幽霊男 金田一耕助ファイル10 (角川文庫 よ 5-10 金田一耕助ファイル 10)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304143

感想・レビュー・書評

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  • 金田一シリーズには珍しく、舞台が都会、伝説や迷信など出てこない、動機がけっこう浅い、人間関係のドロドロが薄め
    探偵推理小説というよりはホラーチック!
    幽霊男の発案者と実行犯が異なるとか、マダムXの正体とかは面白かった
    マリ殺害の理由や、鮎子の蝋人形の搬入方法など金田一がしてやられて悔しがってばかりいる作品…
    死体が芸術的に飾り立てられているので映像化に最適

    2012/10/31-11/2

  • 好きな作家なのですが、この作品はちょっといまいちな感じ。誰がどうなっても別に驚かないし、犯人はもう別に誰でもいいと思ってしまうくらい登場人物たちに魅力が感じられなかった。

  • 「幽霊男」をゆれお、と読ませてPNにするというw

    昭和のヌードモデル派遣会社とか、ストリップ劇場とかの舞台裏が覗けて楽しい。
    そういう設定なので、美人でビッチなおねーさんがいっぱい出てくるのもいい(´∀`*)

    犯人は怪しい人が犯人だったけど( ・ノェ・)コッソリ

  • 金田一耕助ファイル以前の版

  • 打って変わって、コチラは文句なし。横溝先生絶好調。

    トリックの整合性なぞ、この人に突っ込んでも意味ナシ。

    珍しく都会を舞台に書いておられますが、「恐怖」は一切目減りしておりません。

  • 「佐川幽霊男君を御紹介申し上げ候」 見た目は短編集ですが、中身はちょっとした長編です。横溝作品には珍しい厚さ。

  • 推理小説、ミステリーというよりスリラー。

    乱歩の黒蜥蜴や蜘蛛男を彷彿とさせる作品。
    金田一シリーズの中では異色。

    推理を期待すると少し拍子抜けするかも。

  • 横溝正史お得意の怪奇な話…エログロな連続殺人事件もの。

  • 金田一モノにしてはちょっとボリュームが少ないかなと。謎解き部分があっさりとしてます。エログロな雰囲気はとてもよかったです。

  • こんなタイトルで子供向けかと思いきや、なかなかすごい内容。
    映画にしたらめっちゃ映えそうだと思わせられた。
    死体を飾り立ててるところとか、羊たちの沈黙みたいに。
    犯人が結構わかりやすいというか、なんとなく「コイツやな」と勘でわかってしまったけれど、あの手この手で趣向を凝らしてあるので面白かった。
    最後の方で、すごく好きな文章があって
    以下引用~
    ~警部はまるで毒虫にでもさされたようにとびのいて、
    「そのけだものをはやくむこうへつれていけ……」
    と、嫌悪にみちた声でどなった。
    警部も今まで、これほど卑劣で、きたならしい犯人にお眼にかかったことはない。~
    このくだりが、たまらない爽快感を味わえました。
    この遠慮会釈のない書き方!
    たまりませんなあ、もっと言ってやって!!
    等々力警部の露骨な嫌悪が最高にイイ!
    自分は安全なところから、しかもくだらない嫉妬から殺人に目覚める優越感にみちた犯人が自滅するところが見所のひとつだと思います。

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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