海の鳥・空の魚 (角川文庫 さ 24-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041853016

感想・レビュー・書評

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  • 国語のテキストに載ってて興味もった!

  • 2/6 再読。短編集であるのにどの内容も結末も自分がはっきり覚えているのに驚いた。それだけ読み込んだってことか。「お父さんヨイは今までもそしてこれからも良い子でいるよ」にぐっときた。せつねえ。

  • 高校の教科書にこの1作が載っていたのがきっかけで読んだ。
    鷺沢ファンになったきっかけになった本。
    「ほおずきの花束」が特に好き。

  • 久しぶりに本を読んで泣いた気がする。
    ありふれているから入り込みやすい。いくらか自分のすがたに重なったみたいな気がする。

  • あとがきの解説にある通り。
    『この本の短編の中にあるのは人間の小さな心の痛みと小さな思いやりの気持ちである』
    だから読んでいると忘れていた自分の中にあるそういう気持ちを揺り動かされる感じだ。

  • 短編集。生きていることの輝きを強く感じさせる1冊。

  • 文章が好き。何気ない一行がいい味出してます。

  • 鷺沢さんの本
    どこにでもある生活を送る主人公達の20の短編集。
    何気ない一行でぽん、と涙を流させてくれる鷺沢さんの鋭い感性が詰まった一冊だと思います。
    短い一話一話を読み終わった後の心を震わせてくれる余韻が心地いいです
    かなりオススメ

  • 20編のショートストーリーのどれもが、そこいら辺どこででも見かける風景だったり、感じる「もの」だったり「こと」だったりします。だからこそ自分の中に感じるものがあるんだろうな。体験している感情っていうのは、同じ感情に逢った時に深く共感できるものだもんね。「水は魚の群れで満ち、鳥は地の上、天の大空を飛べ」という神様の意志から零れ落ちて、『海に放り投げ出された鳥、空に飛びたたされた魚がいるかもしれない。間違った場所で喘ぎながらもけっこう生きながらえていっただろう。そこにあるべくしてある連中に比べれば何倍もやりにくかっただろうけれど。そうしてやりにくかった連中にだって、「うまくいった一瞬」はあったはずだ』というのが、鷺沢さんのあとがきからの言葉。ささやかな心の動きを静かな起承転結で簡潔に描かれたお話ばかりです。 彼女がいなくなってしまった今、この本を読み返してみました。鷺沢さんも「海の鳥」だったのかな。喘いでいる中で出会った「一瞬」を、大切に書き綴っていたのかな。私がこうやって、自分の中で感じたものを綴っているように。一緒にするのはおこがましいけれどね。ご冥福を心から祈ります。

  • 初期の作品だから、「教科書に出てきそう」感が強い。<BR>
    「東京フラニー」は明らかにうちの大学が舞台でくすぐったい感じがした。<BR>
    「ほおずきの花束」では私もふだん、<BR>
    他人の「意図的ではない優しさや善意」に
    ものすごく救われてるなぁ、って思った。

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著者プロフィール

鷺沢萠(1968.6.20-2004.4.11)
作家。上智大学外国語学部ロシア語科中退。1987年、「川べりの道」で文學界新人賞を当時最年少で受賞。92年「駆ける少年」で泉鏡花賞を受賞。他の著書に『少年たちの終わらない夜』『葉桜の日』『大統領のクリスマス・ツリー』『君はこの国を好きか』『過ぐる川、烟る橋』『さいはての二人』『ウェルカム・ホーム!』など。

「2018年 『帰れぬ人びと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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