- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047035553
作品紹介・あらすじ
生きることを根源から支える霊性とは。仏教者・鈴木大拙。詩人哲学者・井筒俊彦。民藝の発見者・柳宗悦……。生と死の意味を真正面から問うた哲人たちの言葉をたどり、近代日本を貫く霊性の探究を鮮やかに描きだす。
感想・レビュー・書評
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霊性論
〈第1章〉無教会と『武士道』内村鑑三と新渡戸稲造(思想 2016. 2 No.1102)
〈第2章〉愛国と非戦 新渡戸稲造の霊性(思想 2016. 6 No.1106)
〈第3章〉内村鑑三と日本的霊性(思想 2016.10 No.1110)
〈第4章〉岡倉天心と東洋的霊性(思想 2017. 4 No.1116)
〈第5章〉近代日本と非戦の霊性(思想 2017. 9 No.1121)
〈第6章〉山崎弁栄と霊性の哲学(思想 2019. 2 No.1138)
〈第7章〉霊性の器としての「ローマ教皇」〈上〉(思想 2020. 2 No.1150)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2018I051 121.6/Wa
配架場所:A3 東工大の先生の本 -
18/03/11。
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「霊性」とはなにか。鈴木大拙、柳宗悦、井筒俊彦などの近代日本の哲人たちが思想の核としたこの言葉の軌跡をたどり、いのちの根源の働きを探ろうとした一冊。最終章ではハンセン病運動の中核的存在であった詩人・谺雄二氏の熾烈な詩と言葉を読みとき、同志の魂のために透徹した無私の精神で闘い続けた生涯を、近代日本霊性史の重要な特異点として位置づけた。気鋭の批評家として注目される筆者の若松英輔氏は、様々なメディアを通して、積極的にハンセン病に関する発言をしている。