ムーンライト・イン

著者 :
  • KADOKAWA
3.67
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本棚登録 : 918
感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041110782

感想・レビュー・書評

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  • 著者のベスト本、更新しました!
    人はいつになっても、何かを抱えて生きているもの。
    若くても年老いても。
    3世代の女性、それぞれにとても魅力的で、したたかでありそして可愛らしく描かれていました。

    この先、みんなが幸せになれますように・・・。

  • ある日、偶然なのか必然なのか、わからないけれど、シェアハウスのように住むようになった、老若男女の4人。

    各々は各々の事情を抱えていて…。
    読み進めるうちに、各々が抱えている事情や気持ちがわかってくる。

    どうなるんだろうと思いながら、読み進めた。
    若い二人に幸あるといいな。
    いくつになっても、相手を想う気持ち、想える相手がいることって素敵だなと思った。

  • 一気に読んだ。こんなシェアハウスの行く末は悲惨な事件になったりしたのを見聞きしたのでどうなるもなのかとハラハラしたけれど登場人物は、それぞれ訳あり人ながら善人だった。家族のいない人はこれから益々増えていくだろう。こんなシェアハウスあったらいいなあ。

  • マリー・ジョイのキャラが最高。期待どおりのエンディング(予定調和的とも言えるけど、、)で読後感もすっきり、、というか、この幸せ感はなんでしょう? 中島京子マジックというべきか。。。映像化して欲しい!

    マシュマロの正しい(?)食べ方を学んだので、緊急事態宣言のGW中に試してみます。

    • oyucaさん
      そうですよね!なんか読後感よかったですよね、マリージョイとたくみの会話のテンポもよかったんだと思います。
      そうですよね!なんか読後感よかったですよね、マリージョイとたくみの会話のテンポもよかったんだと思います。
      2021/11/14
    • Bikkieさん
      そうですね。中島京子さんにはこの路線で突き進んで欲しいです。
      そうですね。中島京子さんにはこの路線で突き進んで欲しいです。
      2021/12/04
  • みんなそれぞれ抱えているものをお互いいたわりながら、以前ペンションだった虹さんのもとへ
    世代を超えて住んでいる素敵な空間。
    みんなそれぞれが、どこかにいそうなキャラクターや問題で親近感をもってあっというまに
    サクサク読んでしまいました。
    大人の夏休みという感じの素敵なお話でした。

  • 夢のようなシェアハウス… は、やっぱり夢で、でもこの先があってほしいと思う。

  • 著者の「やさしい猫」が内容の濃い、読み応えのある本だったので、別の作品を読みたくなり、本書を手に取りました。
    タイトルの夜逃げの宿屋?の通り、事情のある人間が集まるシェアーハウスを舞台に起こる出来事。
    ラストに起こる結末は、ありきたりの予定調和の結末ではない終わらせ方でストーリーの厚みを増した様に思います。
    「やさしい猫」の様なメッセージ性はありませんでしたが、ストーリーの最初の掴みから結末まで読者を引き込む筆力に感心もし、また、楽しまさせていただきました。

  • 高原のペンションだった場所にたどり着いたバイク旅の無職の男。
    そこには、家主の高齢男性、車椅子のおばあさん、中年女性、外国籍の女の子の4人が暮らしていて、主人公もひょんな事からしばらく生活を共にす事に。

    みんな抱えてる鬱屈、悩みがあり、適度な距離感を保ちつつの共同生活は、逃避的にある意味居心地の良い暮らし。
    でも、いつまでも続くものではなく。
    終わりは急に訪れる。
    女性たちのキリの付け方、決断はお見事です。

    戻れる場所、戻っておいでと言われる場所がある事のしあわせとか、誰かと居ることのほっとする感じとか。
    温かみのある本でした。
    最後、それぞれどうなるんだろう?と思いつつもなんとなく前向きな感じがあって、読後感は悪くなかったです。

  • 想像していたストーリーと違ったwww

  • 流されて生きる日常に、ふっと訪れるアクシデントあるいは衝動。本当の転機になるかもしれないけれど、いっときのバケーションなのかもしれない。そんなこと自分にも誰にも分からない。

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著者プロフィール

1964 年東京都杉並生まれ。小説家、エッセイスト。出版社勤務、フリーライターを経て、2003 年『FUTON』でデビュー。2010 年『小さいおうち』で第143 回直木三十五賞受賞。同作品は山田洋次監督により映画化。『かたづの!』で第3 回河合隼雄物語賞・第4 回歴史時代作家クラブ作品賞・第28 回柴田錬三郎賞を、『長いお別れ』で第10 回中央公論文芸賞・第5 回日本医療小説大賞を、『夢見る帝国図書館』で第30 回紫式部文学賞を受賞。

「2022年 『手塚マンガで学ぶ 憲法・環境・共生 全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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