戦略は「1杯のコーヒー」から学べ! (ビジネス・経済)

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  • KADOKAWA/中経出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046005755

感想・レビュー・書評

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  • ドトールの本当の勝因は「低価格戦略」ではない
    →何を捨て、何かを特化した。ドトールらしさをつくったから
    「邪道」と言われた缶コーヒーでUCCが成功した理由
    →『どこでも飲める』という顧客の隠れたニーズ(顧客自身も気づいていない)を見つけ出したから
    マクドナルドがプレミアムローストで目指したもの
    →人気がある高品質のコーヒーを100円で提供し、新しい顧客を集め、来店頻度も上げて、ビッグマックをもっと売ろうと考えた
    「コーヒーの香り」を失ったスタバが考え続けたこと
    →社員一人ひとりが『スタバらしさ』を考え続けること!
    ネスレはなぜコーヒーマシンを無償で提供するのか?
    →製品本体の価格設定を低くし、消耗品を高い利益率で販売し、継続的に安定してお金が入る仕組みをつくった
    5度目の正直で大ヒットしたセブンカフェ
    →ドトールらしさを出して他者との差別化を生み出した
    「コーヒー界のアップル」ブルーボトルの第3の波
    →コーヒー本来の味を活かそうとする!個性と多様性の追求
    スタバが広告費をほとんどかけない理由とは?
    →スタバの店舗自体がスタバの広告塔!
    文化や人道的な問題に絡めて、巧みに人々の心に訴えかけた。
           ブランドスパークス!!

  • 自社の強み…。
    自分が働いてる会社の強みってなんだろう。

  • 本書は、新町さくらという女性が、とあるきっかけで入社したコーヒー会社を舞台にした作品である。セブンイレブンやマクドナルドなどのコーヒー販売を例に出しながら、ドリームコーヒーのサクセスストーリーをビジネス戦略の視点から書かれた一冊である。
    従来提供していた価値に『何を加え(足し算)』『何を捨てて(引き算)』『何を増やし』『何を減らす』かを明確にしなければならない p43からの引用
    すべてのものを手に入れようとするのは難しい。それなら、何のために価値を高めるのかを明確にし、その為には何にこだわりを持って力を入れるか、こだわりを捨てる部分はどこなのかなどの戦略を明確にしておくことが大切である。ただ価値を高めようとするのではなく、目的を明確にし、その為には何をするか、もしくはしないかの取捨選択をしなければならない。自分の仕事に置き換えて考えると、目の前の子どもたちに何が必要なのか、その為には何が必要なのかを考え、日々の関わりを深めることである。
    「会社は金儲けのためにあるのではない。社会貢献するためにある。利益は、社会貢献するための手段だ。(略)」p196からの引用
    綺麗事のように聞こえるかもしれないが、会社をその業務を通じて、何を社会に与えるかが重要であるということである。会社は利益をあげるものだと考えられるが、(私自身も考えていたが、…)その利益で社会貢献をして、より良い社会への発展に影響を与えるのが会社ではないだろうか。私自身は私企業ではない。短期的な利益を出すという視点はないが、長期的に考える将来の日本を支える子どもたちに何を与えられるかが重要ではないだろうか。授業が進んでいないなども問題であるが、短期的な課題にこだわらず長期的な視点を持って仕事をしていきたい。
    自分自身も大好きなコーヒーを扱った一冊、身近なものから最新のビジネス戦略について書かれているものである。
    身近なものから入り、深めていけるような授業をしていきたいものだ。

  •  話としては面白くこれをマーケティング戦略に利用できるのならものすごく期待できる本なんだろうが、結局ここらに書いてあることはおおかたやりすぎた戦略思考でしかない、同じ土俵で勝とうとするのならばこれ以上の何かを持ち込まなければならないだろう。

     所詮本に書かれるようなものは古いものだと理解しそれを踏み台にして新たな何かを構築する頭を持たなければならないだろうという事をつくづく感じる。

     ただ、戦略的に物語の最終章のようなことが実際行われることができるのならばとても素晴らしい事だと思う。
     

     
     ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業期
     消費者はデータから見えない
     UCC缶コーヒー 巨大市場を開拓した世界初の
     魂の経営
     メイドインジャパン逆襲のシナリオ
     

     
     

  • 実際のコーヒー業界の事例を振り返りながら、ビジネス戦略を小説仕立てで解説する。ドトール、マクドナルド、スターバックス、セブンカフェなどを取り上げ、どんな戦略で成功したのかよく分かる。小説では、架空のコーヒー会社が新規事業を立ち上げるまでを描く。自社の強みは何か、その強みを必要とするお客様は誰か、そのお客様は何を必要としているのか、お客様が自社の製品を選んでくれるにはどうすればよいか。分かっているようで難しい問いに答えるヒントを与えてくれる。

  • マーケティングの内容としては基礎的な内容。ストーリーが面白くスラスラ読めるため初級者向けの本。

    私にとってはビジネス企画を立てるにあたり基礎を振り返るのに役に立った。

    また個人的にはコーヒー好きなので単純にコーヒー業界の戦略戦を知るだけでも楽しめる作品だった。

    ただキャラクター設定は1000円コーラの方が強烈で面白かったかも。

  • 100円のコーラを1000円で売る方法、の実践編、というか続編、というか。

    これ、コーヒー業界の話としてもおもしろいし、それだけでもマーケティングについて勉強できるんですが、やっぱり、「自分の仕事」に置き換えて読むとより理解も深まるし、役立つと思うんですよね。
    営業とかマーケティングとか、「売る」ということに近いところの人は読んでみるといいと思います。
    もちろん、そうじゃなくてもお勧めです。

  • 東洋経済ONLINEの記事『「俺のフレンチ」も取り入れた、常勝戦略 T型フォード、ドトールも同じ戦略だった!』 http://toyokeizai.net/articles/-/50550 から登録。

    中心テーマは「自社らしさ」の追求。
    1.自社ならではの強みは何か?
    2.その強みを必要とするお客様は誰か?
    3.そのお客様は何を必要としているか?
    4.お客様が自社を選ぶためには、どうすればいいか?

    製品の3つのレベル
    1.製品の中核(顧客が本当に買っているのは何か?)
    2.製品の実態(実際に提供されるものは何か?)
    3.製品の付随機能(完全な価値を提供するために必要なものは何か?)

    「巻末付録」のブックリストが参考になる。

  • 電子版を購入。なにより読みやすい。入って来やすい。
    参考文献も要チェック

  • 元上司の方のご本。物語としもマーケティング戦略の指南書としても非常に面白く拝読しました!大小に関係なくどんな仕事にも役立つヒントがたくさん....いくつかメモをとったくらいですφ(..)

    続編が楽しみです♪

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著者プロフィール

マーケティング戦略コンサルタント。慶應義塾大学工学部卒業。日本IBMに入社しマーケティングマネージャーや人材育成責任者を担当。2013年に日本IBMを退社しウォンツアンドバリュー株式会社を設立。執筆の傍ら、企業への戦略策定支援や「永井経営塾」を主宰。2002年多摩大学大学院MBA修了。主な著書に、『世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた』のほかシリーズ60万部突破!『100円のコーラを1000円で売る方法』(KADOKAWA)など多数。

「2021年 『世界の起業家が学んでいるMBA経営理論の必読書50冊を1冊にまとめてみた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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