霧が晴れた時 自選恐怖小説集 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041308639

感想・レビュー・書評

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  • 怪談や恐怖という感じのものあったけど、SF風味なものが多かった気がする。

    好きなのは、
    『すぐそこ』
    『まめつま』
    『くだんのはは』
    『霧が晴れた時』
    かな。

    くだんのははは以前読んだことがあるけど、やっぱり良い。

  • 2022/10/28読了
    収録作品は、すべて’60、'70年代に発表されたものだが、ストーリーに古びた印象は全く無い。優れたフィクションは時代を超えていくことが良く判った。収録作の『召集令状』なんかも、戦争の記憶が遠い現代でも、こんなことが起きたら、と想像するだけでゾッとした。

  • 恐怖小説の短編集。
    一篇は短いものの、様々な形の恐怖が凝縮されている。
    言わずと知れた「くだんのはは」の後味の悪さはたまらない。

  • 第82回アワヒニビブリオバトル「【往路】お正月だよ!ビブリオバトル2022」第4ゲームで紹介された本です。オンライン開催。
    2022.01.02

  • 小気味いい、短編の数々。
    ラストで「にやり」とさせてくれたり、「ほぉ」とさせてくれたり、大好きな作家さんです。

  • 『召集令状』がとっても良かった。一番怖いと思った。
    特に徐々に国民が戦争の雰囲気に呑まれていくところが良い。ただ最後の父親との部分は個人的にはあんまり好きではない(そこが話の核ともとれるが)

  • 不思議な短編集。
    「まめつま」が自分的にはなんだかすごく好きでした。
    伝承に基づいたホラーもあり、興味深く読ませていただいた。

  • 日本SF界のレジェンド・小松左京氏、実はこれが初読み。恐怖小説集と銘打った今作は、ホラー小説を中心とした自選作品集。SF要素の強い「影が重なる時」なども収録されているが、<名作中の名作>と謳われた「くだんのはは」に代表される怪奇小説が主。そのテーマは怪談や妖怪譚、国内外の神話や伝承など多岐に渡っており、その振り幅の広さに圧倒される。戦中戦後を経験した著者ならではの作品も多い。コメディ色の強い「逃ける」も好きだが、表題作を含むラスト三作品の流れが抜群に良い。稀代の開拓者が綴る異世界への小旅行を楽しめる一冊。

  • あとがきにある通り、
    SFを意識して書かれているお話が多いので、
    恐怖小説としてのホラーを期待するとがっかりするかも。
    残念ながら私はがっかりしてしまった

    ジェンダー的に引っかかる部分があるけれど、
    書かれた時代を考えれば仕方ない

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著者プロフィール

昭和6年(1931年)大阪生まれ。旧制神戸一中、三校、京大イタリア文学卒業。経済誌『アトム』記者、ラジオ大阪「いとしこいしの新聞展望」台本書きなどをしながら、1961年〈SFマガジン〉主催の第一回空想科学小説コンテストで「地には平和」が選外努力賞受賞。以後SF作家となり、1973年発表の『日本沈没』は空前のベストセラーとなる。70年万博など幅広く活躍。

「2019年 『小松左京全集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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