小説家の作り方 (メディアワークス文庫 の 1-4)
- アスキー・メディアワークス (2011年3月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048704731
感想・レビュー・書評
-
なにこれむらさきさんかわいい。
しかしまぁなんというか一筋縄ではいきませんね。
面白いですね。なんというか全体的な発想が。
よくもまぁこのような物語が書けるものです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
※当時のレビューです。
ちなみに新婚旅行中という好コンディションw
野崎まど最高傑作がここに。
もちろん【映】アムリタがあってのこの作品ですが、
完成度が段違い。
美しさのレベルが違う。
余韻の残り方が違います。
いやー、弱いんすよ○○物ww
なんちゅうかね、うん、
ローソクのくだりなんか、飛行機じゃなけりゃ泣いてましたね。
単発ギャグのインパクトはアムリタに分がありますが、
ギャグパートもなかなかのもの。
死なない生徒みたくロジックエラーもなかったし、
仮面の女みたく物語の停滞感もなかったし、
アムりタみたく読後感が悪くない。 -
西図にある
-
野崎まど「小説家の作り方」を読了。今月22冊目。
こういうタイトルだけれども、別にハウツー本ではなくて、普通に小説。新進作家の主人公の元に、世界一面白い小説のアイディアが思いついたので、小説の書き方を教えてくれという女性が現れるというお話。
一気に読み終えてしまった。普通に面白い。割と万人向けのエンターテインメント小説な感じかな。ミステリーでもあるし、ファンタジーでもある。
ちなみにヒロインの紫さん、読書量5万冊という劇中設定。5万冊も頭に入っていたら世界が違って見えるだろうなと思う。良質な知識が物量で得られるかは疑問だけど、その物量が「圧倒的」だったらなら、確かにクオリティに結びつくと思う。
こないだ「フェルマーの最終定理」を読んだからなのか、どうも最近、小説とは数学の証明みたいなもんじゃないかと考えていて。作者の信じる面白さを一冊かけて証明しているんじゃないかと。
そこにたまたま読んだ「小説家の作り方」に作家は「世界一面白い小説」を目指すべきだって話が出てきて。究極的なストーリーがあるのかは分からないけど、目指すのは大切だよねと思った。 -
面白かったです。やっぱり、野崎まど大好き。
紫さんがとてもかわいい。
作中の小説の書き方の説明が本書のこの部分なのかなーとか考えると楽しい。 -
想定外の結末。
-
パーフェクトフレンドを読み終えて「最後にあの人出すとはなー。」とか思って悦に入ってたら著作リスト見て愕然。「あれ?不死と友達の間に一つ出してたの?」不覚。
相変わらずの前半の軽妙なやりとり、後半の急転直下。特に今回は小説の書き方をレクチャーするというのが前半の大筋で、本読みなら入り込みやすい設定だったと思います。
メタ視点の台詞回し、ボクは割と好きなんですが、他の人はどうなんですかね?意見がわかれそうです。 -
以前読んだパーフェクトフレンドが好みにあったので、こちらも読んでみた。
本を大量に読んでいるけど、小説の書き方がわからない、知りたい。という導入は、読者にとっても親近感があって、入り込みやすいですね。
独特のリズムで笑いながら読み進めていると、二転三転して思わぬ方向に話が転がっていくのが楽しいですね。
キャラクターたちがそれぞれいい味を出していて、彼らの掛け合いもまた楽しい。
クライマックスやエピローグでのサプライズも、きちんと伏線が仕掛けてあって、なるほどーと思えるところもいいですね。納得できる所が好きです。 -
本書は、執筆とアルバイトとを掛け持ちしている兼業小説家を主人公にし、彼と彼が小説の書き方を指導する女子大生との関係を描いています。
この女子大生。
主人公が受け取った初めてのファンレターの書き手でもあり、本人を前にして主人公の小説を「キャラクターの作り込みはすごいけどそれ以外は駄目」とだめ出しする人物。
また、常にワンテンポ遅い反応を示すなど(著者の野崎さんが書く本に必ず出てくる)不思議な登場人物です。
従って、本書もご多分に漏れず、ただ単に主人公が彼女に小説の書き方を指導しているだけの話がちょっとミステリーな感じになってきます。
粗筋に関してはこれ以上触れませんが、この小説を読んで思った事は、
本書 = (ターミネーター + 攻殻機動隊)× マイルド風味
と言う式でした。
読んでもらえばよく分かると思います。