- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048739306
感想・レビュー・書評
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厭人家だった父がどんな人だったのか?人づてに出てくるエピソードは思いもしないように転がる。わざわざ話題にしたこともないけどもしかしたらうちだって…と思ってみたり。いるのが当たり前で若いときのエピソードなんて興味もないけど、いざいなくなった時思い出す記憶があるとないとじゃ違うんだろうなぁ…と我が身を振り返ってみたり。
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この作者の本を読むのは、初めて。
話の中心の蔵橋親子が、スゴくフワッとした雰囲気で、「よしもとばなな」の小説の登場人物を思い出させる。
でも、ストーリーはもっと現実的で、ミライのために隆一がテキパキとナゾ を追い求めていく。
語りを小説家にさせているので、たまに“誰が話してる??”って思う箇所があって、少し混乱したけど面白かった。
たしかに「エンジン」が厭人だとは想像もしなかった! -
本当にありそうな、でもなさそうな
不思議な話だったな。 -
この作者の描く話は、今いる人たちが昔の誰かを探し、調べるというつくりになっていることが多いみたいだ。
調べたからと言って何かが劇的に変わるわけでもなく、でも調べなかったらこの今はないだろうという「今」がいい感じだ。 -
自分の父を知らないミライの出生の記憶を探る物語。
70年代の社会状況が描かれるので少しノスタルジックな雰囲気も感じられる。
ミライの視点ではなく、ひょんなことから手伝うことになった隆一の話を聞いた小説家が語るという形式なので、ドライなのがよかった。
ただ小説家と出会うきっかけは少し不自然な気もしたけれど。
ミライの母、礼子が理想を詰め込んだ幼稚園、トラウムキンダーガルテンの教育法はシュタイナー教育みたいなものかな。
アウトサイダーアートなど、なんとなく興味深いテーマが散りばめてあった。
なんだか物足りないような、でも涙ながらのハグを求めたわけじゃないので、これでよし、な気もする。 -
冒頭でつまずきそうになったが、なんとか読み進めていくと最終的には結構面白かったです。
でもどういう物語か説明し辛い不思議な話。 -
んー…。へんな作品。
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巧いと思ったけど,それほど残らない。
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未だ会ったことのない、
父親を追う物語。
父親を追うことで、
結果、母と自分探しになってしまう、
と言う話。
エンジンとは、猿人とか、
厭人と言う意味。 -
お父さんを捜す話なんだけど。。親の財産があるっていいなぁとしみじみ 思っちゃって。。