- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041315279
作品紹介・あらすじ
少女の心と瞳がとらえた愛のイメージを、詩人・寺山修司が豊かな感性と華麗なレトリックで織りなすオリジナル詩集。
感想・レビュー・書評
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途中です。
こわい。不気味。
おもってたのと、、、違うんたけど。
思ってたのは、ふわふわのお砂糖のような可愛さやせつなく甘酸っぱい青春のヒトコマ。
男性が少女に抱く幻想をとことんなりきって自由に描いた女の子らしい女の子。
トイレに行くたび少しずつ読んでいる。
短時間だけど一瞬でこの世界に飛び立てる、というか、飛び込んでしまう。
短い言葉だけど、頭の中にイメージが鮮明に湧く。
すごい。
でも、こわい。不気味。残酷。
何か心を動かされることもなくはっとすることもなく、全ては完全なるフィクションで世界に浸るためだけのもののように感じる。
実益がない感じが私にはするのだが、それこそが、文学性なのか。
よく分からないけれど、まだ何かに期待しながら、違う本と取り替えることもなくトイレに行くたび、読み続ける。
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ファンタジーな雰囲気のなかに妙にリアリティのあるワードが混ざり込んだりして、なんとも不思議な雰囲気の詩集でした。ひたすら鰐を飼ってみたりしていて、宝石について執着していて、着飾ることを覚えた少女たちがいろんな大人になっていく様子が詰まっているというか。
前半よりも後半の詩のほうが洗練されていて(読み手の私が作風になれてきて?)読んでいて楽しかった。
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私たちが不可能だと思ってることが、詩の世界では可能になるんだなぁと思った。自由を感じることができた。
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1回読んだだけでは、恐らくその良さを深く理解できていないと思う。何回も読み返して、たった1つでも自分の心にスッと落ちてくるような詩があればそれでも十分なのではないか。
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中学生の頃から何度も何度も開いてる。海や涙など水に関する詩は寺山修司が1番。
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以前読んだ時よりも刺さる
わたしの人生が無駄ではない証拠 -
これもまた読み応えのある詩集でした。
寺山修司って方は、すごい才能の持ち主だったってことが
たった一冊のこの詩集で、誰にでも難なくわかるのです。
難しい言葉はありません。
誰もが奥底に潜ませる匣に持っているような
さみしさや悲しみ。
追っても戻らぬ大事にしていたなにか。
今、夜の隅から捧げたくなるような愛の言葉とか
冬の海と空の風景とか
巴里のあやしげな裏町やサーカスや
良くできた機械人形に眩惑されるような
取り返しのつかない酩酊感があるだけです。
おそらく私もあなたも、よく見知っているはずです。
扉を開けて、無垢で凶暴で、切なかった頃に
出会いにいらしてください。
お勧めです。 -
寺山修司は人から理解されず孤独な人生を歩んだのかもしれないと思わされる詩集でした。