はなとゆめ (単行本)

著者 :
  • 角川書店
3.35
  • (85)
  • (230)
  • (339)
  • (82)
  • (25)
本棚登録 : 2265
感想 : 348
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041106044

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 最初は語り口がなかなか馴染めなかったが、徐々に入り込むことが出来た。しかし、時代背景の知識がないせいか、話自体は起伏に欠ける印象。

  • 従来の冲方作品から期待すると、やや落胆。いや、私が清少納言の性格に馴染めないだけかも。開き直るまでのぐじぐじした陰気な感じと、開き直ってからの鼻に付く傲慢さと。定子に仕える女房としての生活をメインに、主従関係、恋愛関係、そして生臭い政争がそれぞれ絡み合って描かれる。定子様は本当に素敵なお方でした。が、道長から見れば、恐ろしい女性だったろうな、というのも解る。

  • 私が思う清少納言と違う感じ。

  • 内容を全く見ずに借りて読み始めたら、清少納言でした。
    語り口調に初めは慣れませんでしたが、読み進めるうちに平安の世界に入り込むことができました。
    古典で習っただけの清少納言より、意外な感じがしました。そしてもっと意外だったのが後に入内した彰子。
    彰子に付いていた紫式部は清少納言をライバル視していましたが、清少納言はあくまで定子のために枕草子を仕上げたのだなぁと思いました。

  • 枕草子を読みたくなった

    学生のころにこの作品を読んでいたら、もっと日本古典に興味が持てたと思う

  • 定子と清少納言の、憎しみに重きを置かず、自分のあるじに真っ直ぐに向き合う姿が清々しい。

    文章になれるまで読みにくかったけど、なれた。
    たった一人だけを愛し愛される。定子も清少納言もそれを貫いた。もっと憎んでもいいのに。
    外野の声に耳を貸さず、自分の本分を貫く姿がうらやましい。凄くしんどそうだけど。本当の歴史とかって、派手じゃなくてひっそりと終わっていくのかもしれない。

  • 『天地明察』『光圀伝』大変楽しく読みました。そして、今度は清少納言、枕草子!?「すごい、チャレンジだなぁ…」と、その意欲に感心して、正直あまりこの時代を小説で読むことに興味はなかったけれど読んでみた、というのが正直なところ。そして、やはり、私にはあまり面白みが感じられないかなぁ…。引用されていた歌の解釈とかは斬新なところとかあったのかな?、そんなこともよく解らないので、知識不足と言えばそれまでです…。

  • 残念ながらあまり物語に入りこめないままに読み終わってしまった。清少納言の一人語りに違和感があったのかなぁ。。

  • 今回は清少納言の話。いままでの作品(天地明察、光圀伝)と違い、清少納言を語り手として書かれている。そのためもあるのか前2作に比し、なかなか世界に入っていけなかった。やはり天地明察のほうがおもしろい。

  • 枕草子の作者、清少納言が時の帝・一条帝の后である中宮定子に仕え、過ごした日々の全て。生涯のあるじである定子とともに、歌や漢詩、雅なものを慈しみながら、激動の時代を乗り越えていく。

    清少納言が枕草子を書くに至る過程を穏やかに書く。そのまま枕草子の現代語訳のような文体でありながら、流れる空気の華やかさは見事。漢詩も歌も、そもそも古典も歴史も得意じゃないので、そういうことに詳しい人が読んだらより面白いのだろうと思う。単語や役職の名前、歌の意味などが詳しく解説されているわけではないので、それぞれの人の動きの意味とか、その返事がなんで風流なのかとか混乱しそうなものだけれど、殆ど戸惑うことなく読めたのもすごい。枕草子をきちんと読んでみたくなった。

全348件中 131 - 140件を表示

著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

冲方丁の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×