GOSICK 3 ゴシック・青い薔薇の下で (角川文庫)
- KADOKAWA (2010年1月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044281083
感想・レビュー・書評
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帯文:"風邪で寝込んだヴィクトリカ、首都へ出かけた一弥。" "離ればなれの名コンビは、事件を解決できるのか?"
目次:プロローグ 鏡の国、第1章 魔法の指輪、ベッドルーム―Bedroom 1―、第2章 <青い薔薇>、ベッドルーム―Bedroom 2―、第3章 <闇に消える者たち>、ベッドルーム―Bedroom 3―、第4章 アナスタシア、ベッドルーム―Bedroom 4―、…他詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[2012.10.10]
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一弥が姉のお使いで、高級デパートに行き事件に巻き込まれてしまう。今回ヴィクトリカは酷い風邪をひいてベッドルームから動けない(--;)でも、一弥からの電話だけで難事件を解決してしまうのはさすが!!〈青い薔薇〉のペーパーウェイト私も一つ欲しいな(^_^;)
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GOSICKシリーズ第3弾。青い薔薇を買いに向かったソグレムで久城が事件に遭遇。喧嘩するほどが仲がいい。子供っぽいやりとりがかわいすぎる。グレヴィールの意外な一面も見れておもしろかった。
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この二人のやりとりが面白いね。
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続いて3冊目。また別の伏線が張られた気がする。
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「美しいもの、痛いもの」
<マイ五ツ星>
きもの:★★★★★
<あらすじ>-ウラ表紙より
<青い薔薇>を買ってきてちょうだい-
故郷にいる姉の頼みで、首都ソヴレムに出かけてきた一弥は、巨大高級デパート<ジャンタン>で、不気味な体験をした。
街に流れる“人間消失”の噂、異様な計算能力を持つストリートチルドレン-深まる一方の謎を抱え、一弥は風邪で寝込んでいるヴィクトリカに電話をする。
“知恵の泉”は距離の壁を超え、難事件を解決できるのか……!?
大人気ミステリシリーズ、胸騒ぐ第3巻!!
<お気に入り>
「退屈っていうのはもしかしたら、寂しいって意味じゃないかと、セシルは思うんだけどなぁ……」
<寸評>
ヨーロッパ南部の架空の小国ソヴュールの聖マルグリット学園を舞台に、極東の島国からやってきた帝国軍人の三男で成績優秀な留学生・久城一弥と、学園の図書館塔最上階に篭って書物を読み続ける小さな天才美少女・ヴィクトリカが贈る、探偵ミステリーシリーズ、第3巻。
今回は恒例の冒頭ショートコントで、ヴィクトリカは生まれて初めて風邪をひく。したがって、いつものように事件に巻き込まれる久城一弥は、今回はテレフォンにて安楽椅子探偵ヴィクトリカの助けを請うことになるのだが……、第2作を既読の方はおわかりであろう、ヴィクトリカに“注射”はまさに天敵、彼女もまた医師との壮絶な死闘を繰り広げることとなる(笑)。
故国にいる姉のお使いでやってきた都会ソヴレムの高級デパートの前で、久城は不思議な浮浪児の少年と出会う。瞬間記憶能力ともいうべき優秀な頭脳を持つ彼は言う。
「月に二、三人。出てこない客がいる」
それは学園のクラスメートのアブリルから聞いた怪談と、よく似た内容だった…。
一方グレヴィール警部もまた、世界の美術品が取引されるという闇市場の実態解明のため、ソヴレムを訪れていた。
果たして、一人ぼっちの久城と、風邪で苦しむヴィクトリカは、この“混沌(カオス)”を解決できるのか?
さて、本シリーズの特徴として、各巻で起こる事件の謎解きとともに、ヴィクトリカと久城一弥それぞれ、またその家族にまつわるエピソードが盛り込まれ、次第次第に明らかになっていく、それを追い掛ける楽しみがある。
今回は、「おねえちゃんだよーん」の手紙や写真で、久城の年近い姉が登場し、彼のどうも女性に弱い性格の発端が垣間見られる。
また、ファン待望(?)の、ヴィクトリカの兄グレヴィールの「不自然なほど尖らせた金色のドリルのような髪の毛」の秘密が明らかになる。そこには、三枚目な役どころの彼がほんの少しだけ面目躍如する、深い事情があった。
いたってコミカルなコメディータッチながら、端々に20世紀初頭の世界情勢の明と暗を映しつつ、少年少女の強さと弱さ、そして友情を描くGOSICKシリーズ。
いつにもましてヴィクトリカのツンデレっぷりと、本人いわく“悪魔的”な性格がふんだんに盛り込まれた、第3弾である。 -
久城くんの一人お出かけ編(?)。そうそうビクトリカも出歩けないものね。しかし、ブロワ警部の髪型にそんな深い意味が。