小説家の作り方 (メディアワークス文庫 の 1-4)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.62
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本棚登録 : 932
感想 : 106
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048704731

感想・レビュー・書評

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  • キャラ作りに提唱のある小説家は、“この世で一番面白い小説”のアイデアを閃いたという少女から依頼され小説の書き方を教えることになる。
    5万冊という驚異の読書量を誇るが、どこか世慣れていない深窓の令嬢然とした少女との、全くかみ合わない小説講座は“この世で一番面白い小説”を完成させることが出来るのか。

  • 登場人物の設定に一部ついていけない面がありましたが、それなりに面白かったです。

  • 【途中でネタばれします。注意!】

    いやー、いい買い物をした。やっぱりこういう系統の作品は気になってしまうのである。

    創作する上でも参考になる小説だ。しかも軽妙な文体と、おかしな登場人物。
    特に個性的な女性キャラ。

    師匠と弟子のやりとりに、大爆笑してしまった。
    こんな作品、そうそうない。
    記憶に残る限り、一回だけだ。


    さてさて、そろそろネタばれさせていただきます。未読の方はご注意ください。



          ***      ***      ***

    以下ネタばれ。

    『児童文学の書き方』(横山充男)のレビューで書いたことと矛盾するかもしれない。

    人間以外のものが、書いた作品を読んでみたい。
    わたしが物語の自動生成に興味を持つのも、そういうところもある。

    自我を持った人工知能ならば、なおさらだ。

    人間ではないからこそ、人間の範疇にとらわれない作品が出来るんじゃないかと期待してしまう。

    個人的に、「不良だけど、下半身がほにゃらら」なキャラが出てくる小説が読みたいです(笑)。
    腹筋崩壊したポイントなので。

    どこかの喫茶店で、物実さんとむらさきさんが「世界で一番面白い小説」を目指して四苦八苦しているような気がする。

  • ついにヒロインが人間じゃなくなった。どこへ向かうんだ、野崎まど?ヒロインを可愛いと思えず、小説の書き方講座も親近感湧かず。真相もカタルシスはなく。自我のある機械が登場する話は他にも読んだことがあるので、物足りなく感じた。
    デビュー作のきらめきはどこへいったんですかぁ。文章は相変わらず読みやすいのに。

  • タイトルにひかれたけど、内容もなかなか。愉快な話だけど短くうまくまとめられてるなと。紫さんカワイイ。

  • 小説を書こうと思った人間なら
    やられるタイトル。
    そして、どんでん返しに
    またまたやられる。


    人を食ったタイトル。
    小説家の作り方。

    導入からスッと入ってくる。
    駆け出しの小説家の物実の前に
    小説を教えてほしいという読者の女性・紫さんが現れる。
    しかも書きたい小説は
    「この世で一番面白い小説」。

    小説家なら一生に一度でいいから絶対に書きたい
    そんな小説の構想が紫さんには浮かんでいるという。
    しかし、書き方がわからない。
    そこで、小説をマンツーマンで習いたいというのだ。

    古ぼけた喫茶店で個人レッスンを始める二人。
    美人で個性的な紫さんへの
    淡い思いが物実に育っていく。
    ここは青春ものだね。

    小説の書き方も実際に披露されていく。

    同時に友人である大学院生の茶水との出来事も
    次々に挿入される。

    そして、在原さんというハッカーが登場し
    物語は次のステージへ移行する。

    紫さんの書いてきた「この世で一番面白い小説」とは?
    謎に包まれた紫さんの正体は?

    とっちらかった物語が
    一気に収束に向かうエンディングは爽快だ。

    個人的には
    紫さんと物実が大学の学園祭で
    青春してるところがいいなと思うぞ。

  • 主人公の語りが好き。
    特に序盤の戸惑ってあべこべになっている思考が面白い。

    ただ、テーマになっている「この世で一番面白い小説とは?」という問いにはそんなのあるのか?と疑問に感じる。

    いつ読むか、どんな時に読むかによって、小説から感じることは変わってしまうように思う。
    面白い小説との巡り合わせは、魅力的な人と出会うことに似ているのではないか。
    「この世で一番魅力的な人物とは?」という問いに答えがあるだろうか。

  • アムリタの人。
    相変わらず着地点に納得しかけたところで、別の方向に転がっていく感がなんともいい。
    淡泊。さっと読めて好きです。

    • ミツさん
      別に転がっていく感がいい。
      よくわかります。
      別に転がっていく感がいい。
      よくわかります。
      2011/05/12
  • なんだか拍子抜けだった…。おもしろかったし、ぐいぐい読み進められたのだけどなぁ。

  • 野崎さんの作風なのでしょうか。ラストの怒涛の超展開は相変わらず・・・というか加速してる?かもです。
    前半と後半のギャップはやはり気になるものの、それぞれとしては面白いので星4つです。
    なんだかんだで次作が楽しみ

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著者プロフィール

【野崎まど(のざき・まど)】
2009年『[映] アムリタ』で、「メディアワークス文庫賞」の最初の受賞者となりデビュー。 2013年に刊行された『know』(早川書房)は第34回日本SF大賞や、大学読書人大賞にノミネートされた。2017年テレビアニメーション『正解するカド』でシリーズ構成と脚本を、また2019年公開の劇場アニメーション『HELLO WORLD』でも脚本を務める。講談社タイガより刊行されている「バビロン」シリーズ(2020年現在、シリーズ3巻まで刊行中)は、2019年よりアニメが放送された。文芸界要注目の作家。

「2023年 『タイタン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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