無花果とムーン

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041103210

感想・レビュー・書評

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  • 「砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない」、「少女には向かない職業」の頃のような作品。
    最近、桜庭さんは「家族」や「男女」をテーマにした作品が多かったから「少女もの」が好きな私には嬉しい作品。

    アーモンドアレルギーの次男が死んだ。
    その死は自分が原因だったと思い込み、自身を責める月夜。
    自分がもらわれっこだから、目が紫だから、この街に馴染めない。
    演技かかった生活態度。
    私はみんなに嫌われて、大好きだったお兄ちゃんが死んでぐちゃぐちゃになった。
    多分、月夜はお兄ちゃんが死んだことによって今まで自分が抱えてたコンプレックスが爆発してしまったんでしょうな。

    あと、月夜を救ったのも外部から来た約や密ではなく町の人っていうのも面白い。
    外部からのメシアなんていない、結局助けるのは内部、家族なんだというふうに思えました。

    でも、死の顛末が「えー、そんなこと!?」っていう内容だったのが少し残念

  • 奈落がかっこいい
    こんなお兄ちゃんほしい

    19さいで突然亡くなったお兄ちゃんの奈落。
    おもしろくはなかった。

  •  月夜の語り口がどうも私にはダメだった。兄貴と父の反応もなんか合わなかった。悲しい話なのに。
     

  • 児童書みたい。

  • 桜庭さん2作目の読破作品
    大好きな兄が自分のせいで突然死んでしまったと思い込んでしまったパープルアイでもらわれっこ月夜の物語

    前回読んだ『私の男』の内容が強烈で、桜庭さんの世界を見てみたいと思い次に選んだ本が、こちらの作品でした。
    登場人物の名前が面白かったし、設定も面白かった、
    月夜の感情がなかなか分かり辛かったが、月夜の妄想は理解できた、取り巻く周りの一見冷たいようで、実は暖かい気持ちをもっているところも、とてもよく描かれていてやっぱり読ませる作家さんだなぁて思いました。

  • 今ちょうど読んでる途中ですが主人公がどうしても幼く見えてしまいます。
    いい感じで伏線があるところは読み応えがあっていいと思います。

  • 主人公の月夜の性格や、桜庭一樹さんの書かれる小説の雰囲気に最初はのめり込めるか不安もありましたが、気付けば読み終える頃には世界観にどっぷりと浸かっていました。兄を亡くした月夜の喚く、お兄ちゃんを求める悲しさも周りの忘れようとする悲しみもどちらも胸に刺さり、繰り返し出てくるぼくのパープル・アイ!…最後のお兄ちゃんのその言葉にはボロボロと涙が止まりませんでした。他の作品も読んでみたい。

  • 読んでいる最中月夜が本当に本当に好きじゃなくて、なんなのこの子は!と半ギレになりながら読みました。でも終わりまで行くとあんまりにも強い感情に泣く。月夜のことは正直嫌いで嫌いでどうにもならないけれど、月夜について考えるたびにぼろぼろ泣いてしまいそうな不思議な作品

  • びっくりするほど心に刺さった。二度と会えないって何なんですか。なんでなのですか。辛い。

  • 全て主人公の妄想だと思ってしまう
    純粋にこの主人公が好きと思える人はいるのかな

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著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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