不連続殺人事件 (角川文庫 さ 2-3)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1562
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041100196

感想・レビュー・書評

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  • 坂口安吾の探偵小説。
    傑作と言われるだけあって面白い。登場人物が多いので最初はちょっと辛いかもしれないが……。

  • 登場人物が異様に多いので覚えるのが大変です。しかも皆一筋縄ではいかない奇人変人ばかりで、尚且つ、殆どの人物が男女間で関係があるように設定されており、かなり不自然です。しかし、その設定が後になって重要になってきます。
    文章があまり馴染めず前半は読むのが苦痛でしたが、第二、第三と、犠牲者が出るにつれて次第に惹き込まれていきました。ラストの巨勢博士の謎解きは、とてもロジカルで秀逸でした。意外性はないものの、十分推理を楽しめる作品だと思います。

  • 登場人物が多いのと関係性がややこしいのとで思わず相関図描きながら読み進めてました。ノート1ページ真っ黒w 爛れた人間関係でもう誰が犯人で誰が殺害されても驚かないね!!とおもいつつ、やっぱりラストは安吾先生に一本とられる真相で^^これだからミステリはたまらない。
    いやー、おもしろかった。

  • ついに読めたこの一作。
    正直、登場人物が多すぎてかなり収拾つかなかった。

    しかし、読み終わってみると奇人だらけの集まりで
    次々と起こる殺人事件(ほんとに、矢継ぎ早に殺しが起きる)、
    そしてあれよあれよと言う間に
    巨勢博士(この人もなんだか冴えないし、奇人)の
    見事な推理で、納得してしまうところに
    この歴史的傑作の凄さがあるのだろう。

    「木の枝は森に隠せ」の定説。
    そして”ストリック”というストーリー全体が大きな一つのトリックと
    いう推理小説の形態を見事に出していることに、終わってから感激。

    最後に、角川文庫版を古本屋で買ったのだが、このATG提供と
    いう映画の表紙。乳房むきだしの死体を観察しているショットが
    表紙とは、これは強烈すぎる。

  • 登場人物が多すぎて何がなんだかわからないまま終わってしまったという感じ。

  • 事件そのものより、性的に乱れまくった人間関係にびっくり。
    これだけお互いに遺恨や邪な気持ちを隠した人たちを一箇所に集めりゃ何か起きても不思議じゃない。

  • たまたま「夜歩く」を読んでいて、巻末の解説でとりあげられたこの本が手元にあり読んだ。
    この時代風の、お金持ち、邸宅に集まった仲間たち、血縁や男女関係の複雑なつながり、不具者、閉ざされた環境で一人ずつ殺されていく、後半に出てくる探偵・・・。
    ちょっと読むのに構えていたけれど、とても面白かった。
    少し古い小説だけれども、読みやすいし。
    評価が高いのもうなづける。

  • やばい!坂口安吾にだまされました!
    坂口ワールドにとりこまれてしまった。
    まさかのトリックと坂口安吾の文章力に、思わず「やられたー!!」って言ってしまいます。

  • 登場人物多すぎ。呼び方も人によって変わったりするからさらに分かりづらい。動機も明らかになってないよね?納得できるものではなかった。

  • 12.11/6〜11/10
    初めて推理物を読んだ
    殺人のトリックよりもその奥にある心理、感情が重要。安吾さんの語り口、癖みたいなのが印象的でとっつきにくさはあるけど慣れるとすっきりして逆に人間的な登場人物に思える。
    起きることを回避できるような不合理さはあるがそれでも面白かった。

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著者プロフィール

(さかぐち・あんご)1906~1955
新潟県生まれ。東洋大学印度倫理学科卒。1931年、同人誌「言葉」に発表した「風博士」が牧野信一に絶賛され注目を集める。太平洋戦争中は執筆量が減るが、1946年に戦後の世相をシニカルに分析した評論「堕落論」と創作「白痴」を発表、“無頼派作家”として一躍時代の寵児となる。純文学だけでなく『不連続殺人事件』や『明治開化安吾捕物帖』などのミステリーも執筆。信長を近代合理主義者とする嚆矢となった『信長』、伝奇小説としても秀逸な「桜の森の満開の下」、「夜長姫と耳男」など時代・歴史小説の名作も少なくない。

「2022年 『小説集 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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