小説家の作り方 (メディアワークス文庫 の 1-4)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.62
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  • (126)
  • (23)
  • (3)
本棚登録 : 932
感想 : 106
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048704731

感想・レビュー・書評

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  • 野崎まどさんの小説には毎回鳥肌を立たせられる。
    今回もAIだと判明した箇所と紫が実はロボットという箇所で驚かせれました。
    伏線はちゃんと敷かれててきっちり回収されてるので読んだ後すっきりな一冊。

  • お仕事小説?ボーイミーツガール?と感じながら読んでたらSFだった。「この世で一番面白い小説を思いついた」女子大生と、売れない新人作家の邂逅は、なんとなくふわふわと進行していたのに、後半は集束に向かって一気に畳み掛けられ、全体として良いテンポ感。そのおかげか後半の展開はすごく印象深くなっている。軽く読めるのにこの深さは、作中の新人作家ではないけれど、著者のキャラ作りの巧みさゆえかも。この著者、まだ数冊しか読んでないけど、俄然他の作品も読んでみたくなってきた。

  • ラノベかーい。
    でも面白かった。スラスラ読める。
    おぉ、キレイな終わり方と思ったら続きがあって、裏があった。
    でもそれで人を騙すのは難しいんでない?
    アンサーアンサーがいい味だしてた。

  • 2015年12月15日読了。
    2015年221冊目。

  • う~ん、まず文体がやはりラノベっぽくてちょっと引っかかる
    オチはどんなんかなぁと思ってたんやけど、それも範疇内であった

  • 予想外の結末。
    今までの作品を読んで一筋縄ではいかないだろうなと思っていたけど、この展開は予想出来ませんでした。

  • 駆け出しの小説家のところに、女性からのファンレターが届く。彼女は、「世界で一番面白い小説」のアイディアはあるが形にすることが出来ないでいるという。かくして、奇妙な小説の書き方講座が始まったのだった。

    勘がいい人ならタイトルと序盤で途中までは全容が見えると思う。「アンドロメディア」とか「ルサンチマン」好きな人なら好きそうな展開だなーと思う。「アムリタ」や「死なない生徒殺人事件」系列の、読後のなんとも言えない生理的に持っていかれるような感覚はあまりなくピュアな話だなーと。

  • 小説を書くことを巡る小説だけど、さわやかなSFミステリ。作品への気負いや憧れや逡巡など小説を書くことを巡る思いをストレートに書いてるようでオチで転換し、実は、人間と異なる異質な知性がはじめて「小説を書く」ことを体験するという話だったことがわかる。

  • ◯◯に抵抗力ゼロの私にとってルール違反だよ これ!

  • なにげにさらっとメディアワークス文庫にはそぐわない(失礼)ようなSF要素をどんとつっこんできたな。さすがは野崎まどというところ。SFだって言っちゃったらネタバレしたようなもんだけど、野崎まどなんだからそのくらいでおもしろさが減じられることはない(というより、むしろ身構えないで読むだけ楽かもというレベル)でしょう。
    思えば、こういうネタを繰り出すための思考をやってるとknowとか書いちゃうようになるんだろうなとか。
    えー?SF?という人たちも居るだろうけれど、とはいえ、手がかり、仄めかしはいくらでも散らばってるので、そういう謎解きだと思って読んでいればミステリにならないでもないし、基本的にはラブコメ未満的な、ラノベに良くある場面展開。にやにや笑ってればいいのです。ラスト付近、よく考えるとちょっと怖い気もするけれど、きっと大丈夫ですよ。野崎まどだし(ちっとも大丈夫じゃないな)。

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著者プロフィール

【野崎まど(のざき・まど)】
2009年『[映] アムリタ』で、「メディアワークス文庫賞」の最初の受賞者となりデビュー。 2013年に刊行された『know』(早川書房)は第34回日本SF大賞や、大学読書人大賞にノミネートされた。2017年テレビアニメーション『正解するカド』でシリーズ構成と脚本を、また2019年公開の劇場アニメーション『HELLO WORLD』でも脚本を務める。講談社タイガより刊行されている「バビロン」シリーズ(2020年現在、シリーズ3巻まで刊行中)は、2019年よりアニメが放送された。文芸界要注目の作家。

「2023年 『タイタン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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