万能鑑定士Qの事件簿IV (角川文庫 ま 26-313)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年6月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043836451
感想・レビュー・書評
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読書録「万能鑑定士Qの事件簿4」3
著者 松岡圭祐
出版 角川文庫
p59より引用
“ いつも思うことだが、この種の総合病院
は体力を必要とする。あちこち動きまわって、
長時間待たされ、自力で帰らねばならない。
健康が前提条件の病院というのは、どこかお
かしい。”
目次から抜粋引用
“リサイクル記者
映画マニア
同床異夢
原作本
魂の抜け殻”
多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
都心でありながら都市ガスが通っていない
古い一軒家、希少な映画グッズを愛する家主
が帰宅した時、彼の宝はすでにその姿を変え
つつあった…。
上記の引用は、カウンセラーを訪ねた病院
についての一節。
病院内を自分で動き回れなくなった時が、介
護医療を必要とする時である、という判断を
下すための体力測定の場になっているので
しょうか?大した事がない時に病院に行くと、
気持ちから病気になってしまいそうです。
映画やそこにまつわるうんちくが多く出て
くるので、その手の話が好きな方なら、より
一層楽しめる話でしょう。
同著者のデビュー作の主人公が出演するの
で、著者のファンも一段と喜べる内容ではな
いでしょうか。
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連続する放火事件。
狙われたのはいずれも貴重な映画グッズだった。
犯人はなぜ燃やすのか? その目的は?
臨床心理士の嵯峨敏也と共に凜田莉子は知略をつくして犯人を追う。 -
何冊か読んだら、読破したくなちゃった。
怪しい人の目星はなんとなくついたけど、伏線には全然気がつかなかったなぁ。
まぁ、目星をつけられたのも、最後の方だけど… -
途中で犯人が何となく分かってしまった。でも、トリックは良く考えられてるね。細かいディテールはさすがだなと思う。
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希少な映画グッズのコレクターの家が火事になり、プレミア品の数々が灰になった。翌朝、やはりレア物のパンフレットやポスターを扱う店が不審火で全焼する。連続放火魔の狙いは、かつて全国規模でヒットを飛ばしながら存在を封印された1本の邦画だった。ミリオンセラー『催眠』の主人公、カウンセラー嵯峨敏也が登場、凛田莉子との初顔合わせを果たす。頭脳明晰な異色コンビが挑む謎とは?書き下ろし「Qシリーズ」第4弾。
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面白かった
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今回も知らなかったことがいっぱい。いろいろと勉強になります。ストーリーは正直あんまり頭に入らなかったんだけど…
2015/9/23読了 -
今回も面白かった。莉子の観察眼の鋭さにはもう慣れてきてしまったので、衝撃を受けることも少なくなってきたが。不審な火災事件が連続して起き、ある映画ポスターを狙った連続放火事件だということが徐々に判明するが、犯人の動機は依然としてわからない。誰も入ることができないはずの密室で起きた絶対不可能な犯行!このシーンが最大の見せ場だろうか。登場人物も魅力的なキャラクターばかりで、ぐいぐい話に引き込まれた。読後感も良く、5巻も楽しみだ。