持たない暮らし

著者 :
  • KADOKAWA/中経出版
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感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046002082

感想・レビュー・書評

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  • 少し毒舌加減が気になった。
    序章で、炊飯器のなる音なんてそこまで気にならないと思うのだが、著者はうるさいと怒鳴っているらしい。あと、友人はひとりでいい。といってるが後半につれて結構人物が出てくる気がしたので、少し疑問に思った。
    余生を楽しむ歳になったら、物を持たない暮らしを実践したいと思った。

    本について
    最近は見なくなってきたけど、カラーページが途中に入る感じがちょっと違和感でした。

    序章:3.11に思いをはせて
    何年経っても忘れてはならないこと
    大災害があって初めてわかる価値観
    「方丈記」に記された「持たない暮らし」の真髄
    物や人から自由になる生き方
    執着を断ち切るむずかしさ
    「個」を確立させれば決断できる
    古きよきものにいまこそ目を向ける
    「消費の渦」から自分を守る

    第1章:生活の贅肉を落とす
    1枚の絵さえあればいい
    軽井沢の山荘で見つけたもの
    何もないという自由
    イスラムの知恵
    物に操られ暮らしを生んだ戦争
    シンプルライフの本質
    使いこめば愛着が生まれる
    物の命をまっとうする時代
    使い捨ての輪を断ち切る
    「買う」「捨てる」を吟味する
    どうしても捨てられないもの
    一番大切なものを残す

    第2章:流儀をもって生きる
    欲望とのつきあい方
    自分のスタイルをもとう
    「シンプル」と「節約」は違う
    大阪人に学ぶ「ドケチ道」
    ケチを楽しむことはできるのか
    ほんとうの贅沢とは
    時の流れに逆らわず生きる
    「ちょっといいもの」「ほんとうにいいもの」
    ほんとうにいいものとは
    何を大切にするかで価値観がわかる
    必要最小限の物だけで生きる
    ほんとうに大切なものは忘れない
    物は使うほどに輝く

    第3章:豊かな生活を手に入れるためのいくつかの知恵
    つくり手の顔の見える食品を選ぶ
    自然なものをシンプルに調理する
    結局、着るものは決まっている
    自分に似合うものを知る
    時代に左右されない定番が欲しい
    お手本はオードリーヘップバーン
    用と美を兼ね備えたシンプルな住まい
    体が不自由になった時のことも考えて
    「そろえる」という考え方をやめてみる
    お手本にしたい「すっきり住まい術」
    他人の目を利用して、わが暮らしをチェック
    砂漠の中の豊かなお茶会
    好意の押し売りはいけない
    1枚の手紙が最高の贈り物になることもある
    スーツケース1つのシンプルな旅
    旅の極意は「郷に入っては郷に従え」
    旅に出て無駄のない暮らしを訓練する

    第4章:日本人の美意識を取り戻す
    幕の内弁当の美学
    シンプルな美を知り尽くした利休
    茶室という宇宙に遊ぶ
    スローフードは日本の文化
    効率化が生んだ時間の無駄づかい
    刺子に見る「用の美」
    歴史だからシンプルの意味を知る
    伝統を大切にするイギリスの暮らし
    暮らしに「芯」を持つ

    第5章:なぜシンプルに生きられないのか
    ブランド好きは個性のない証拠
    バレンタインチョコの無駄
    バックがわりの紙袋はみっともない
    自分に緊張感をもて
    自分の心を映す鏡をもつ
    情報に惑わされない「個」をもつ
    「自分」をもてば迷わない
    自分で考え、自分で決断する
    すべてをシンプルに転換するときがやってきた

    第6章:シンプルを貫き、すっきり死にたい
    「不良老年」になろう
    「私」で勝負する
    大切な人とのつきあい方
    よき友人をつくるための楽しい努力
    率直な言葉は人を信頼させる
    「林住期」がはじまろうとしている
    大切なものだけ残してすっきり死にたい
    死に方は生き方
    一切の執着を断って旅立つ
    一鉢一衣を貫いた人生
    心を自由に遊ばせる
    自在な心で死にたい

  • ある年齢になると先が見えてくるので、そろそろ片付けておきたいと思うもの。そんな時に、持たない暮らし、持たない生活と言われれば飛びつくな。
    結局、必要なものはそれほどたくさんないものなのかも。
    一度に減らしてしまうのではなく、様子をみながら減らす。そもそも家に持ち込まないようにすればそのうちいい量に落ち着きそう。

  • NHKアナウンサー時代は上品な方だった。80歳を過ぎて、毒舌のエリート。シンプルな生活をしている著者のモットーは分かり易いのだけど、なかなか難しくて実行できていない日本人の何と多いことか。著者によれば「シンプルに暮らす」とは捨てることではなく、「物を大切にすることだ」と一言!説得力に富んだ話が展開していく。ユニクロの魅力もシンプルさ、ベーシックにあるという!著者はバーゲンで安いものは買わない、ちょっといいものは買わない。ブランド品は買わない!著者の好みですべてを統一するとは、これは凄い自信だと思う。マンションの名前でシンプルなものは良いが、ややこしい名前のものは概してこてこてした装飾やつくりになっているという指摘には苦笑いである。

  • シンプルに暮らすことについて書かれた本。
    ミニマリストというより、好きな物を大切に使おうという考え方で、長年生きてきた著者ならではの視点で物と暮らすことについて書かれていたので新鮮だった。

    筆者が旅の途中に出会ったエジプトの砂漠を移動して生きるベドウィン族のお茶会に招待されたという話が面白かった。

    大量消費・大量生産に生きてきた我々にとっては、物を持つという欲望への執着を断ち切ることはかなり難しいことである。
    しかし自分の暮らしや個性を守るためには、消費の渦の外に出ないといけないと思った。

    【雑記】

    最近よく「モノ」について考えることが多い。

    昨年に引っ越しをしたのだが、昔から音楽が好きで、CDやレコードなどをかなり買っていたのだが、引っ越しを機に全てのCDやレコードを別の場所に預けることにした。
    他に趣味のない私にとっては、CDやレコードを所有することは自分の中ではかなり重要なことであった。

    しかし、あえてそれらと距離を置くことを決めた。

    CDやレコードを預けてから半年経つが、音楽を聴くのにはSpotifyやApple Musicなどのサブスクリプションが有能なので、CDやレコードが手元になくても特に困ることがないことに気がついた。

    そのことをきっかけに、今の時代において「モノ」を所有することの意味を考えるようになった。

    20世紀の100年は「大量生産・大量消費」の時代だったと言われる。
    しかし最近はデジタル化の進展を背景に、大量生産・大量消費の時代は終焉を迎えつつある。

    昔に比べて家や車を買う人も圧倒的に減っている。
    最近では「シェアハウス」や「シェアオフィス」「シェアカー」など個々に物を所有せずに空間や物を他人と共有することがトレンドになっている。
    この風潮から見ても物を所有することを避けたがる人間が増えているように思える。

    これからの人々の暮らしはどんどん「シンプル」になっていくと確信している。
    自分の暮らしにおいても「シンプル」を取り入れ、身軽に生きて生きたい。

  • どっちかいったらアホほどものを買い込んでたセレブが「いいものを厳選」になったという感じの内容。まぁまぁ自慢も入っててタイトルとは趣向がちょっと違う感じ。持たないではないな。

  • 著者の主張が強く共感できなかった。
    服も住まいもそれぞれ好きにすれば良いと思う。
    自分の好みを皆そうすべしと押し付けるのは違うと思う。
    最後まで読む気になれず半分からは流し読みで終わり。

  • シンプルと節約の違いの説明が腑に落ちた。
    「物が多いのは使わないものをしまってあるから」「しまわずに、使う」という指摘は的を得ている。迷いすぎて疲れないように、自分にとって何が大切かを問い続けていきたい。

  • いいもの志向は庶民にはしんどいけれど。それはそれとして買わない方向に行く話は分かるような気がする。

  • 著者の主張が強く、少し嫌悪感や違和感を感じざるを得ないという印象。時代に沿わない非効率すぎることを推進している箇所等も見られ、仕事を持ち働いているような人間には対応不能な内容も多く見受けられた。あくまでも著者の考える「持たない暮らし」を記した書籍。

  •  ちょっとよさそうだからと飛びつくのではなく、少しでいい。ほんとうにいいものを知りたい。

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著者プロフィール

1959年、早稲田大学教育学部国語国文科卒業。同年NHKに入局。アナウンサーとして活躍後フリーとなり、民放キャスターを経て文筆活動に入る。公益財団法人JKA(旧・日本自転車振興会)会長、日本ペンクラブ副会長などを歴任。日本旅行作家協会会長。
主な著書にベストセラー『家族という病』『極上の孤独』『年齢は捨てなさい』『明日死んでもいいための44のレッスン』(以上、幻冬舎新書)、『鋼の女――最後のご女・小林ハル』(集英社文庫)、『持たない暮らし』(KADOKAWA)、『夫婦という他人』(講談社+α新書)、『老いも死も、初めてだから面白い』(祥伝社新書)、『自分に正直に生きる』『この一句 108人の俳人たち』(以上、だいわ文庫)他多数。


「2023年 『年をかさねるほど自由に楽しくなった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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