シャングリ・ラ 下 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 138
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043647057

感想・レビュー・書評

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  • おいおい、一体どこまで行くんだぁーーー?
    と思っていたら、どこまでも行っちゃった(笑)。

    スケールの広さ、みなぎるパワー、なんでもありの愉快痛快七転八倒、転んでもただじゃ起きない娯楽作。質・量ともに、ウルトラ大作という名がふさわしい。
    ここまでやるか? やりすぎじゃない? いろいろ崩壊してない?
    読んでいる途中で突っ込みどころはいっぱいあるんだけど(笑)それでもひらすらに突き進み突き破り突き通すところは、あっぱれというべきだろうか。
    小夜子なんて、途中から性格も能力もパワーアップしすぎである(笑)。。

    なんでもありすぎて、私はいまいちそのテンポに乗り切れなかったものの、ここまでやっちゃう作者にはエールを送りたいと思った。
    しかし・・・モモコさん最強すぎ(笑)。

  • So I'm starting to think that this author just really isn't for me. I don't even know what it is. The writing style is okay. It kind of has a "light novel" feel, but that doesn't really bother me. The setting was great. I felt it was quite creative.

    ...it could be the characters. Some I loved. Some, I just wanted a bazooka gun and blast them out of the story. 涼子 especially. She needs to BURN IN HELL.

    And there's also the plot line as well. it just never really turns out the way I want it to. I mean, I don't want it to be predictable... but I also don't want to get more and more upset as I keep reading.

    So unfortunately, I'm afraid this author isn't for me. I will read the other books I own that are by him, but I don't think I will plan on purchasing any more of his works.

    2 and 1/2 star rating for the whole story.

  • 池上 永一さん「シャングリ・ラ」読了。荒唐無稽なSF話。筒井康隆さんなどの荒唐無稽な話は大好物。でも、この作品にはちょっと入り込めなかったなぁ‥筒井作品には、”品”があり、無茶苦茶な話なわりには説得力があります。この当たりが違いか‥などと思いながら最後まで読むと、解説は何と筒井さん。筒井さんお勧めの「テンペスト」も読んでみるか‥

  •  まず大前提として、面白いのである。
     しかして、カオス過ぎて中盤以降はもうなにがなんだかわからない状態だった。
     科学的かと思いきや呪術やUMAみたいなのがでてきて、しまいには神話まで挟みこむ。正直、恐竜が出てきてもそこまで驚かなかっただろう。
     おまけにヤンキー漫画みたいに次から次へと「伝説の○○」みたいなのが登場してきて、身内から敵まで名前のある登場人物はみんな化け物状態。
     一昔前のジャンプみたいに強さのインフレが半端じゃない。

     でも、そんな混然一体とした姿が世界の姿かもしれません。確かに科学は世の中の不可思議を少しずつではありますが、照らしていってる。けれども、それでも説明できない部分はたくさんあって、それは精神世界の話になるのでしょう。ただ、そちらに傾倒し過ぎると日本の新興宗教みたいになってしまう。
     適度に混ざり合って、その中で秩序を保っていることが「自然」なのかもしれません。
     
     最終的な結論としては、やっぱり面白かった。

  • この人は『テンペスト』を書いて話題になった人です。
    まだ読んだことはないので、ものは試しということで読んでみました。

    この作品は設定が未来のSFファンタジーです。
    地球温暖化を阻止するために、政府は東京をそのまま超高層建築物である『アトラス』に移行して、地上を森林化する政策を取ります。
    世界は炭素排出量を証券化して、それを指標とした経済である炭素経済へ移行し、炭素を削減することで利益を生み出し、日本はいつの間にか資源国となっております。
    東京は森林化で難民が続出して、その難民が政府と激突します。
    難民のリーダーが、元女子高生、少年院から出所したばかりの少女です。
    その少女が実は…、というお話です。

    結構設定が凝っております。
    主人公の少女の育ての親が、実は伝説のニューハーフ。
    お祖母さんが難民の反政府組織のリーダー。
    いろいろなキャラが出てきて話を盛り上げるのですが、実はそんなに盛り上がらないっていうのが問題です。引き出しは多いのですが上手く料理出来ていないっていう、新人作家にはよくあるパターンです。
    解説でも、かなりオブラードに包んで、そのようなコトは言っておりましたが…。これ、上手い作家がマンガの原作にしたら結構良いのでは?と思ってしまうのでした。

    ひとつ一つのエピソードをもう少し突っ込んで書いて、更にキャラをもう少しだけ追っていけば、ずっと良い作品になったのでは?と思います。

    ホント、もうちょい!ってかんじの作品なのでした。

  • 二酸化炭素とともに人間は滅ぶのか。
    おーつーかれさまーってね、CO2だけに。

  • どんどん話が展開していく上巻は面白かったが、最後はめちゃくちゃ・・・。はちゃめちゃ感が面白いっちゃ面白い。テンペストに期待

  • 昭和=人がいっぱい殺されて、その十倍は生まれて、地球をガンガン温めてた悪魔の時代。

    今の地球型経済は人間の都合で動かされているに違いない。
    そして人間を動かすには動機がいる。欲望こそ最大の動機となりえる。
    だから地球が人間に共存の道を提示した。
    自然が人間のエゴを理解し、それに合う形に進化する。

    いつまで人間は地球に甘えるんだろう。
    作者はこの方法でしか解決策を見いだせなかったのか、
    それともその方法を考えてほしかったのかな。

  • 東京都などを舞台とした作品です。

  • 内容は面白かったけど、
    ちょっとクセが強いかな。


    過剰な表現もあるけど
    SFファンタジーだと思えば、
    まあ大丈夫。

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著者プロフィール

池上永一
一九七〇年沖縄県那覇市生まれ、のち石垣島へ。九四年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第六回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。九七年刊の『風車祭』が直木賞候補に。二〇〇八年刊の『テンペスト』はベストセラーとなり、一一年の舞台化をはじめ、連続テレビドラマ、映画にもなった。一七年『ヒストリア』で第八回山田風太郎賞を受賞。他の著書に『シャングリ・ラ』『レキオス』『ぼくのキャノン』『統ばる島』『トロイメライ』『黙示録』などがある。

「2023年 『海神の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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