温室デイズ

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 2355
感想 : 446
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048735834

感想・レビュー・書評

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  • うーん、学級いじめにたいして、どうこうしようとではなく、なんか絶えず我慢しましょう・・・わかるけど、いじめられている人はこんな気持ちとか・・・
     小説だからもっと、はじけてもいいというか・・・たんたんと進んではい、卒業・・・
     ぼくにとって、いまいちです。

  • はっきり言って期待はずれ。いじめの話とは知らなかった。何が面白かったのか分からんまま読み終わった。瀬尾さんの本はこういうの多いね。うちとは合わないわ〜。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    教室に紙飛行機が飛びはじめる。始まりの合図だ。もうすぐ崩れだす。でも、教師はまだ気づかない。日本の平和ボケは、学校の場でも存分に発揮されている。生温い方法では、もう追いつかなくなってしまうのだ。「今なら、なんとかなるはずだよ」。私は祈るような気持ちで崩れていく学校を見ていた…。この温室のどこかに、出口はあるのだろうか―。ふたりの少女が起こした、小さな優しい奇跡。ひりひりと痛くて、じんじんと心に沁みる。『幸福な食卓』の気鋭が贈る、とびきりの青春小説。

  • 2007.04.23

  • 2006.12. 悪いけど、すごく期待はずれ。瀬尾さんの持ち味が全然活きていない。瀬尾さんが講師から教師になれて、それで頑張って現場を描いてみよう!と思っていじめのこととかも盛り込んだのかもしれないけど、こんな感じの小説はありふれている。誰にでも書けると思った。

  •  今までの作品と文体も雰囲気もがらりと変わっていて、ものすごく驚いた。学校崩壊、学級崩壊。壊れてしまった中学3年生のクラスを何とか立て直そうと教室に残り、ひたすらいぢめを受ける少女みちると、小学校時代にいぢめを受けた経験がある、教室から離れることによってクラスを立て直す方法を模索する少女優子の、2人の視点によって物語が進みます。タイムリミットは卒業式。 今どきの中学校ってここまで崩壊しているのかと、読んでいてぞっとした。瀬尾さんが(恐らく)現役教師ゆえの物語。2人の少女の独白に、瀬尾さん自身の思いが相当反映されているんだと思う。だけど…小説として読んだ場合、どうなんだろう? 「現実の学校教育の現場は、今、こういう風なんですよ。学級崩壊やいぢめはこうして起こるんですよ。教室から脱落した生徒たちには、相談室や学びの部屋といった受け皿が用意されているんですよ。」子供らを取り巻く状況を、ただただ解説して貰っただけのような気がする。なんだかなあ。「現場を知って貰いたい」という思いが強すぎて、エンタメ作品として昇華できてないのかも。小説として、読んでいて面白くなかったです。 いや、面白いシーンや「さすが!瀬尾作品!」と思えるキャラクタが登場するんですよ?(パシリの斎藤くん、ね)ただ斎藤くんにしても十分に生かされてるとは思わなかったし、第一みちるの行動からしてとても不可解。気持ちは判るけど、なぜ同じ轍を踏むのか。「クラスを立て直したい」って、、、。  きっとこの作品が効く&この作品を読むことによって救われる人が確かにいるんでしょうね。でも残念ながら私はそれに選ばれなかったみたい。はぁ。現役中学生の感想を聞いてみたいわあ。 (2006.9.7読了)

著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。

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