三毛猫ホームズの推理 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041497814

感想・レビュー・書評

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  • ミステリー小説を初めて読んだ。

    非常に読みやすく、頑張れば1日で読み切れるかもしれない。



    主人公は片山。
    そしてその相棒が名探偵である三毛猫のホームズである。

    物語は女子大生殺人から始まり、その大学の学部長や片山が親しんでいた先輩まで殺されてしまう。

    女子大生連続殺人、売春、学部長殺人、密室など多くの謎が散りばめられ、果たして全てを気持ちよく解決できるのか。見ものであった。

    結果としては売春、学部長殺人、密室は伏線を回収してそれなりのオチを見せたが、女子大生連続殺人に関してはあまり腑に落ちない。

    動機という動機がなく、そこに妹まで絡んでしまう。

    決定的な動機と、読者を感嘆させるラストを求めてしまっていたが、それが赤川二郎なのだろうか。

    また、終始怪しげであった雪子。
    この女性が片山へ最後に告げた言葉が印象強い。

    P.339
    「私、捕まる前に、おいしいコーヒーが一杯飲みたいの。付き合ってよ」

    喫茶店には警察が雪子を待ち、逮捕されると分かっていた。
    片山が「逃げろ」と言い、逃げるチャンスもあった。
    それでも最後は潔く、それでいて雪子らしい少し洒落た去り方であった。

  • 有名な三毛猫ホームズの事件簿!第1弾
    ホームズの活躍がもっとあるかと思っていたけど
    残念!

  • 時々、物思いにふける癖のある猫、ホームズ(メス)と、血とアルコールと女性が苦手な独身刑事・片山。二人の周りは事件が起こる。シリーズの第1作目はよりにもよって女子寮が舞台。張り込みをしていたら第2の被害者の飼い猫ホームズに懐かれてひきとったのだが、この猫、どうにも普通じゃなさそう。

    猫が話したりする感じかな……そういうのは、ちょっと気分じゃないかな……と、謎の思い違いをして、なかなか読まないでいたのですが、ニャーとも鳴かないくらいホームズは静かでした。静かだけど、すごく賢い子です。
    片山刑事は周りの人に捜査情報を話し過ぎて、途中から脳内ではコナンの高木刑事の姿で浮かんでいました。ほんと大丈夫なのか、たか……片山刑事。
    トリックについては「いやいやいやいや、」と言ってしまいそうですが、面白くて好きです。

    読みやすくてコミカルな印象さえ持つのですが、片山刑事の事を思うと、彼の人生に暗い影がさしそうな程、色々なことが起きていますね。そういった意味でも大丈夫なの、片山刑事。
    面白かった!というのもあるけれど、片山刑事の今後が心配なあまり、続きが読みたくなってきました。

  • ホームズかわいいし、軽く読めて面白かった。
    ただ読んでて犯人分かっちゃったし、あんま意外性はなかった気がする。
    話のテンポが良くてサクサク読めるので、良くも悪くもミステリとか読書初心者の人にオススメの作品だと思った。

  • 記録用

  • ちょっと頼りないけれど人間味があり、憎めない主人公「片山」と、人間顔負けの冴えた推理をする三毛猫「ホームズ」。
    凄惨な事件が立て続けに起こる中、2人(?)の作り出すユニークな雰囲気が物語全体を暗くさせず、気持ちよく読み進めることができました。トリックの内容も面白かったです。
    主人公たちには幸せになって欲しいなぁ、と思い、以降のシリーズも読んでみたくなりました。

  • ホームズのような賢くてプライドの高い猫、憧れます。

  • 昔に読んで記憶ないからからまた読みたいな

  • しばらく社会派ミステリーが続いたので
    気分転換に

    まだ小学生の時?に多分何度も読んだんだろうな、
    ホント、細部までしっかり覚えてたから…

    大人になってから、いろいろなミステリーを読んでみて思ったことは、世間では結構、赤川次郎作品は子供騙しだとかレベルが低いとか言われるけど、物語の構成もしっかりしてて、わかりやすく、トリックも結構手が込んでいて、個々のキャラクターもおもしろくて
    何十年ぶりの再読なのに、赤川次郎先生がベストセラー作家なのが納得だなと

    もうここまできたらシリーズすべて再読しちゃおうかって本気で思い始めてる…

  • 三毛猫ホームズ1から読み直し。
    読み始めるとハマってしまう。
    依頼された教授が殺害された事がきっかけで、三毛猫ホームズとの出会い。
    最後に雪子が飛び出して事故にあってしまう…悲恋。
    朧げな記憶を呼び起こしました。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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