SF JACK

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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041103982

感想・レビュー・書評

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  • 本は分厚いですが、短編集です。まだ読めていないので、早く読みたいです。

  • SF作家クラブ50周年記念の全編書き下ろしで、他の書き手を意識したとおぼしき作品が並んでいます。「神星伝」戦闘場面が○、アニメの序盤のよう。「黒猫…」斬頭台で切り落とされた頭部が意識を持っている場面が秀免。「楽園」う~ん。「チャナン」空手版ミニ仁。「別の世界は…」ミュータントの暴走、映画的。「草食の楽園」ハードSF宇宙ものと思いきや文明批判ものとは。「不死の市」詩的すぎてどうも。「あの懐かしい…」アイディアは買えるが…。「宇宙縫合」卑近と壮大が縫合される。大阪の描写が○。「さよならの…」ロボットが悲しい。「陰態の家」続編はあるの?

  • けっこう知った名前の作家さんが書いていたので
    購入してみるなど
    12人の作家によるSF短編集

    どれも面白かったけれど
    続編あったら読みたいなぁと思ったのは
    「神星伝」「草食の楽園」「不死の市」「宇宙縫合」
    相変わらず瀬名さんの作品は、
    自分にはちょっと難しくて意味がわからなかったりするのだけど
    それでも作品全体が放つ雰囲気がとても綺麗だったなと。

    冲方さんのは続き当然あるでしょ!というくらい
    設定やら何やら色々ぎっしりで
    むしろこれで終わったらもったいない。アッパレ=ナリ!

    生物的な恐怖を感じたのは「別の世界は〜」「リアリストたち」だろうかやはり

    ロボットものは自分はいつも感情移入しやすいので
    宮部さんの話はしんみり読みました。

    1作、どうしても頑張れずに文章に拒絶反応が出てしまったのがあるのと
    夢枕獏さんの話はSFなんだろうか…と疑問だったので☆3

  • いろんな作家が楽しめて、得した気分。
    中には「面白いけど、これってSFか?」というのもあったけど。

  • こういうのは短編じゃ読み足りないんだよなあ。吉川良太郎はもっと本書いてほしい。

  • ◎「神星伝」沖方丁
    ものすごく読みにくい。説明がなさ過ぎて独りよがり感がする。いくつかの理論なりが出てくるかつじつま考えずに、その場の音だけで言ってるような感じすら思える。
    それにしてもなんで移住する惑星に木星を選んだんだろう。ガス惑星だし、重力も強いし、移住には全然向かないのに

    「黒猫ラ・モールの歴史観と意見」吉川良太郎
    「楽園」上田早夕里
    「チャンナン」今野敏
    「別の世界は可能かもしれない」山田正紀
    「草食の楽園」小林泰三
    「不死の市」瀬名秀明

    ◎「リアリストたち」山本弘
    物理的接触が極端に減った時代で、ヴァーチャルが一般的になった時代。
    最後のヴァーチャルベイビーを増やすってことを言ってた時に、そんなことしてたら、人類滅亡するじゃんって思ったけど、バーチャル上で仮想人類が残っていけば、ある意味完全に人類が次のステージに進化したって言えることに気が付いた。こういうあり方はどうなんだろうね。
    山本さんは、こういう展開というか考え方の作品が多い気がする。

    「あの懐かしい蝉の声は」新井素子
    「宇宙縫合」堀晃
    「さようならの儀式」宮部みゆき
    「陰熊の家」夢枕獏
    については未読のまま返却

  • 第20回SF大賞、新井素子。第32回SF大賞、上田早夕里。第24回SF大賞、冲方丁。第43回星雲賞、小林泰三。第21回山本周五郎賞、今野敏。第19回SF大賞、瀬名秀明。第1回SF大賞、堀晃。第18回SF大賞、宮部みゆき。第3回SF大賞、山田正紀。第42回星雲賞、山本弘。第10回SF大賞、夢枕獏。第2回日本SF新人賞、吉川良太郎。日本のSF界を代表するメンバーによるアンソロジー。
    こうしてみると、一口にSFと言ってもトンデモ設定の作品から日常に少しだけスパイスを織り交ぜた作品まで、実に様々な表現がある。でもすべてに共通しているのは、どれもがわたしたち人間の在り方を問いていること。超現実というコインの裏に思いを馳せながらコインの表を観察し、考察する。だからこそわたしはSFというジャンルが好きなのです。
    SFとはあまり相性の良くない(とわたしは思っている)短篇集なので当たり外れもありますが、SF世界を楽しむには十分でした。
    個人的には新井素子さんが一枚上をいっているように感じました。

  • 豪華執筆陣だが、どの話もそんなインパクトはなかったのが正直な感想。世界観も新鮮だと思うのはなかった。短編だから仕方ないのかも。
    感想をピックアップしていくつか↓

    冲方 丁:ライトノベル感満載。力秘めてる16歳の主人公、電脳、陰陽、そして人形(ヒトガタ)巨大兵器…。
    収録された話はプロローグにすぎないので、この後長編が書かれ、いかにもアニメ化しそうな感じである。(キャラデザはredjuiceで!)
    彼の文体のクセで多少読みにくい点もあるが、慣れればまあ平気。
    オタクですから、こういう世界観ははっきりいって好きですw
    ストーリー展開は唐突感否めず。

    上田 早夕里:この人の新作を期待して借りたんだが、割と普通だった。電脳設定ではあるが、内容は現実的だ。

    瀬名 秀明:神話とバラッドがはさみこまれている構成がいまいち分かりづらく、全体的に読みにくかった。SFっぽいのかファンタジーぽいのか、現実なのかおはなしなのか。設定そのものは好みで、映像化したらきれいだろう。

  • 自分には合わず読み飛ばした作品も一寸だけあったがとても楽しめた。
    宮部みゆき「さよならの儀式」、新井素子「あの懐かしい蟬の声は」、山本弘「リアリストたち」は想像を大いに掻き立てられ特に好き!

  • 「神星伝」
    冲方さんの短編。こんな小説も書く人なのね。ラノベ出身だとは聞いていたけど。血沸き肉踊るマンガみたいな話。ややこしい設定をあっという間に文章にぶち込んでしまう筆力は凄い。ファーストガンダムを1時間に圧縮した感じ。映像化したら受けるかも。
    「黒猫ラセールの歴史観と意見」
    フランス革命の処刑の話から始まる。話は壮大に見えるが実は妖怪人間ベムの話。
    「楽園」   
    最近よく目につく人格コピーもの。機械に人格を与えたらそれは人なのか?精密版と簡易版があってヒヨコの形をした簡易版が可愛い。且つ実用性ありそう。SONYなら直ぐにでも作れるのでは?(人格のあるAIBO!気色悪いか?)穏やかな語り口、亡くなった人を悼む描写がいい。
    「チャンナン」
    軽~いタイムパラドックスもの。「アゲイン」ぐらい軽い。例えが判りにくいか。
    「別の世界は可能かもしれない。」
    目覚めた新人類が同じく目覚めたネズミ軍団と対決する。これだけ書くとマンガみたい?発想は新しいかも。
    「草食の楽園」
    宇宙SF。結構シニカル。どこかで読んだような発想。
    「不死の市」
    出だしが意味不明、中盤も意味不明、終盤も意味不明。
    「リアリストたち」
    MM9で気になっていた山本弘著。ちょっと近未来のバーチャル空間が発展途上の世界。ぴったり短編にハマる綺麗なSF。落ちもいいぞ。
    「あの懐かしい蝉の声は」
    第6感の新しい解釈。インターネット社会を皮肉ってる?なんだかなぁ~。ゆる~い文章は面白い。
    「宇宙縫合」
    設定は壮大な時間SF。どんどん時間をジャンプする間隔が縮まり遂に現在に収斂する、と言うのは「リプレイ」にもあったお約束。新今宮周辺が描かれているのが嬉しい。
    「さよならの儀式」
    「火の鳥」のロボットロビー(あまりにも昔に読んだので名前がよく思い出せないが)の話を思い出してしまう。現時点で小説にしたらこんな感じなのかな。しかし手塚治虫氏は偉かった。「火の鳥」は40年以上前の作品だよね。いい話だったから、凄く印象に残っている。本作品も勿論いいよ!
    「陰態の家」
    本アンソロジーの目玉作品と言う位置づけなんでしょうか。でもこれSF?伝奇小説だよね。わざと怪奇趣味にしてるんでしょうけど館の住人がみんなおどろおどろしい名前なのが可笑しい。赤麻呂とか青丸とかあり得へん。「館」シリーズを思い出しました。こちらの方が遥かに面白いけど。続きが読みたいと一番思った作品。

    今をときめく作家さん達のSFをまとめて読めて凄くお得感あります。一押しは「楽園」かな。問題外は「不死の市」。あとはどれも平均して面白かった。時々SFアンソロジー読みたいな~。

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著者プロフィール

1977年「わたしの中の・・・・・・」が奇想天外新人賞佳作に入賞し、デビュー。以後『いつか猫になる日まで』『結婚物語』『ひとめあなたに・・・』『おしまいの日』などを発表。1999年に発表した『チグリスとユーフラテス』が第20回日本SF大賞を受賞。

「2022年 『絶対猫から動かない 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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