- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048739016
感想・レビュー・書評
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短編集かと思ったら櫻田さんの一生が描かれていた。じめっとした話が多くてどうも好きじゃない。
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櫻田の生涯に関わる10の物語。あまり共感できないし、曖昧な部分も多いのだけれど、だからこそ気づいたことがある。こんな男は確かに存在するのだ。自分が櫻田ではないことを願って止まない。
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すげぇな。この、なんとも言えないもやもや感。なにものなんだ、櫻田さん。
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短編集だと思い読み始めたら、半分あたりで1人の男性について書かれていることに気がつきました。うっすらとリンクをはったテクニックはすごいと思いましたが、一体何を伝えたいのかが判らず、全てが曖昧のうちに終わってしまったのが残念でした。
さらに、主人公の男性の魅力が全く理解出来ず、彼を取り巻く女性達が右往左往している様が不思議でした。 -
切羽へはわりと好きだったんだけどな…。
こちらの作品はなんかぐだぐだでした。
カバーのはだいろみたいな色が綺麗でタイトルも好きなんだけど…。
一人の男の愛に生き、死んでいく一生の物語。
川上弘美さんのニシノユキヒコの話しみたいなかんじ。ニシノユキヒコはおもしろいけどこれは微妙。残念でした。 -
櫻田と、櫻田を取り巻く女たちをめぐる短編集。短いので、次々読めちゃうんだけど、なんだか、さっぱり、よくわからない感じ。
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2011.09.03
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短編集。
イマイチで途中挫折。 -
短編か? と思いながら読み始めたら、話がつながっているよう。
でも、難解なのかよくわからず。
好きな人をずっと見ていたいという気持はわからないでもないが、度を過ぎるとちょっとね〜。 -
なんかこの…読んでも読んでも、というか読むほどに人物像が指の間からこぼれる砂のようにつかみどころがなくなっていく浮遊感、というのは前にも読んだことがあるなあと思いながら読んでたんですが。
思い出した、このひとの「潤一」だ。
そして潤一のときよりさらにとっちらかった感があるというか、すでに女性たちの方もちっとも掴めなくなってしまったな…。哲生の自閉した世界に、するりと寄り添い入ってしまった「声」なんかもう、どうすればいいのだろう。
「潤一」の時は流され感がどうとか書いてた気がするんですけど、櫻田哲生は流されているようで、でも流れの中で独り目を瞑ってその場に茫と立ち尽くしているようで、ただもう一貫としない据わりの悪さしかない。
読み終わった後に何も残さない、その徹底した不確かさだけが強烈なひとりの人間の人生の物語。