SF JACK

  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 315
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041103982

感想・レビュー・書評

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  •  かなりの人気だったらしく、図書館で2か月待ちの末、順番が回ってきました。
     結構集めの本だったけど、短編集なのでサクサク読めました。
     どれもよかったけど、宮部みゆきのロボットの作品が秀逸でした。

  • SFの短編集。
    知ってる作家さんも、知らない作家さんも様々で面白かったです。

    冲方丁「神星伝」逆島断雄っぽい
    吉川良太郎「黒猫ラ・モールの歴史観と意見」猫が喋ったと思ったら違うのか。
    上田早夕里「楽園」シュタインズゲートゼロのアマデウス
    今野敏「チャンナン」空手の話じゃんと思っていたら…
    山田正紀「別の世界は可能かもしれない」ジェリー。ミュータント対決。
    小林泰三「草食の楽園」結局戦うのか。
    瀬名秀明「不死の市」百年法のない世界。
    山本弘「リアリストたち」未来にありそう。
    新井素子「あの懐かしい蝉の声は」自分が主人公と同じ状態になったら気が狂いそうっていうのをおバカな女子感が薄めてくれてる。
    堀晃「宇宙縫合」記憶がない。自分の死体?
    宮部みゆき「さよならの儀式」ロボへの愛着。
    夢枕獏「陰態の森」毒草師的な。

  • 12人の作家さんによるSF短編集

    SFとひとくちに言ってもさまざま。
    どれも独特の世界観なので、短編だと
    馴染めなかったり、チンプンカンプンのまま終わったりするものも(笑)

    今野敏の空手のやつは読みやすかった

  • 色々な人のが読めるのが良いですね。
    「神星伝」冲方丁:世界観を予測して読む必要があるかも。ハマれば楽しめる。
    「黒猫ラ・モールの歴史観と意見」吉川良太郎:主人公は...ちょっと怖いかも。
    「楽園」上田早夕里:もうちょっとしたらこんな世界になっているかも。
    「チャンナン」今野敏:昔からあるテーマですが、綺麗にまとまっています。
    「別の世界は可能かもしれない。」山田正紀:人間の能力は世界を変えるかもしれないというテーマですね。
    「草食の楽園」小林泰三:うまいな。オチが良かった。
    「不死の死」瀬名秀明:歌がカギなのだが、前提知識が必要。わからない文字列を見つけたらググれ!
    「リアリストたち」山本弘:「楽園」とは別の角度から。自分が信じているものが崩れる!
    「あの懐かしい蝉の声は」新井素子:人間は複雑なことをいとも簡単にできるということが良く分かります。
    「宇宙縫合」堀晃:これもうまくまとまっている。
    「さよならの儀式」宮部みゆき:今でも供養されているロボットはいますね。
    「陰態の森」夢枕獏:異色だがこんなSFもありだと思います。

  • 壮大な世界観が前提の話は、その説明をかみ砕くのに手一杯になってしまって疲れちゃってついて行けませんでした。そういうのは、長編向きなのかもしれません。
    チャンナン、さよならの儀式、陰態の家、はその点で読みやすかったしおもしろかった。
    知らない作家さんに触れる機会はありがたかった。

  • 日本のSF作家って世の中のことをまじめに考えてる人多いんだろうな。途中であきらめたので評価はとりあえずしないんだけど、まっすぐすぎて結構辛いモノばかりで、今野敏「チャンナン」くらい肩の力が抜けてるといいのにと思いました。(朝日の書評から)

  • 短編で終ってしまうのが残念な一冊だった

  • <閲覧スタッフより>
    堀晃「宇宙縫合」

    【堀晃氏作品】
    7月12日に開催される交流文化研究会にて講演いただくSF作家・堀晃氏の作品を集めました。講演会のお話とともに、ぜひ手に取ってみてください!

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    所在記号:913.68||エス
    資料番号:10224289
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  • 「SF Jack」日本SF作家クラブ 編
    SF短編集。黒。

    日本SF作家クラブの50周年記念、全編書き下ろし。
    そうそうたる作家陣で、最近のSFの勃興を感じます。

    「神星伝」冲方丁…宇宙戦闘記。スピード感凄い。
    「黒猫ラ・モールの歴史観と意見」吉川良太郎…人類滅亡。ダークファンタジー、暗いフィルターかけた映画っぽい。
    「楽園」上田早夕里…バーチャル人格。綺麗なストーリー。
    「チャンナン」今野敏…タイムパラドクス。今回軽い作品はこれだけだったなあ。
    「別の世界は可能かもしれない。」山田正紀…テレパス。結構ボリュームあったけど感じさせず、全く古臭くなく、大御所の貫禄!
    「草食の楽園」小林泰三…新世界の理想郷。あっさりショートショートふう。
    「不死の死」瀬名秀明…再生医療。重い!重い!最近の流行のヘビーなSF文学。
    「リアリストたち」山本弘…サイバー社会。意外と読みごたえあって面白いストーリーだった。
    「あの懐かしい蝉の声は」新井素子…新人類。ちょっと内容浅すぎた。
    「宇宙縫合」堀晃…エネルギーミステリ。これぞ凝縮された短編、面白かった!
    「さよならの儀式」宮部みゆき…ロボット社会。読みやすく考えさせられて突飛でない。上手い。
    「陰態の森」夢枕獏…傀儡ホラー。どうみてもSFではない、さすがこの人(笑)いい意味です。

    ちと2010年代のSFに食傷気味なのもあったので、この方々の書き下ろしはすごく面白かったです。
    何よりSF作家の人たちは年齢を経ても技術工学の発展についていって作品に取り込んでるな、ってのを尊敬します。(4)

  • 久しぶりに、SF読みました。
    いろんな作家さんの短編集なので、面白かったのもあれば…なのもありました。
    新井素子さんはやっぱ好きですね。
    ホラーっぽいのもあって、普段は読まない作家さんのも読んだので、新鮮でした。

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著者プロフィール

1977年「わたしの中の・・・・・・」が奇想天外新人賞佳作に入賞し、デビュー。以後『いつか猫になる日まで』『結婚物語』『ひとめあなたに・・・』『おしまいの日』などを発表。1999年に発表した『チグリスとユーフラテス』が第20回日本SF大賞を受賞。

「2022年 『絶対猫から動かない 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

新井素子の作品

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