- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043541010
感想・レビュー・書評
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自殺、自殺、自殺、希望。
本格社会派ミステリー。
これぞ、貫井氏というべき一冊。
舞台設定細部も抜かりなし。
先を仄めかしながらも、伏線と抑揚が素晴らしい。
今回の題材は中学生の自殺だが、ここで論じられる「子供の論理」ってのは、凄く分かる気がする。
いつぞや、そのうちに自分も分からなくなってゆくのかななどと思わずにはいられない。
物語の終わり方も、実に爽やかにまとまっている。
貫井氏も当たり外れがあるが、本作品は魅力ある当たりの一冊であったように思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
息子が自殺した。
つい数時間前まで「いじめられて自殺するやつなんて」と話していたのに、なぜ。
異体からLSDも検出される。
息子の同級生を探るうちに、「子供の論理」に次々と妨害され、ますます謎は深まる。
さらに訊ねた同級生は、自殺する始末。それも連続で。 -
息子の自殺の真相を探る親。設定自体に毒がありすぎます。少しずつ明らかになっていく、息子の所業と現実。それを理解しながら真相を究明する親。
心が痛む小説です。
最後のドンデン返しにもびっくりしました。
まったく、怖い事を考える人だ。。 -
うーん、貫井さんなので期待して読みましたが、いまいちだったな~
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自殺!?した息子の死の真相を追うお父さんの話し。子供の論理がキーワードになっている。
ちょっと微妙な結末だった。 -
何度となく読んでしまう。
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貫井徳郎・・・
人物の描き方にムラがあってあんま好きじゃないけど、なんだか読んでしまう。
「慟哭」や「愚行録」はそれを凌駕する、テーマの重さというものがあったけど、この作品は・・・
シャキッとしませんでした。 -
ある日突然中学生の息子が自殺し、それに続くかのように息子の同級生が自殺していく。
結末や動悸に納得できるようなできないような、いややっぱ無理がある…とモヤモヤする読後感。
登場人物の性格や個性が感じられなかったからかな。