シャングリ・ラ 下 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043647057

感想・レビュー・書評

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  • 100205~100223読了

    CO2削減のため炭素税が高沸する世界。まるで現実の未来を見ているようだ。
    深刻な世界だが、登場人物がみんな個性的すぎでアクション映画のよう。
    國子のブーメラン無双が笑えるくらい強い。
    オカマのモモコとミーコがいい味出しすぎ。



    ミーコは屈託ない笑顔を見せてオカマチックに手を振った。
    ドゥオモで別れた時よりも血色の良いミーコの顔に
    國子も思わず笑をこぼした。
    おデブで、お人好しで、泣き虫だったミーコは
    久しぶりの再会においおい泣いた。

  • アニメ版をみて読み出したんだけど、小説も面白かった。やっぱり、アニメよりも設定っていうかしっかり構成されてて理解しやすかった。

  • リアルな基盤にちりばめられたファンタスティック。なんかわくわくした。

  • 後半は更なる超常現象とザ・ニッポン素晴らしいアワーが炸裂しててウハウハだったけど、好みは分かれるとこかもしれません。炭素経済の数字をあっちゃこっちゃして利益を上げてたガキも落ちぶれていい気味。
    アニメ化されたけどアニメも面白いのかな。

  • 文庫の帯の「世界経済崩壊!」と「CO2が世界を救う!?」(だった筈)の意味が読んでようやく分かった

    なかなかにトンデモな展開ながら、キャラクターが活き活きとしていてとても良かったです
    日本神話が取り入れられていたのも個人的に読んでいて楽しかった

    モモコさんの様になりたい

  • 最終的に幸せになれてよかった
    これはありえないくらいのハッピーエンド
    後半、人々がありえない強靭さで、内心かなりつっこんだ
    死んでも死なない小夜子と涼子は何者なんだ
    もうほんと肉体的な強靭さ
    國子も美邦も成長したなあ

  • 割とゆっくりだった上巻に比べて怒濤の展開。今巻から登場した涼子のとんでもなさにつられるように小夜子やモモコもヒートアップ。終わってみれば『レキオス』と同じような構成だけれど、登場人物が多く、環境問題に関する視点も面白く、厚みとしてはこちらに分があるかな。

  • 炭素経済へ移行した世界―各国のCO2吸収削減率で利益を生み出すシステムの為に、都市を超高層建造物“アトラス”へ移し、地上を森林化する東京。
    しかしアトラスでは人にランクが付けられ、一定ランク以上の者か、宝くじ一等並みの当選率のくじ当選者しか移住ができない…
    移住できず難民となった人々を纏める反政府ゲリラ総統・北条國子。
    アトラスの新迎賓館で数多の女官にかしずかれ豪奢な生活ながら、持病により半幽閉生活を送る美邦。
    アトラスの“声”を聞く運命の子達、炭素経済で荒稼ぎし市場を荒らすカーボニスト達、長年の夢の実現が近づき更に糸を引く“公社”…それぞれが絡み合う―アトラス計画の真相とは?

    いつも通りの意志ある老人と女性が強~い!
    モモコさんが!凄い良いキャラで好き
    混沌とした世界観も…炭素経済で市場が混乱しているのなんか、現代社会が行き過ぎた投機投資でアップダウンな状況と被るのに―
    十二単や牛車や呪術の古典的なものと、ゲリラや武器、未来的な技術なんかがミックスされたのが不思議で癖になる感じ☆
    束帯姿でマシンガン装備には

    漢字は違うけれど名前に“くに”がつく3人―関係有りとはおもったけど、まさかの身分には驚き!
    乗られちゃって陵辱されて(そしてそれを反省してもまた繰り返す)草薙氏には、も少し頑張って欲しかったョ。ソコが可愛いケド
    涼子はホントいけ好かないのでもっと凹まされて欲しかったョ★
    小夜子が敬愛する者たちと、幸せで平和な生活に落ち着いたのは良かった!
    東京のこの混乱時、地方はどうだったんだろう?とちょっと気になったりもしましたが
    『テンペスト』も読みたいな!

    20081118

  • 読了!!
    こういった近未来ものファンタジーは大好物のひとつですが、
    いやいやなかなか面白かった。
    期待したいたのとは違う意味で面白かった。笑
    設定はとてもよかったし、炭素経済の仕組みなんかもとても面白くて、「なるほど!!」とうなってしまった場面が何度もあったのだけど…キャラクター達がちょっと振り切れすぎていて、感情移入はできなかったかな?ファンタジーはキャラをリアリティあるものにしないとなんだか浮いてしまうというか。個性豊かなニューハーフの笑いのセンスが最高です。

  • 大味なハンバーガーでも、
    気付きをくれる調理方法もある。

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著者プロフィール

池上永一
一九七〇年沖縄県那覇市生まれ、のち石垣島へ。九四年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第六回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。九七年刊の『風車祭』が直木賞候補に。二〇〇八年刊の『テンペスト』はベストセラーとなり、一一年の舞台化をはじめ、連続テレビドラマ、映画にもなった。一七年『ヒストリア』で第八回山田風太郎賞を受賞。他の著書に『シャングリ・ラ』『レキオス』『ぼくのキャノン』『統ばる島』『トロイメライ』『黙示録』などがある。

「2023年 『海神の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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