- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048652544
感想・レビュー・書評
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今回は長編だった。
簪をめぐっての人間模様が何とも・・・・浅い。ありきたりな展開で先が読めるにしても、もっと魅せ方があるのでは?と思う。
気になるのが、作者の文体。
どことなく有川浩っぽく感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった。読み応えあり。
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短編連作だった今までの3巻とは異なり、歴史ミステリーの様相を呈し、大作となった今作。良彦の友達である身近な姉弟の物語も伏線となり、非常に面白かった。私がこのシリーズが大好きであるあたたかさはそのままに、著者の力量を初めて(笑)認識したような気がした。5巻以降も楽しみだなぁ~。
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神は人の営みには関わらない。だが人の想いがこの世への神を留まらせる力になっている。神とは言わないが自分の先祖を敬おう。まずはそこから。自分がなぜ存在していられるのか?今の日本がどうして平和なのか。
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今までの短編構成とは違い、丸々一冊で一つの作品という読み応え十分な巻でした。
登場人物がそれぞれ大きな悩みを持ち、感情的に話しを遮ったり、うまく纏まらずその疑問を後回しにしたりと読んでいてやきもき。
悩みのない人はいないけど、みんながみんな悩みを抱えていて、それがこの巻に関係しているとなるとややこしくもあるし、京都と奈良を行ったり来たりして落ち着きもない。早く解決してる姿が見たいのにー! とスピードを上げて読み進めました。
気のせいでなければ、物語の端々にいくつかのフラグが立っているよね。今回みたいに長編が出てきたら物語の終幕に近づくとかありきたりな感じに進んでしまうのだろうか。 -
今回は丸々一冊簪をめぐる御用の話。
覚えのない簪を差し出され、その簪の持ち主だったかもしれない夢の中の主を知りたいというなかなか無謀な依頼。
しかも紀伊の国造の祖である天道根命(あめのみちねのみこと)の依頼をちゃんとこなせるかどうかで良彦の代理御用人からちゃんとした御用人に昇格するという裏事情付き。
穂乃香ちゃんとの距離も縮まりつつあるのが微笑ましい。