水辺のゆりかご (角川文庫 ゆ 5-4)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043437054

感想・レビュー・書評

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  • 色んな事情を知ると、人は優しくなるしかない、という気がする。

  • ユウミリさんのエッセー。
    頭いいのな!と思った。 横浜共立・・・。

  • 昭和四十三年、夏至の早朝、在日韓国人夫婦のあいだに一人の女の子が生まれた―。家族のルーツ、両親の不仲、家庭内暴力、苛烈をきわめた学校でのいじめ、そして自殺未遂…。家庭や学校、社会との、絶え間ない葛藤と軋轢のなかで歩んできたみずからの姿を見据え、類いまれな“物語”へと昇華した感動の一冊。作家としての豊かな資質を示し、読者に生命の力を吹き込んだベストセラー作品、待望の文庫化。

  • 柳美里の自伝小説。深く、悲しい。でも小説家になってよかったんだろうなって思う。

  • 壮絶……

  • 人生は99.9%が苦しみなんだと、再認識した。

  • 昭和四十三年、夏至の早朝、在日韓国人夫婦のあいだに一人の女の子が生まれた—。家族のルーツ、両親の不仲、家庭内暴力、苛烈をきわめた学校でのいじめ、そして自殺未遂…。家庭や学校、社会との、絶え間ない葛藤と軋轢のなかで歩んできたみずからの姿を見据え、類いまれな“物語”へと昇華した感動の一冊。作家としての豊かな資質を示し、読者に生命の力を吹き込んだベストセラー作品

  • 筆者のいじめ体験が豊富なんだが、彼女いわく。
    私がいじめにあったのは理不尽なことでなく、何か原因があったのだ。私は生意気だったし、自分は選ばれた人間だと思っていた。もの心ついたころから、私と他者のあいだには深い溝があって、決して向こう側には行けないと感じていた。

  • 毎日が苦しくて辛い人は意外といる。
    死なない程度に頑張っていこうと思えた。

  • たいてい自伝小説には、自分の半生を皮肉に見つめる作者の視線が垣間見えるものだけども、柳美里の場合は、視点をぶらすことなく、淡々と自分の苦しみの半生を語っている。不安定な自己のルーツと家庭に翻弄されながら、生命を燃やす人間像は、正直読んでいて胸が苦しくなったがなぜか読むのをとめられず、2限分の授業をムダにして読んだ


    どんな思い出にも結局は自分の主観による書き換えがなされていて、真実はどこにもない。といったふれーずが印象的

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著者プロフィール

柳美里(ゆう・みり) 小説家・劇作家。1968年、神奈川県出身。高校中退後、劇団「東京キッドブラザース」に入団。女優、演出助手を経て、1987年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。1993年、『魚の祭』で、第37回岸田國士戯曲賞を受賞。1994年、初の小説作品「石に泳ぐ魚」を「新潮」に発表。1996年、『フルハウス』で、第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞を受賞。1997年、「家族シネマ」で、第116回芥川賞を受賞。著書多数。2015年から福島県南相馬市に居住。2018年4月、南相馬市小高区の自宅で本屋「フルハウス」をオープン。同年9月には、自宅敷地内の「La MaMa ODAKA」で「青春五月党」の復活公演を実施。

「2020年 『南相馬メドレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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