- Amazon.co.jp ・マンガ (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041851029
感想・レビュー・書評
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何度読んでも 頭をがーんって殴られたような気持ちになる。
でもまた読みたくなる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロッククズカワイイ
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■書名
書名:火の鳥 (2)
著者:手塚 治虫
■概要
未来編
西暦3404年。地球は滅亡の淵にあり、地上に人間はおろ
か生物は殆ど住めなくなっていた。人類は世界の5箇所に
作った地下都市“永遠の都”ことメガロポリスでコンピュ
ータに自らの支配を委ねた。メガロポリス「ヤマト」と
「レングード」の対立に端を発した戦争勃発で、地球上
のあらゆる生物が死に絶える。独り生き残った山之辺マ
サトは火の鳥に地球復活の命を受ける。マサトは永い孤独
と試行錯誤の中で、結局、生命の進化を見守るほかないこ
とを悟る。肉体が滅び意識体となったマサトは、原始生命
から、再び人類が文明を生み出すまで、生命の悠久の歴史
を見守り続ける。結末が黎明編へ繋がるような展開となっ
ており、「火の鳥」全編の構成を示唆している。
(From wikipedia)
■感想
火の鳥の未来編です。
黎明編より面白かったです。
火の鳥の設定を非常に上手く使って物語を作ったな~と
感じました。
最初のストーリー(コンピュータに支配された未来)から
中盤(コンピュータと共に人類滅亡)までは、どこかで見た
ストーリーですが、そこから、主人公が火の鳥により不死
の存在にさせられることで、オリジナルのストーリーと
なっています。
最後は、黎明編の冒頭部分に繋がっており、なかなか面白
いストーリーとなっています。
キャラクターもみんな強い部分と弱い部分を持っていて、
感情の葛藤が面白いです。
ただし、物語の後半は、もう半分宗教の世界です。
これをそのまま信じる人は、間違いなく新興宗教に入れます。
手塚さんは、未来は必ず過去の一部を繰り返すと考えて
いるようですね。(人間、もしくは高度な知識を持った
生物は、必ず道を間違え、生命を滅ぼす道を選ぶ。生命
が滅んだら、また、生命がいない時代になり、長い年月
をかけて似たような生命が誕生するという繰り返し。)
そりゃ、今ある知識で未来を創造したら、このような考え方
になる場合もあるでしょう。合っているかもしれないし、間
違っているかもしれないけど、そんなの、答えは分からない
ので、議論するだけ無駄です。
結局、手塚さんは、人類、もしくは高度な知識を持った生命
が争わない、権力を求めない道を選ぶことを望んでいたのだ
と思います。
そういう希望が、この漫画に込められていたように感じました。
■気になった点
・ここではどうして、どの生物も間違った方向に進化して
しまうんだろう?どんどん文明を進歩させて結局は自分で
自分の首を絞めてしまうのだ。
・なぜ、私達の祖先は賢くなろうと思ったのでしょうな。
もとのままの下等生物でいれば、もっとらくに生きられ
死ねたろうに・・・ -
神漫画。
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「火の鳥」はたかが漫画ではないと改めて感じる。
現代に不足してるもの、現代人が知るべきものがたくさん詰まっていて、深すぎて怖いくらい。 -
衝撃でした。こんないい本、無いです。
まだまだ途中ですが、この未来編を読んで火の鳥の虜になりました。
火の鳥を読み初めたのは最近ですが、私が好きな本の話で、原点な気がします・・。これぞ・・!!!という本。 -
人は死ななくなるのが果たしていいかとなのだろうか
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きっと火の鳥という死なない鳥を描くことで伝えたい何かがあったような気がしてきます。
勝手な想像ですが・・・
読み手によって感じるものも当然変わりますが、何より感じるものがあれば、それを伝えておいたほうがいいものは、伝えておくことが今後のためにも大事なのかなぁ・・・とこれからのことを感じてしまうのは、歳を重ねてきたからでしょうか??? -
火の鳥の中で一番好きなのが本作。
小学校の時に読み、死ねないことがどんなに辛いか理解し、死生観が180度変わってしまった。
ほんと、火の鳥は壮大な物語だな。 -
1巻の完成度に感動して2巻を読んでみたが
1巻を上回るスケールの壮大さに圧巻した
まったく予想できない展開にワクワクするし
生命の奥深さや虚無的なものを感じた
今の地球の未来はどうなるのだろうか