偶然の祝福 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043410057

感想・レビュー・書評

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  • 短編集だけど主人公は同じ。深い井戸の底の水をのぞくよーな小説である。すばらしい。個人的には「キリコさんの失敗」よりは「盗作」が一番好きである。

  • ひとりの作家の生活が切り取られている。

  • エッセイなのか、物語なのか。また読み返そう。

  • 小川洋子はとても高く評価している作家さんである
    うん~???と思うことがほぼない作家さんである

    江國 香織の「なつのひかり」を読んだときにも感じた不穏さ・・・
    不穏?なんで?と思う方もいらっしゃるだろうが
    個人的感想として、不穏な空気を感じた
    正直、苦手なお話

    ただし、これまでに読んだ作品の崇高さから
    作家さんの評価は変わらずハイエンド

    少しガッカリしたので星は3つ

  • しみじみと小川洋子の作品世界に浸れる短篇集。解説の川上弘美は、これを小川洋子の短篇集ベスト1にあげる。全部で7編の作品を収録するが、そのいずれもが、小川洋子本人を思わせる主人公による1人称語り。もちろん、そのようなスタイルをとった、巧みなフィクションだ。日常の、ほんの僅かな辺縁に潜む非日常を描く小説作法は本当に見事。川上弘美の推す「キリコさんの失敗」と「盗作」が特に秀逸か。小説家、小川洋子の「核」を見るかのようだ。ただ、作品集後半の、指揮者との擦れ違いを描く一連の作品群は、やや迫力を欠くように思う。

  • ジャンルは何やろ?ファンタジー?ホラー?自分には分からん・・・。 『エーデルワイス』と『時計工場』は特に分からん。弟とか老人は誰?共に指揮者が出てくる話やから何かの隠喩(?)かなぁ? 表紙からほのぼの系を想像してたけど読んでみてゾクゾク系に感じた。もしかすると女性には分かるのかも知れないが、とにかく自分には難しかった。  表紙のイメージに比較的近い感じの「キリコさんの失敗」は好き。セクシーなキリコさん大好き。でも、お手伝いさんを雇うぐらいの家やのにケチで周りが見えない母親は怖かった。

  • 別の短編の話しが絡んできたりして
    小川作品好きには面白い一冊。

    この人の書く文章の雰囲気が大好きです。

  • キリコさんの話がすき

  • 13/07/10 川上弘美さんのオススメ本であるが・・・合わない。

  • 強くて、かわいくて、ちょっとさみしいけどさみしいなんて絶対言わない、女性小説家のおはなし。

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著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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