- Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048735735
感想・レビュー・書評
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金沢が舞台ということで読んでみました。こりゃあ大変な金沢です。大量毒殺事件の真相が、たくさんの人の証言や回想によって語られる。浮かんでくる一人の少女、果して彼女は犯人なのか?
恩田陸は「六番目の小夜子」が途中まで面白くて、でも結局何が何だかわからなくなってしまったのであんまり期待してなかったのですが、このユージニアは大変面白かった!いや、ラストで結局わけわからんくなるのは同じなんだが、だがそれがいいとあえて言ってみる。だんだん事件の形が明らかになってくるのも楽しかったですしね。恩田陸まだまだ探り足りないですね。もっと読まねば!
さて約五日で読んでしまったので次に読む本がない……ない……どすこい。でも読もうか……?三島由紀夫はどうした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何度も読み返しましたが、いまいちハッキリしない。決定的なものが無くて、どうなんだろうとすごく悩みますが、そこがまた良い。
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とある海に面した古い城下町で起きた殺人事件をめぐる因縁めいた物語。
名家で毒を飲まされ十人以上の人が亡くなった異常な出来事に小学生の時に遭遇した女性、満喜子は10年後にただ一度、一冊の本を書いた。
「忘れられた祝祭」という奇妙なタイトルで、当時を知る人にインタビューしてまとめたものだが、犯人については「被疑者死亡のまま未解決」以上のことは特定していない内容。
満喜子が語る当時の話やメモ、家族の話、調査に協力した後輩や、捜査した刑事など、様々な視点から語られていく構成になっています。異様な事件がそれだけで終わらなかった魔的な吸引力を感じさせるいきさつが丁寧に描かれ、一家で一人だけ生き残った盲目の少女をめぐる謎が次第に膨らんでいきます。
端正な文体で興味をひく展開に上手く持っていってますが…
最後の方でのあのほのめかしは…結局…
推理小説というよりも「六番目の小夜子」の読者が大人になった時に読む、リアルな恐怖小説、かな?
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王道のミステリーもいいが、こんなはかないミステリーもいいなと感じた。真実は各々の中にあって、はっきりと語られないところはモヤモヤした。
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凝った趣向アリってことで、敢えての単行本で読了。重いし持ち運びが大変だから、基本的には文庫で読みたい派なんだけど。趣向に関しては、もっとすごい仕掛けを期待していただけに、いざ体験してみるとやや拍子抜け。ある事件が、色んな視点から語られるという、個人的に好きな構成なんだけど、内容はそこまで惹かれるものではなかった。年またぎで読んだんだけど、残り1/5くらいで年末年始の連休に突入し、ちょっと空白の時間が出来てしまったのも良くなかった。個人的な問題だけど。
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この本は一度読んだだけでは理解できないと思う。そして自分一人では、やはり理解に限界があると思う。
誰かと話したら新たな発見があって面白そう。 -
結局、盛り上げきれなかったって感じ?
中途半端な終わり方で残念でした -
刑事コロンボ型のミステリー。果たしてミステリーっていっていいかどうか。それぞれの人びとからの証言と関わり。かなり複雑感があった。