- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043437054
感想・レビュー・書評
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血の物語。初めてこの本を読み終えたとき、窓外に眩い曙光を見た。08.2.11再読。
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読んだ時期:2007年11月
柳美里の本が急に読みたくなって手にした作品。
自伝書なのですが、多くの影のある経験を負っていた方なのですね。
その心の傷を赤裸々に語っていて、読んでいて心が痛くなりました。
家族の崩れかけた絆、馴染めない学校、在日韓国人であったために受けた周囲の目等、私には理解できないほどの辛さ、苦しさでした。 -
『昭和四十三年、夏至の早朝、在日韓国人夫婦のあいだに一人の女の子が生まれた―。家族のルーツ、両親の不仲、家庭内暴力、苛烈をきわめた学校でのいじめ、そして自殺未遂…。家庭や学校、社会との、絶え間ない葛藤と軋轢のなかで歩んできたみずからの姿を見据え、類いまれな“物語”へと昇華した感動の一冊。作家としての豊かな資質を示し、読者に生命の力を吹き込んだベストセラー作品、待望の文庫化。』<br>
◆自伝小説。柳さんは壮絶な人生を歩んできたとは知っていたけど、こんなにもずっと辛い状況だったんだなと、読んでいて胸が痛くなった。それで今は素晴らしい作品を書く人になっていることがすごいなと思う。 -
もういいよっていう程までに、何から何まであけすけに書かれている。胸が苦しくなるから一度しか読んでないけど、売れずにずっと本棚に立てかけてある。柳さん、痛々しいけど、放って置けません。
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なんか壮絶な話だった。
自伝だけど・・・。(この本だったよね?)
でもなんか救われた気がした。これ読んで。
救われる要素は微塵もないのに。
一回頭が壊れてももとにもどれるんだね。
柳さんの他の作品も芝居も観たことないんけど、(三月兎だっけ?)また自虐系だったら嫌だなと思って敬遠してる。 -
読んだ後、ブルーになっちゃいます。。。
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あまりにも壮絶な自伝的小説。アイデンティティを獲得する為の行程(創作)は一生続いていくのか。文章としては稚拙な部分もまだあるがそれを補って余りある。
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柳美里さんのはじめて読んだ作品。思春期の私の心には、今までに経験したことのない経験と、感情にぐっさり刺さっていた。
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著者の自伝的エッセイ。作家にたどり着くまでの壮絶な人生が綴られています。どこまでが真実(現実?)なのかわからなくなるほど、えらいことになってました。カバーイラストのなごやかさとのギャップが激しすぎる。
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小学生の時に母にすすめられて読んだ。それから暫く柳美里耽読していた時期がありました。おもしろかったです。
これは柳美里の自伝のようなものなのだけど、多分小説よりもおもしろい。
この前読んだ高田馬場〜は迷走している感じがしたなぁ…