- Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041103982
感想・レビュー・書評
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良かった。SF満載でした。
こんなにいろんな人の文が読めて幸せ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ハヤカワの『日本SF短編50』が歴代の傑作選なら、こちらは到達点……というにはやや小粒感はあるが、手堅くまとまった印象のある短編集。
ベストは山田正紀「別の世界は可能かもしれない。」かな。 -
さまざまな作家によるSFアンソロジーだ。SF好きにはかなり豪華な顔ぶれなんだろうと思う。
読みはじめて、自分ってSF苦手だったんだなぁ、と思った。理系というよりはきわめて文系、思想とか哲学とかの書物を読んでいるような気持ちになる。作品によっては物語というよりも抽象的な詩篇を読んでいるようだ。
たぶんSFでは当たり前のロジックや修飾が慣れず、馴染まない。他のジャンルで発表された作品はいいな、と思った作者でも、SFになるとどうも苦手になるみたいだ。 -
「神星伝」
シュピーゲルで、最後のライトノベルとうたった以上、この続きはないのでしょう。「ばいばいアース」みたいな雰囲気なんだけどな。
短編だからか、スピードで読まされた感じ。長編だと世界観を取り入れるのに、一苦労しそう。この人のは、たいがいそうだけどね。
入れば、没入感すごいけど、そこまでが大変なのよ。
「黒猫ラ・モールの歴史観と意見」
火の鳥のあれに似てる。人類滅亡後、なめくじ文明ができるやつ。
「楽園(パラディスス)」
これが実用化されたとき、本当の自分ってどこにあるんだろう?って疑問がでるんだろうね。「銃夢」や「攻殻」の世界への入り口かな。
リアルで接触している友人と、ヴァーチャルでしか接触しない友人とで、同一人物のはずなのに、別の人物ってコトになるだろうし。人間関係で、接する社会が多いほど、仮面を使い分けるものだけど、それを浮き彫りにいやおうなくされそうで怖い。
今実用化されたら、他人を攻撃することしかしない人格のが、大量発生かな。そんな人は、この機能使わないか。
これを、楽園とは呼べないねl。
「チャンナン」
最近、ゼルダの不思議な木の実(時空)やってるので、それとかぶってしまう。
「別の世界は可能かもしれない」
なんか気持ちわるい話だったな。
ちょっと、ついていけないテイスト。
「草食の楽園」
理想郷テストに、外部からのウイルス迷い込んで~っていう、人間の本性をむき出しの、ぐちゃぐちゃした話のはず。
でも、ラストシーンがラブラブで困っちゃいます。理想郷は失敗して、社会も崩壊してるんだけど、ラブラブで。
ごちそうさま。
「不死の市」
一番入り込めなかった話。
「リアリストたち」
「楽園」と同じようなテーマかな。ネット依存というか、ネット肥大の現在を、皮肉っているようにも感じました。
この話の世界って、技術の進歩とかでなくて、精神の落ち着きどころだから、一番身近な世界なのかもしれない。
「あの懐かしい蝉の声は」
なくしたものは、二度と戻ってこない。当たり前だけど、忘れがち。前だけ見て進むときって、たいていそうなんだ、って感じさせられる。
一番、切ない話だ。
「宇宙縫合」
合わせ鏡が思い浮かんだ。違うんだけどね。
何度も繰り返して、破断点を治すのに、そのイメージだったもので。過去のツケは未来で、じゃなくて。未来のツケは過去で?ん?
「さよならの儀式」
ペットを擬人化して可愛がりすぎる人と、それを好ましく思わない人の齟齬って、こういう感じかな、と思う。
自分は、どっちつかずです。可愛いと思うけど、鬼のように可愛がりはしないし。鬼のように、邪険にもしないです。
「隠態の家」
SF?伝奇じゃない? -
読み応えのある一冊。
短編の中に無理やり押し込んだ感のある作品もあり、読んでいて少し窮屈な部分もあった。
しかしながら、流石の作家陣だけあり満足度は非常に高かった。 -
新井素子さんを読みたくて。うん、らしい。
SFだよ。 -
ちょっと時間がなくて、新井素子さんだけ読了。
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なにもかもを超えて、あなたのことを知りたい。
すでにある沢山の枠、壁、溝、境界を超えたい。
その思いを抱いて私たちは今日も均一な肉の殻の中で多様化していく。
沢山の切り捨ててきたリアル。
これからも無意識に切り捨てるであろうリアル。
もうないリアルな世界に人は憧れ、嫌悪を抱き生きてく。
なにも困ってなんてない。
マジョリティよりなにかが多すぎても、何かが少なくても。
その世界はとても豊かで、穏やかだ。 -
SF作品を読む、と意識して本を選んだのは久しぶり。
なんとなく読んだ事あるような?という作品があったり
これってSF?と思わない事もなかったが、それでも
夢枕・ 宮部作品は面白かった。
他は個人的好みではないか読むこと自体がちょっと大変だった。