小説家の作り方 (メディアワークス文庫 の 1-4)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.62
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本棚登録 : 929
感想 : 106
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048704731

感想・レビュー・書評

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  • すっきりさっくり面白かった。

  • どんでん返し、ではなく、敷衍。誰もが空想しながら途中で止めてしまうテーマをどこどこまでまでも推し進めていくパワーと軽やかさ。想像力の翼、という陳腐な表現があるが、この作者は言うなれば想像力のタキオンか。

  • 駆け出し小説家の主人公に、小説の書き方を教えて欲しいという少女が現れる話。
    最初はただ単に逢瀬を重ねていくだけだが、小説の書き方のレクチャーをしていくうちに、少女のある秘密に気づいてしまう。そんな話。
    小説って恐らく、ロボットには無機質な文は書けるけど、感情がないと書ききれないんだろうなと改めて思う。どの作家でもその作家の個性がでる。言葉の選び方、文の繋ぎ方、本から漂う雰囲気。本は偉大だ。同じ話を書いても、作家によって違う空気になる。
    ただ、惜しむらくは、印象があまりないということか。

  • 野崎 まど の書き下ろし『小説家の作り方』

    しがない小説家に届いた女性からのファンレター。
    彼女からの依頼は、小説の書き方をレクチャーしてもらいたいというもの。
    その不思議な女性との交流から、思わぬ展開へ・・・という物語

    後半は、まさかこんな展開になるとは!と驚いた。
    いろんな伏線が張られていたんだ、と最後まで読んで納得!

    文系小説かと思いきや、おもいっきり理系へ!

    ----------------
    【内容(「BOOK」データベースより)】
    「小説の書き方を教えていただけませんでしょうか。私は、この世で一番面白い小説のアイデアを閃いてしまったのです―」。駆け出しの作家・物実のもとに初めて来たファンレター。それは小説執筆指南の依頼だった。出向いた喫茶店にいたのは、世間知らずでどこかズレている女性・紫。先のファンレター以外全く文章を書いたことがないという紫に、物実は「小説の書き方」を指導していくが―。野崎まどが放つ渾身のミステリー・ノベル改め「ノベル・ミステリー」登場。
    ———————
    【目次】
    I. 読者
    II. 卵
    III. レクチャー1
    IV. レクチャー2
    V. レクチャー3
    VI. レクチャー4
    VII. 誕生
    VIII. この世で一番面白い小説
    あとがき
    ----------------

  • 野崎まどさんの小説を読むのは2冊目。1冊目は「[映]アムリタ」
    アムリタを読んだことのある方ならおわかりでしょうが、テーマはほぼ同じ。この世で一番面白いもの。前回との違いは映画か小説かというところ。
    天才が主人公の前に現れ、天才と共に行動し、一波乱有り、一段落と思いきや最後にどんでん返し。
    構成もほぼ似通っている。
    とても面白かったが個人的にはアムリタの劣化版のように感じた。

  • この作者さん2冊目。むらさきさんの新鮮な反応がかわいくていい。
    紫さん自身もあそこまでボロを出さないのはスゴイと思った。
    落ちは安定な感じ。後味良い。
    ところでちらっと出てくる失踪事件は他作品と繋がっているんでしょうか?
    機会があれば他作品も読んでみようかと思います。

  • 「この世で一番面白い小説」。付白さんの答えも分かりやすくて好きだった(実行するとなると無理っぽいけど)。
    むらさきさんの小説は、読ませることが出来る段階になっても「一番面白い小説のアイデア」を保っていられるのでしょうか。
    在原さんの、夏も冬もそれ一着で平気な服っていいなぁ。

  • 駆け出しの作家のもとに初めて来たファンレターは、小説執筆指南の依頼。「この世で一番面白い小説」のアイデアが閃いたという女性に小説の書き方を指導していくが。

    野崎まどさん初読み。
    ライトノベルとはいうが、どんな作風なのか、どんな分野が専門なのか、予備知識なしに読んだせいか、話の展開も面白かったし、ラストは驚かされた。
    他の作品も読んでみたい。
    (図書館)

  • 相変わらずの独創性ですね。
    野崎氏の作品はライトな雰囲気にも関わらず、その独創性のおかげで大人でも楽しく読めるのが特徴だと思います。

  • 「女の子に小説の書き方を教えていく話」というので、ラブコメとか普通の青春ものとか、そのあたりを予想していたけれど、読んでみると若干SFなミステリーという印象。
    文章も読みやすく、話も面白いから、読後の余韻も含め全体的には好きなんだけど、『陽だまりの彼女』とか『ラブ・ケミストリー』とか読んだ後だったからか、7割くらい結末が読めてしまってちょっと残念だった。
    ところで、付白さんと紫さんが時を同じくして「この世で一番面白い小説」という概念を持ち出してきたのは単なる偶然か、それとも何かしらの関連性があるのか?

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著者プロフィール

【野崎まど(のざき・まど)】
2009年『[映] アムリタ』で、「メディアワークス文庫賞」の最初の受賞者となりデビュー。 2013年に刊行された『know』(早川書房)は第34回日本SF大賞や、大学読書人大賞にノミネートされた。2017年テレビアニメーション『正解するカド』でシリーズ構成と脚本を、また2019年公開の劇場アニメーション『HELLO WORLD』でも脚本を務める。講談社タイガより刊行されている「バビロン」シリーズ(2020年現在、シリーズ3巻まで刊行中)は、2019年よりアニメが放送された。文芸界要注目の作家。

「2023年 『タイタン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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