魔物 上

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 189
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737678

感想・レビュー・書評

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  • 一気に読んでしまった♪

  • 面白かったです。ハラハラドキドキです。
    しかし、なんといっても一番嬉しかったのは
    P52の「新宿署の刑事と組み」と言うくだり。
    主人公の上司、塔下の説明なんだけど・・・
    塔下?新宿署の刑事??
    ネットで検索すると案の定、d(*⌒▽⌒*)b ニコ
    なんか嬉しいつながりでした^^

  • 図書館よりレンタル。2010.01.22読了。
    久々、大沢氏のハードボイルド、胸がざわつきますわぁ。
    ヴィクトゥル司祭のカシアンという怪物の物語・・・今回はロシアマフィア登場ですね。麻薬Gメン、薬物、やくざ、宗教、、警察、etc.・・・
    これから下巻借りてきて読んでみます。

  • とりあえず上巻のみ

  • こういう路線のホラーとしては、シンプルな話なんですけど。この「魔物」が取り憑く人間の条件と、現在の社会を考え合わせると……たしかに魔物如きどうってことないんじゃ、と思えてしまいますね。「魔物」が単なる悪の存在でなく、もともとあるものを増幅させる存在である、というのが怖いところ。

  • ○2009/11/21 
    宗教色の強い海外ミステリかと思ったら国内麻取ファンタジーと(笑)びっくりした。
    北海道の組織物だからかちょっと熱めだけどニヒルな性格なせいか直接的に名前に大が入ってるからか、大塚さんのビジュアルが脳内で完全に大森さんだった。笑う警察読んでないんだけど。
    宗教だと思ってた頭の部分はなんか思わせぶりで進みが遅かったんだけど、中盤になるとおもしろかった。完全にファンタジーと分かった時はあれだったけど…。
    事実だけを求める現実主義のはずの公務員がファンタジーめいたことを追求してくってのがいいのかな。
    どう収集が付いてしまうのか怖いような楽しみなような。不気味顔男のまつげがばっさばさ、ってのだけ、イメージはなんとかできたがビジュアル的な納得がなかなかできなかった(笑)
    頭の入りと今後の結末のことを考えると、下巻に手が伸びるのはちょっと後のほうになるかもしれない。ううむ。

  • イコンに描かれていたのは聖人“カシアン”。だが、カシアンは聖人に列せられながらも、心に強い憎しみを秘める人間に取り憑き、その者の欲望を満たす力を与える魔物だと信じられているという。その伝説ゆえ、長きにわたって封じられていたのだ。超人的な逃走を続けるロシア人との奇妙な符合に不安を覚えながら、ついに犯人を追い詰める大塚だが、同僚を殺され、自らも重傷を負ってしまう。犯人は一体、何者なのか?大塚は、命をかけて真実を突き止める決意を固め、心の奥底に澱んでいた過去の傷と向き合いながら、行方を追う。

  • 札幌の麻薬Gメン、大塚。ロシアマフィアの取り引きの情報を得る為にクラブ、コルバトールに通う。ジャンナから客の情報を聞き出す。
    ロシア人といるのは大森。情報屋の国井から電話。小樽にロックマンという殺し屋が2Kgのシャブと運ぶ。相手は地元ヤクザの北領組。
    殺し屋ロックマンを小樽港で発見。災いをもたらすカシアンに取り付かれたロックマン。イコンを大事そうにかかえている。クルーザーに乗船。
    若頭の西田はクラブハウスで待っている。クルーザーが戻ってこない。西田は囮だった。他の港にクルーザーを発見。麻取はシャブ確保。
    手柄争いをする道警がやくざ事務所に入る。ロックマンが突然現れ、素手で警官を殺害し逃走。
    シャブ取り引きの情報を流したパキスタン人がロックマンに殺害。もう一人のパキスタン人を逃がしに行くがロックマンが風と共に現れ目の前で殺害。
    麻取の同僚も目の前で殺害。拳銃で撃たれても死なない。頭を狙う。頬に穴があくが倒れない。同僚の死体を投げられて気絶。ロックマンの血痕なし。
    コルバトールに西田とロックマンが現れ銃撃戦。西田は陽亜組の大森を殺しに。シャブを奪ったマフィアのボス、ボリスとは拳銃の弾が当たって倒れない。東京出身ヤクザ大森を見つめた後、突然倒れた。検死で拳銃を撃たれても止血しているのがわかる。
    クラブで働くロシア女性がネット掲示板で教会司祭から情報を得る。イコンを海に沈めるように頼んだのは自分。
    幼馴染のマフィアが日本に行くのを知る。閏年の2月29日に災いをもたらす聖人カシアンを閉じ込めたイコン(厚さ5cmの板)を海に沈めるのを依頼。
    幼馴染はロックマンに殺害。悪人にしか取り付かないカシアンはロックマンに取り付く。目を真っ赤になるのを隠す為、睫毛が長い。
    カシアンはロックマンからヤクザに乗り移った。乗り撃つた人間の憎しみを増長される。東京にいる若頭を殺しに行く。荒唐無稽な話しを上司が理解。
    東京出張。すでに若頭は襲われていた。ヤクザは東京出身。昔の縄張りにイコンを隠す。家族と情報をもらった舎弟が殺される。
    若頭の雇った殺し屋の仕業。若頭の住居を直接訪ねる。突然、強風。逃げろ。玄関を開けるヤクザが立っていた。睫毛が長い。銃撃戦。倒れない。
    カシアンと呼ぶと振り向く。若頭を素手で殺す。ベランダから飛び降りる。誰かが車から降りて近づき立ち去った。乗り移った。車のナンバーを記憶
    その車がヤクザの家族の住んでいたマンションに来ていたことがわかる。運転していた男の顔が映る。飯田。大塚が好きだった女と交際。
    女を先輩と輪姦し殺害。主犯だが嘘をつき先輩に言われ殺したと答え軽い罪になる。
    出所後、実家は放火。先輩の片方は交通事故で死んでいた。もう片方は行方不明。火災保険で得た金でゲーム喫茶。その時に若頭と知り合う。
    「壊れている」「人を殺すのが快感」のを見抜かれる。
    飯田の標的は自分だと判明。深い憎しみを持った自分にカシアンが乗り移る。
    東京ヤクザ、新村が自分に面会を求める。事情をすべて説明。カシアンを捕まえたので受け取りにいく。閉じ込めた倉庫から返事がない。
    扉が開かないが突然開錠。ガムテープでぐるぐる巻きにしたが解いていた。見張りの若いのが鉄格子の窓に頭部を突っ込まれいた。新村がやられた。
    飯田と一対一。「咲子は、大塚君わたしに気があるんだよと言ってた。お前もやりたかっただろう」
    カシアンに気に入られる。乗り移った瞬間に頭を打ち抜くかまえをした。首をつかまれ、意識を失う。
    咲子が殺されたモーテルの後はマンション。そのマンションにイコンを隠している。ヴィクトル司祭、ジャンナとイコンを発見。飯田が登場。
    7発打ち込むとカシアンが乗り移ってきた。銃を顎にあて引き金を引く。カシアンが出て行く。銃は不発。かろうして生き残る。イコンの中の聖人の
    目が赤くなっていた。

  • キーワードは、魔物・イコン・麻薬捜査官・キリスト教
    結構面白かったですvv

  • 2008/5/23 読了

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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