時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041305218

感想・レビュー・書評

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  • 言わずと知れた有名な作品ですが、初読み。
    原田知世さんの映画が有名ですが他多数の女優さんが演じたりアニメ化されたりしました。でもどれもちゃんと見たことない。
    原作読んで、意外とアッサリしてるんだなーって印象。短編集だったのも意外。題名の、時をかける少女よりも、他の短編集のほうが結構好きだった☆
    中でも3作目の、果てしなき多元宇宙は良かった☆別の世界、他の空間、別の宇宙があり、どの宇宙にも地球があり、あなたがいる…ちょっと怖かったです。
    数学がない世界があったら…とは誰しも考えたことがあるのでは⁇

  • エグい筒井さんから入っていったので、まさかこの作品が筒井作品とは思いもしませんでした。
    しかし文筆はたしかに筒井氏
    さくりと読めて読後が悪くない筒井作品です

  • 時かけの映画しか見ていなかった為、原作を一度読んでみたいと思い購入。長編かと思いきや、3つの短編集だった。時かけは原作の方も好きだなぁ。何よりの収穫は、他の2つの短編が時かけ以上に面白い設定と構成で素晴らしかった。
    ただ、言葉遣いが上品過ぎたり、そんな言葉使わないでしょって言う単語が出てきたり、そこ平仮名使う?!って所が沢山あって非常に読みづらかった。
    それがなければ⭐︎4だったなー。

  • 思ってたよりあっさり可愛らしい読み味。大林宣彦監督作のイメージが強すぎる。新装版、表紙絵嫌だな。

  • 時をかける少女 筒井康隆 2020/12/10

    細田守の映画は何度か観たことがあるけれど、原作は読んだことがなかった。
    子供の頃、父親が子供の頃に買ったであろうハードカバーは本棚に入っていたけど、なんとなく表紙が怖くて読もうと思えなかったことは覚えている。(ちなみにどんな表紙だったかは思い出せない。経年劣化で色あせたセピア調の表紙がなんだか怖かった。)
    実際に読んでみると、映画版とは随分印象が違う。
    映画は「一夏の青春」感が強かったけど(あれはあれで結構好きだし、世間ではそのイメージで定着しているだろう)、原作はだいぶSF・ミステリーちっくな印象を受ける。

    自らのタイムリープする能力に気がついてから、その能力を嫌がる描写が多いのが印象的。
    「ある日突然不思議な能力に目覚めて」という今となってはありふれた展開では、たいていのキャラクターはその力をどう有効活用するかという事に奔走する。
    けど、和子はそうじゃない。自分だけが能力を持っていることを泣きそうになる程嫌がる。

    2660年には簡単な仕事は電子頭脳や機械がやるのでサラリーマンになろうとすれば専門的な勉強が必要となる、という一節がある。
    この本は1976年に書かれたものであるが、当時からしたら未来である2020年、同じことが風説として流れている。
    2020年はまだそこまで機械化・AI化が進んでいるとは思わないが、筒井康隆が700年ほど先にこうなるのでは、と考えたことが40年ちょっとで現実味を帯びていることに驚く。

  • アニメ版の映画入りで原作を読んでみようと思った。読みやすい分量で一気に読むことができた。原作、アニメ版のどちらも結末の方向性は一緒である。しかし、原作はこれまでの過去を感じさせ、アニメ版はこれから未来を感じさせる。捉え方が変わるそれぞれの演出は甲乙つけがたく、どちらも捨て難い。

  • 筒井さん作品初めて
    アニメを先に観てからの兼ね合いもあるだろうか
    ありきたりで幼稚な作品集だなあ、と受け取ってしまった、というのが正直な印象
    しかし、今だからこそ思うこそで同時は奇抜なアイデアだったのか、と
    あと児童向けに雑誌に掲載された作品と事で、敢えての部分があっての事かな、と

  • 映画が有名なので期待してみたが、本作は短編SF小説だと知って驚いた。
    映画の内容を知らないので前情報なし。
    まあまあって感じ

  • 今読むと、少し時代を感じさせる事物があるけれど、物語、登場人物の描写は、そのままでも非常によく作りこまれた良い作品である。それを証明するかのように、初出より数々の映像化がされているいわば、スタンダードな名作の域にある作品だと思う。

  • 時をかける少女

    190304読了
    今年16冊目今月1冊目。
    #読了
    #筒井康隆
    #時をかける少女

    今更ながら初読み。
    タイムリープものの嚆矢だろうか。
    人物造形、筋立て、SF要素、驚きの展開と切ない結末。短い中に破綻なく入ってて恐れ入る。

    今までミステリばっか読んでて、以外のジャンルにはカタルシスがないような錯覚をしてたけど、小説は奥が深いなぁ。

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著者プロフィール

小説家

「2017年 『現代作家アーカイヴ2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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