- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048739948
感想・レビュー・書評
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◎幸せという名のインコ
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ホラー短編集。スプラッタは無いよ。
私好みの奇譚テイスト。もしくは、すこし不思議テイスト。 -
こわい、というより、不思議な世界。
ホラーというより、ファンタジーかな・・・
「世にも奇妙な物語」みたいな。
表題作の、リアルな感じ。
すごいなあ。
最後のインコの話は、身近にインコを飼っている人が数人いるので、
ちょっと複雑。 -
ホラー大賞受賞作。表題作、確かにすごいな。ホラーとしての怖さはあまりないけれど、とても不思議な雰囲気に満ちた作品。こんな状況、想像するとなかなかぞっとする光景なのですが。生きるための適応力って素晴らしいよなあ、とうっかり思ってしまいそうです。
お気に入りは「幸せという名のインコ」。これぞホラー。ただし怖いのは、起こる不可思議な現象ではなく。人間の中にふと湧いてくる邪な考え……なのかもしれません。 -
ホラー大賞受賞の「化身」は、我々の既成概念をあざ笑うかのような、想像を越えた、ある意味ピュアな作品。怖さより不思議さを感じさせられた。
三つ目の「幸せという名のインコ」は、誰にでもあるような平凡の中の恐怖、闇を描いていて、ありがちな話の展開だけど、気づくと背筋がゾっとせせられるような、とても身近な怖さを感じる作品。 -
表題作はよかった。文章がきれいだし、世界観もいい。ホラー大賞受賞も納得という感じ。ただ併録の2作品は並みの出来かなという気がする。
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3作入ってる中で、一際異様な空気を醸していたのはタイトルにもある『化身』。身が竦むような怖さとは違い、じわじわと浸食してくるような怖さがある。『雷魚』は怖いというよりも、切なさを感じた。一番直接的な恐怖を感じたのは、『幸せという名のインコ』だったように思った。
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カフカの「変身」を意識せずには読めない作品でした。・・・が、「変身」が社会や人間関係そのものの脆さ・恐怖を否応なく描いていたことを意識しすぎてちょっと物足りなく感じてしまいました。でも、そのおかげでラストの「えっ、そうくるかっ!!」感は倍増でした。穴蔵での生活よりも主人公(人間)にとって本当の恐怖は・・・っていうことですかねぇ。
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怖かった。
正直、読み終わった直後は「あ、こんなもんか~」なんて、拍子抜け的な感想だったんです。
先に審査員の評価を読んで、あまりの高評価にハードルが上がっちゃったかなーなんて、思いながら他の2篇も読んだのですが…
全部読み終わってから、ジワジワきた!
「化身」はアッサリ読む事もできちゃう小説だと思う。
けど、じっくりこの小説に向き合うとそりゃもう恐ろしいし
描写力諸々凄いよなあって、後からきましたね、私の場合は。
これからどういうお話を書いていくのか楽しみだな~って純粋に思える!
他2篇は割とオーソドックスな小説でしたね。
インコの話はわたし好み^^
ゾッとしたわー。
面白かったし、今後に期待できる作家さんですね~楽しみ楽しみ。