0能者ミナト (メディアワークス文庫 は 2-1)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.74
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本棚登録 : 1210
感想 : 108
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048701389

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと読んでみようと一巻だけ表紙買いしました。

    霊を見たり感じたりするなどの能力や法力もない主人公「九条湊」が2人の仲間?!と一緒に解決するというお話でした。

    短編が2つ、おまけが一つでとても読みやすかったです。

    湊の性格がカラッとしててとても良いですね。他の二人のキャラもなかなかです

  •  科学が隆盛を極めるこの時代においても、世の中には「怪異」と呼ばれるものがまだひっそりと存在していた。
     それは、異形のものたちで、未だ科学では説明できないような存在のものたちであった。
     当然、それを退治するものたちもいる。
    「修験者」、「法力僧」……呼ばれ方は様々だったが、そのものたちは、修行と己が持って生まれてきた才能とで怪異と相対する。
     ところがその中に、ひと際変わった存在の男がいた。
     彼の名前は九条湊。
     どこか斜に構えたクセのある青年だが、彼が「異端」とされるのはそこではない。
     彼は、怪異を相手にするための、霊力、法力、神通力……その他いろいろな力を一切持っていないのだ。
     それにも関わらず、彼は修験者や法力僧が倒せない怪異を倒してしまうという。
     果たしてその手腕は、恐るべきものだった……。

     最初に読み始めた時は、果たしてどんな展開が待ち受けているのか、一切想像がつきませんでした。
     一般的には小説の常識としても、魔法には魔法で立ち向かうものだし、幽霊と呼ばれるものは霊力だとかいろいろな名前で呼ばれるもので立ち向かうものなんですよね。
     でもこの話は違う。
     読み終わっても、未だによくわかってないんですけど、湊は心理学? 行動分析学? うーん……簡単に言うと「洞察力」という言葉が一番しっくりくるのかしら? それと、物理的な攻撃で持って怪異を倒してしまう。
     うん。湊が使うのは科学ですらなくて、本当にもっと単純で純粋なもの。物理。

     まあ確かに、この小説の「怪異」だと不可能ではないんですよね。
     でもその怪異に対してどういう物理的な攻撃が有効なのかっていうのは多分、「力」がある人は「力」があるが故に考え付かないことなんだろうなあ……と思いました。

     なかなかに、小説の「常識」というものを逆手にとった小説で面白かったです。
     また港のキャラクターも憎めない感じに設定されているので、その意味でも呼んでて面白かったです。

     こういう基本をがっちり抑えてて、その上でお遊び的要素をしっかり乗せてある小説は読んでて読み応えがありますね。

  • 主人公が好きになれず。。。

  • 期待せずに読めば面白くて、期待して読むといまひとつかも?
    骨髄移植の件は、そんなに簡単にドナー見つからないぞ〜とか、そんなに簡単に移植手術できないぞ〜とか、そんなにすぐに復活しないぞ〜とか、つい考えてしまった。(笑)

    トリック、発想は面白いと思う。
    さて、続きはどうしようかなあ。

    2015.02.24

  • いかがわしい雑居ビルに住んでる探偵役、最近どっかで見たぞ……と思ったら日暮旅人だった。性格はぜんぜん違うようだが。

  • 【『9S<ナインエス>』の葉山透、待望の新作が登場!!】
     科学が隆盛を極める現代。だが、その片隅にひっそりと息づく異形のものたちがいた。存在を知る一部の者たちは、それを「怪異」と呼んだ。
     当然、怪異を相手にする生業もある。修験者、法力僧、呼ばれ方は様々だが、その中でひと際変わった青年がいた。九条湊──どこか斜に構えたクセのある青年だが、彼が同業者から疎まれているのはそこではない。霊力、法力、神通力、彼はそんな力を一切持っていない。それにもかかわらず怪異を倒すという。その手腕は驚くべきものだった──。

  • 設定やキャラはコテコテのラノベだけど、文章は「慣れてる」って感じ。
    なので、「ラノベってのも読んでみたいけど何読めばいいかな」と迷っている方にはお勧め。

  •  あらず時を読んで「京極堂ですか!?」とみなぎった私が間違ってた。
     ラノベなんだから違うに決まってるでしょうに。

     ところで彼は霊能者なんでしょうか?
     見えてる時点で霊視能力あるんじゃ……?

  • これは完全なジャケ買い。初めての作家さん、噂も知らない人。最近ラノベ疎くて。
    ジャケ買いしたときに中身をちゃんと読まなかったものだから、最初のページを開いて読み始めた瞬間に「…うっ」となってしまいました。90年代に退魔もの流行った時に死ぬほど読んで食傷気味なんだよね。
    とはいえせっかく買ったし、と思って読み始めたら、これが意外と(失礼)面白かった。まあもう一生分の退魔ものは流行った時に読んだと思ってましたが、まだ読めてよかった。こういう頭使う系の話は好き。よかったです。

  • 意外におもしろかった

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著者プロフィール

電撃文庫『9S<ナインエス>』が大ヒットし、現在も続く長期シリーズとなっている。大胆な設定と躍動感あふれる筆致には定評あり。幅広いジャンルで活動中。

「2018年 『0能者ミナト<11>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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