数学物語 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043118021

感想・レビュー・書評

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  • 「数学を楽しむ入門書」みたいな本
    登場する数学者たちの著書も読んでみたい
    エレメントとか円錐曲線試論とか
    まぁそのうち

  • ■定規がなくて、直角はどうやって作る?

    「数学物語」は、数学が生まれた背景を通じて、数学の魅力に迫り、数学が好きになり、そして、いつの間にか数学力が身につく・・・そんな本だ。

    本書の最大の特徴は、数学の起源・・・すなわち、”数字の誕生”にはじまり、私達がよく知る超有名な”数学の公式”にいたるまでを、歴史的背景や自然、日々の生活に密接に結びつけて、解説していることにある。

    たとえば「定規のない時代に、どうやって直角を作り出したのか」という問題。直角が作れなければ、ピラミッドの石も作れない。

    言われて、はたと気づく。直線は自然の対局にあるもの。そんな直線で形成される直角もしかり。今でこそ、定規や分度器を与えられて当たり前のように直角を作ることができるが、そういった道具のない時代に、どうやって直角を作り出せたのか?

    ■数学に面白みを感じられない人に

    わたしは、数学は決して得意ではない。高校生のときには、サイン・コサイン・タンジェントの話についていけず挫折した。文系の道を選んだ。

    そんなわたしでも、少なからず興味を持って読むことができた本である。学校で公式を習ったときは、なんとも思わなかったが、本書を読んで、これらを発見した天才達に改めて感動すら覚えた。

    200ページたらずの本。ピタゴラスの定理やアルキメデスの原理などを習い始める中学3年生以上・・・そして、わたしのように数学を毛嫌いにしている人にオススメだ。

    (書評全文はこちら → http://ryosuke-katsumata.blogspot.jp/2012/08/blog-post_13.html

  • 古代の数の数え方、表記法、アラビア文字の起源から始まる。
    そのあとで、ギリシャ数学の開祖ターレス、ターレスの弟子のピタゴラス、哲学者ソクラテスの弟子プラトー、ユークリッド、アルキメデスと続く…
    なかなか興味深い内容だった。

  • 数学の基本的なことをコンパクトにまとめたいう印象

    動物が数を認識できるかや、土人の数の数え方など、
    とっつきやすいところから始まる。
    こういう感じで進むので、読んでいて飽きない。
    特に、楔形文字、ヒエログリフ、ローマ数字での
    計算など、この手の本で他ではやっていないので面白い。

    数学における偉人の話がちょっともの足らないかな。

  • 小5の息子にオモロイで〜と手渡された。おもしろかった。あっという間に読んでしまった。数学は机上のものではない、まさに実学であることを改めて理解した。

  • 有名な数学の定理や方程式をわかりやすく説明し、
    それらを証明した数学者のプチエピソードも紹介されています。

    数学に関する『目から鱗』の内容を期待して買ったのですが、
    そういう本ではないです。

    数学を学び始める小学生や、数学に苦手意識をもつ中学生が読むと、
    とても有意義だと思います。
    ちょっと変わった、コンパクトな教科書・・・という感じですかね。

    自分の子供が適齢になったら、読ませてあげたいです。

  • かるーい数の話。基礎的なこと。しかしさっぱり忘れていた。

  • 学校では教えてくれない数学の起源が分かる!!

  • 1961年に出版され、著者は1993年に死去。しかし、その後も版を重ねて出版される大ベストセラー。社会人にとっては青春時代に学んだ数学を楽しく思い出せる。あの頃に戻りたいぜ。

  • 数学もできない人間は人間心理もわからないと僕は思う。

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著者プロフィール

矢野健太郎

一九一二年、東京生まれ。東京帝国大学理学部数学科卒業。パリ大学留学ののち、東京大学助教授、プリンストン高等研究所所員、東京工業大学教授などを歴任。微分幾何学の権威として各国の数学者と交友を結び、日本数学界の国際化を牽引。また啓蒙書や受験参考書の著者として、「ヤノケン」の名で親しまれた。著書に『すばらしい数学者たち』『アインシュタイン伝』『エレガントな解答』『数学物語』『数学の考え方』など。八三年に勲二等瑞宝章を受章。九三年、逝去。

「2020年 『暮しの数学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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