- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043417018
感想・レビュー・書評
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旅行をするたびに思う。
そこへ住むように旅をしたいと。
同じ者を同じように食べる事は、旅行者としての何よりの楽しみだと思う。
そして彼らの背景を考える。
コンビニだらけの、そして24時間食べ物が売られている日本で暮らす私。食べる事は何か。日々自分に問いかけながら暮らそうと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本編と同じくらい(個人的にはそれ以上に)あとがきが素晴らしくないですか?
なんというか、
わたしは「すべてのことに意味をつける必要なんてない」ということに勇気付けられました。
どんなことでも言語化して、意味をつけて、上やら下やら並べ替えようとする。比較でしか物事や自己を認識できない自分やみんなにつかれていたから。
「それっぽい解釈を押しつけて上手に説明できる人がエラい」みたいなこのゲームから、早く一抜けしたいものです。
言葉にはできない感動や違和感を恥ずかしがって捨てることなく、大切にしていきたいと思いまふ。 -
日本人なら読んでおくべき、読まなければならない本だと思った。
食うとは生きること。
人は辛くても死にたくても、食わずにはいられないんだなぁ。
自分がいかに「飽食」というぬるま湯に浸りきっているか、
そしてその事実に麻痺しているかを思い知らされた。
「菩提樹の香る村」が特に印象に残った。 -
食べる行動から、世界を伝えるノンフィクション作品。
現状をそのまま羅列して悲惨な現実を伝えるより、食を通して描かれる現実の方がよりこころに入ってきたかも。
あとがきでの著者のインタビュー「ミクロを通してマクロを知る」ことの面白さ、わかりやすさは本著でも体感できたし、自分も心掛けたい。 -
少し読むのに時間がかかってしまったが、読み終わった後よくわからない涙が出た。世界中どんなところでも人間は食べているんだなぁと思った。そして私たちは「食べる」ということが当たり前にできすぎて「食べる」ということに関する研ぎ澄まされた感覚を完全に失ってしまっているのだと再認識した。あとがきに一番共感する部分が多くてよかった。
私にはこれほどのバイタリティーはないなぁ…などと思ったが、「世界を回る、実際に見る、臭う、味わう、話す、触る、過ごす……」ということはいろいろなことを知るのに本当に大事だと感じた。私も外国に行きたい。知りたいことを知りに、調べに、この目で確かめに行かなきゃなぁと思った。日本にあってその国にないもの。その国にあって日本にないもの。見習うべきもの、捨てるべきもの。そういうものを見ることができたら、私もこの作者のように、それを伝えていきたいと思った。 -
初めて読んだときは、衝撃的やったな。
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今読んでも、状況があまり変わっていないような気がするのが、怖い。
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食べる。いつも、あたりまえに 食卓に 座り 頂く。しかし、世界中には 生きるために 食べる。その、直面した 人々の 生活力に 圧倒されます。飽食の今‼ 是非 一読の価値あります。
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臭いが、味が漂ってくる、「食」のルポルタージュ。チェルノブイリの話が、今になるとリアリティをもって胸に迫る。福島もこうなるのだろうか。是非読んでほしい。