一千一秒の日々 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1571
感想 : 144
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043885022

感想・レビュー・書評

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  • 七編からなる短編集。最初の「風光る」の空気作りが上手くて、さみしかった。
    あとがきで著者が言っているように、「青い夜、緑のフェンス」は今までとはタッチが違う作品。良い笑いができる。
    この短編集で一番気に入ったのが「七月の通り雨」
    通じない想いにギリギリと心を絞られるような感情に襲われるものの、ラストで悪い意味ではなくて変わる予感がしたのが爽やかだった。

  • ナラタージュ、生まれる森、リトル・バイ・リトル、私が読んできた島本さんの本の中で一番好きです。唯一繰り返し読んでいる1冊。恋愛小説の短編集です。
    話ごとに主人公は変わっていくけど、どこかリンクしていて登場人物をいろんな方向から見ることができて面白いです。お気に入りは「青い夜、緑のフェンス」。島本さん自身もあとがきで「これまでの作品に比べてコミカル」とは言ってるけど、針谷と一紗の関係が切ない。私は針谷より、一紗に感情移入しちゃいました。
    1つ1つのお話がさらりと読めるので、鞄の中にひそませておいてヒマな時に読むのにおすすめです。

  • 青春恋愛小説の短編集で、前の話にちょこりと出てきた人が次の話の主役になってるのがよいです。そして最後には最初の、この本の主人公に戻ってくるところとかも。

    すらすら読めた。特にこれ!といった感想はないけど、おもしろかったです。

  • 複数のカップル、恋模様をそれぞれの視点から描いた短編連作。
    登場人物たちの個性も様々で、面白かったです。
    島本理生さんの静かでどこか哀しくなるような文章がとても好きで、この連作でもその雰囲気が心に響いてきて良かったです。
    どの作品も好きだったけど、「風光る」と「夏めく日」がなんだか心に残りました。

  • 自分と同じ年の作家さんがどんなふうに書いてるのか気になって買った一冊。
    共感できるエピソードも確かにあったけど、あまり印象に残らなかった。

  • '10.7.18読破

  • 島本 理生 さんの小説は、描写が細かくて、綺麗で好き。

    まるでそこにいながら書いているような感じ。
    スローな空気だから、読み手も入っていける余裕があるような。

    なんとなく、ほっとする小説家。

    でも、自分より年下だったなんて。びっくり。

  • 8/7? 出てたの知ってたけどようやく読むテンションになったので。連作短編が元々ツボなのでポイントがあがるのは否めないが、島本理生は最近の方がいいなあ。一つのテーマを繰り返し書くのではなく、いろんなテーマを書く時期に来ていると思う。軽めの話が思いのほかいいのでもっと書いて欲しい。

  • 1人の登場人物に焦点を当てて描かれているわけではなく、前の話で主人公だった人が次の話では脇役だったりとシンクロしつつも違うエピソードが語られている一冊。読みやすかったけど。

  • さまざまな激しい愛
    ざわざわした

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著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2001年「シルエット」で第44回群像新人文学賞優秀作を受賞。03年『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞を受賞。15年『Red』で第21回島清恋愛文学賞を受賞。18年『ファーストラヴ』で第159回直木賞を受賞。その他の著書に『ナラタージュ』『アンダスタンド・メイビー』『七緒のために』『よだかの片想い』『2020年の恋人たち』『星のように離れて雨のように散った』など多数。

「2022年 『夜はおしまい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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