シャングリ・ラ 下 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1433
感想 : 138
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043647057

感想・レビュー・書評

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  • 「それはないでしょっ」ていう設定が多くぶっ飛んでいた。
    最終的には愛の話が強く心を打ち、とても良い物語でした。
    関連する小説があるようで、そちらも読んでみたい。

  • あれもこれもと世界観もテーマもぐっちゃぐっちゃだけどファンタジーとして面白く読めた。

  • 表紙に騙された!!
    中身はかなりキャラクターもの。
    世界の設定が個人的にツボなだけにもったいない。
    登場人物をもっと好きになれれば楽しく読めたかもしれないがそうじゃないと辛い。
    アニメとかに向いてる

  • 近未来都市トーキョーなのに、いきなり平安衣裳とか出てきてギャップに笑う。まあ、よくも悪くも角川のコンテンツをいろいろぶちこんだ感じで、設定はよく練られているんだが。戦闘シーンの描写が浅いし、紙芝居みたいに超展開なのでかなり無理があるかも。

    キャラクターの掛け合いは面白い。
    敵味方が意外な共闘をみせたり。主人公よりも美邦のサイドのほうがアクが強いが、なぜか魅力的に思える。

    クライマックスになるにつれて、怒濤の展開のオンパレードなのだが、キャラがころころ死んだり生きたりを繰り返すせいで、勝負所の真剣味が半減。草薙少佐の扱いが酷い。

    いわゆる貴種流離譚に落ち着いてしまうのだが、主人公にあまり威厳が感じられない。

    最後はあのハッピーエンドで良かったけれど、再読したくはない。日本神話をモチーフにしていて、設定盛りだくさんのに、イマイチ惜しい。

  • 図書館で。前にハードカバーで借りたことあったわ、と読み始めてすぐに気が付いたんですがとりあえず再読。最初に読んだときはどんなジャンルの本かも知らずに読んだので違和感しかなくなんだこりゃ?と思ったのですが何作かこの作家さんの作品も読んだ後だったのでナルホドこういう系統なのね、とそれなりにスムーズにお話に入り込めた気はします。が。長いよね。

    炭素経済って考え方もメデューサなしにこのお話は語れない所なんだけどやっぱりその辺りがなんか長いし面倒くさく感じる。凛香ちゃん、だったかな?が可愛くないし。そして倒れない小夜子も小夜子のライバルの…怖い人も超人過ぎる。が、それが良いのかな。うん。なんかアニメ化したら面白そうだなあと思ったらアニメになってたんですね。で、ビジュアルを見て圀子は黒髪じゃなきゃダメだろう、と瞬間的に思いました。イメージ的にはセーラー服と機関銃でしょう。(古い)
    まあそんなドタバタ劇の中でやはりモモコさんが光る。彼女はかっこいいし優しいし強いし最高です。女としても男としても母としてもね。

  • 久しぶりのギブアップ。上巻36頁まで読んだところで積読へ。多分このまま終わりそう。全く入り込めず、強化期間中にこの浪費はつらいので諦めた。言い訳ですが池上永一作品は基本好きなのが多いです。「風車祭(カジマヤー)」は傑作、デビュー作の「パガージマヌハナス」や「アタシのマブイ見ませんでしたか」、それに長編の「テンペスト」、それぞれ良かった。ただ、元々ちょっとぶっ飛びがちなところを、ウチナー色でなんとかフックかけてたようなところが有ったので、ウチナー色の全く無い本作はつらく感じるのかも。36頁で言っちゃダメですが、ごめんなさい。

  • 炭素経済に東京の森林化等々斬新さを感じさせる上巻だったものの、下巻はつじつま合わせに、登場人物が何度死んだと思っても復活してくる目茶苦茶ぶり。ついていけない。

  • かいつまんで概要を説明すると、物語は近未来の東京です。
    世界はCO2作減のために、炭素主導の経済に移行。炭素税が導入され、炭素の排出量によって税率が大きく変わってくるという、炭素が経済に大きく影響を与えていく世界。
    そして、日本は膨大なCO2作減のために東京一帯を森林化し、かわりに超高層都市「アトラス」を建築する。
    しかし、東京都民全てがアトラスに入居できるわけではなく、あぶれた人達は難民となって、森の中で反政府ゲリラとして生活していく。
    そして、主人公はそんなゲリラの若き女総統。政府への反乱を通して、自分自身の存在やアトラスの真の意味が明らかになっていく。

    というようなストーリーなんです。
    最初は近未来の危機を描いた小説かなと思ってましたが、読んでいるうちに壮大なSF小説であることが分かってきました。
    上巻では、まだ展開もありえる範囲のものばかりでしたが、下巻になると、もう展開が性急すぎてついていけない。
    あれやこれやと色んなものが、ありえない接点で繋がったりと、もうビックリです。
    はっきりいってほとんどマンガの世界です。

    実際にこの小説が原作のアニメが既にできているみたいです。
    多分、アニメでやったらこの話はかなり面白くて見応えありそう。

    でも、この小説自体は決して面白くないわけではないよ。
    世界観はかなり壮大やから、物語に入ったらおもしろくて抜け出せんかもね。
    ほんとはゆっくり時間をかけて読むつもりだったんですが、あれよあれよという間に手が進み、気がつけば二日で上・下巻、合わせて1000ページ超を読破してしまいました。
    まるで、ドラクエを徹夜でクリアしたような感じですな(´∀`)

  • 2013/12/22

  • 面白い物語!

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著者プロフィール

池上永一
一九七〇年沖縄県那覇市生まれ、のち石垣島へ。九四年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第六回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。九七年刊の『風車祭』が直木賞候補に。二〇〇八年刊の『テンペスト』はベストセラーとなり、一一年の舞台化をはじめ、連続テレビドラマ、映画にもなった。一七年『ヒストリア』で第八回山田風太郎賞を受賞。他の著書に『シャングリ・ラ』『レキオス』『ぼくのキャノン』『統ばる島』『トロイメライ』『黙示録』などがある。

「2023年 『海神の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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