グミ・チョコレート・パイン パイン編 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 147
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041847145

感想・レビュー・書評

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  •  面白かったとは素直に言えないなあ。

     とにかくヒロイン美甘子が完璧超人化していく様がすごく嫌で嫌で、どこかで罰が与えられやしないかと思ってたんだけど、結局最後まで自由奔放な魔性の女のままに終わってしまった。青春を生きる主人公がいろいろ悩んだり迷ったりする話のはずだったんだけど、美甘子に全部持っていかれてしまったなあ。

     美甘子の何が嫌だったのか。セックス大好きなのは構わないし、むしろ歓迎。だけど、作中の彼女の振る舞いからは「すべての男は消耗品である」という思いを抱かずにはいられなかった。生理的な嫌悪感だったんだと思う。

  • 三部作まとめての感想です。
    ちょっとむず痒いような照れくさいような部分もあるのだけれど、それでこそがこの上なく「青春」というシロモノの有り様でしょう。きっと男の子のほうが共感できるんだろうけど、女子でも充分伝わるものがありました。個人的には、80年代のバンド周辺をパロディ化したような登場人物やバンドその他もろもろのモトネタを考えるのも楽しかったです。名作。

  • パイン編がいちばんすきだな。

    現実は痛い
    だから逃げ出すこともある
    でもどんなきっかけでもいいから、気持ち良さを知れたら
    飛び込んでいけるんじゃないかなぁ。
    とか思った。

    女の子のほうが気持ち良さを知るのがうまいな。


    リアルで、でも映画のような、すごく良い本でした!
    特にラストの描写、疾走感は最高♡

    なんか読んでて親みたいな気持ちになったのは、年齢のせいなんでしょうか・・

  • 高校時代に読んだ。

  • グミ、チョコレート、パインの順番通りに読み終えました。
    疾走感というか、テンポが良く、非常に読みやすかったと思います。

    表紙のデザインから、何となく手を出しあぐねていたのですが、いざ読んでみると内容はとても自分の好みに合っていました。

    下品で、最低で、不細工だけれど美しい。そんな物語でした。
    読んでいるうちに、不思議とキャラクターひとりひとりを愛おしく感じてしまうほど、面白かったです。

    「カッターで切るぞ!」というセリフが個人的にツボでした。

  • グミ編、チョコ編も読んだけど、これが完結編。

    タイトルはじゃんけんして勝った手により進んでいく、ご存知あのゲーム。

    うちの知ってるのは、グリコ・チョコレイト・パイナップルやったけど…。

    共学やと高校時代ってこんな青臭いのかな?所々意味がわからなくなるけど、当時の高校生男子リビドーって……

  • 「俺は他とは違う」って本気で思ってた時期が俺にもあった。でも実際何が違うのかと問われれば何も違わないわけで、でもそれを受け入れたくないって気持ちがあってモヤモヤする小説。っていうか今でも「俺は他とは違う」と信じていたりする。
    表紙の絵はコレが一番好き。

  • あーもうなんだか。
    いろいろなつかしくて、つい、にやにやしちゃう一冊

    電車とか公共の場で読むのにはまずい本です。
    プロレスちゃんと知ってる人だったらもっとおもしろかっただろうね。

    ある時代のせーしゅんを見事にとらえてると思う、ので、いまどきの若者が読むとどうなんだろう。それなりに楽しめるのかなぁ。

    筋肉少女帯、なんだかツアーやるのね。ごく近所のLiquidくるのに、そのころいないわー。残念

  • ザ男子!

  • というわけで、グミチョコの最終巻。パイン編。
    ちょっと説教くさい気はしないでもないし、いきなりアイドルと友達になったりしてご都合主義な気もしないでもないけど、そこを吹っ切るくらい良かったです。
    何にもできないかもしれないけど、まぁやってみた方が楽しいじゃんっていうのが伝わってきます。
    前向きになれそうですよね。

    印象的なのがカワボンのセリフ、
    「ダメだって思ったら俺ら本当にダメになっちゃうじゃねーかよ!」
    ここだけ抜き出すと陳腐なセリフなんですが、前後の流れから感動的でした。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。82年ロックバンド「筋肉少女帯」ボーカルとしてデビュー。その後もロックバンド「特撮」でも活動。その特異なキャラクターは音楽だけにとどまらず、映画、テレビ、小説やエッセイなど多岐にわたる分野で人気を集める。著作「くるぐる使い」「のの子の復讐ジグジグ」は2年連続で星雲賞を受賞。また『グミ・チョコレート・パイン』シリーズのほか『ロッキン・ホース・バレリーナ』『縫製人間ヌイグルマー』『いつか春の日のどっかの町へ』など著書多数。

「2022年 『夜の夢こそまこと 人間椅子小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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