- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041305218
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
古い本だから仕方ない気もするけれど、あまり目新しさがなくて記憶に残らないなあ...という印象です。
-
青春SFものがたり。
-
毎年夏に「時かけ」のアニメ映画放送されると「ま、私この原作もちゃんと読んだもんね」的な優越感が。原作のヒロインが圧倒的に上品なことで。最後切なくてすきです。
-
なつかしい香りの記憶は、消された記憶。
ただ、それでも甘く切ない想いは消えることなく、
少女の心をやさしく包み込む。
いつか出会う運命の人を夢見て。。。 -
小説を映像化する場合、原作の長さはこのくらいの短さがいいのだろうな、ということを実感させられた。
40年以上も前に書かれた『時をかける少女』は「いいものはいい」ということを強く実感させられた物語だった。
時をかける少女に限らずほかの2編も、話の続きが気になり、エスカレーターに乗っている間も本を開いてしまった始末。推理・ホラー小説で失敗ばかりしていることだし、しばらく筒井康孝を読み漁ろうか。 -
売れてるものは間違いなく良いモノであると私は思っている。
そういえば、「売れているものが良い物であれば、世界で一番旨いラーメンはカップヌードルや」などと曰った人がいたが、
なんで勝手に旨いとかまずいとかの話になっとんねん、
と、私はツッコミを入れることと禁じ得ない。
とにかく、売れているものは良い物である。
※ただし、明らかに大衆が踊らされたものは除く。
(例:免罪符、マイナスイオン等)
そこで、いわゆる「ときかけ」を読んでみた。
私は1作品も観たことはないのだが、
この作品は何度となく映像化された名作だ。
「時をかける少女」は想像以上の話の単純さと短さだった。
タイムリープの内容もシンプルでひねったところも無く
読了後、読み終わったことを疑った程に短かった。
後味は非常にさっぱりして、
そうして、少しだけ心が洗われた。
もっと早く、少なくとも10代のうちに
この作品を読んでおけば良かったと思った。
そうすれば、この作品は屈折してすっかり邪気眼と化していた
14歳の私の心を癒す一服の清涼剤となっただろう。
そうして、すっかり更生した私の将来はもっと明るく清らかなもの(少なくともこんな深夜に小説の感想を書きながらほくそ笑むなんてことはなく)になっていただろう。
いや、もっと早く出会えなくて残念。 -
初めて読んだ。映画の印象が強いが、原作に忠実だったのだな。
言葉使いが旧いし、女性の振る舞いに違和感がバリバリなのだが、ベーシックなプロットと分かりやすい構成なのでサラッと読めた。
実験室で気絶した日から主人公和子の周辺で不思議な現象が起きる。友人二名と先生に相談したところ、タイムリープする能力が発現したのだと気づく。普通の人間として生活したい和子は、タイムリープが起きないように解決方法を調べるが…。
映画を観たのでオチは知っているが、小説も面白かった。 -
よくメディアミックスされているのに未だに話を知らないのでいい加減読んでみようということで。意外と短い話でびっくり。会話に古さを感じるけど仕方ないかな。学生同士のSF×ロマンス、いわゆるジュブナイル?若いときに読んだらロマンを感じたかもしれないけどこの時代、この年齢になってはもうさすがに響かない笑
むしろ筒井康隆の著書は小学生の頃に家にあったメタモルフォセス群島やら奇特な設定の短編集ばかり読んでいたので、こんなに爽やかな話も書く人なのだとは知らなかった。ある意味で物足りない笑 -
表題作のほか、短編2編を収録しています。
「時をかける少女」は、ある日とつぜん、過去にタイム・リープする能力を身につけることになった芳山和子を主人公とする物語です。彼女は、理科実験室で割れた試験管からこぼれ出した液体のにおいをかいでしまいます。次の日の朝、クラスメイトの浅倉吾朗とともに登校中の彼女に、暴走トラックが突っ込んできて、危機一髪のところで彼女は時間を超えて前日にもどってしまいます。その後彼女は、不思議な能力をさずかった時間にもどり、そこにすがたを現わしたクラスメイトの深町一夫から、思いもかけない真実を伝えられることになります。
「悪夢の真相」では、般若のお面に異常なほどの恐怖をおぼえる昌子が、過去のトラウマとなった事件の真相を知ることになります。「果てしなき多元宇宙」は、暢子という少女が並行世界に移動してしまう物語です。
「時をかける少女」は、1965年に雑誌に発表されたジュブナイル小説で、この分野の古典的な名作といえるのかもしれません。現代のライト・ノベルにくらべるとずっとシンプルなストーリーで、ノスタルジアをあじわうことができるように思います。