爛れた闇の帝国

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 181
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048741385

感想・レビュー・書評

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  • 粘膜シリーズは読んでないが気になる作家さんだったので、古本屋
    で新刊を見つけたので読んでみた!予想以上にグロくなかった印象。(グロい作家のイメージが先行してる為)でもこの世界観は何!?終盤一気にグイグイ引っ張られてあっという間に読んでしまった。パワーあるねー。もうはちゃめちゃ!粘膜シリーズを読んでみたくなったね。

  • 前から読みたかった作家さん。
    粘膜ものを読む前に、グロさを押さえてるというこちらの新刊を。

    チカラ技というか、負のパワーというか、
    ぐいぐい引っ張られてあっという間に読み終わってしまった。
    そんなことあるんかいなと頭にハテナが浮かぶ間も無く、
    押し切られて爽快、という感じ。
    後味は悪いけどね。
    ミステリー要素もあり、エログロが大丈夫なら素直に楽しめると思います。

  • 登場人物の描写がそれほど深くないせいか、後半の言動が唐突すぎる感じを受けていまいち腑に落ちない。不自然な点が結構多くて気になる。

  • なんと言ったらいいのか・・・飯野 文彦さんの『バッドチューニング』やら平山 夢明さんの『白するユニバーサル横メルカトル』、そんな感じのものかなと予想して読んでみたけど、やはりそっち系だった。暴力シーンとか読むと、自分がそういう仕打ちを受けてる気がしちゃうので苦手なんですよ、実は。じゃぁ、読むなよ、って話なんですけどね。

  • ■んー。ちょっと...というかかなりグロい。桐野 夏生の作品をもうちょっとグロテスクにしたような。グリグリと頭を揉みながらでも読まされてるしまうようなダークな魅力があるんだろうけど、この弱ったタイミングで読むのはちょっとキツかったかも....。(笑

  • 粘膜シリーズでない飴村作品。これまでのような奇抜さがなくなり
    おとなしい感じがする。もういいかな。

  • 生きる希望を失った高校2年生の正矢。独房に監禁された、記憶喪失の兵士。絶望の淵にいるふたりは、やがて互いの夢の中に現れるようになった。彼らの過去には恐るべき謎が隠されていて…。

    第2次大戦中のグロテスクな描写、南方の想像上の珍獣など、飴村行らしさは所々に感じさせるのだけれど、粘膜シリーズのような破天荒なパワーがなかったのが残念だった。ぜひじっくりと腰を落ち着けて、また変な作品を書いてもらいたい。
    (C)

  • 気がつくと壁につるされていた
    憲兵が現れる。足首を切断される。自分が何者か思い出していく。

    高校の仲良し3人組。
    母が高校の先輩と肉体関係に。妊娠が発覚するとふられる
    堕胎手術を友人の家に頼む。
    母は医者の家の代々の慰みものだった。
    自分は、友人の祖父が父だった。

    脱走兵だった。兄をふって自分でかけおちした女から兄に犯され
    はらまされ自殺したことを知る。復讐のために脱走したが、謎のコウモリ
    に食われて感染。切られても再生する特殊体質になっていた
    軍が研究所に戻す。食べ物は動物の肉。人間の血を飲むと凶暴化
    殺すことにするが、兄(祖父)に連絡。
    冬眠後に記憶喪失になる。
    兄(祖父)は憲兵のふりをして、毎晩復讐リンチを繰り返していた。

    母の堕胎手術のかわりに仲良し3人組みの女を呼び出し
    強姦していた。
    母は淫乱で、友人がセフレだった。

    末期癌の祖父が吐血し、弟が変異。
    全員を殺させて、最後に放火して殺すことを思いつく
    神となった弟は神。心を読まれて、殺される。

    母に思いをよせる。カミソリ親父。
    復讐に向かうが、一瞬にしてダウン。

  • とことんイッちゃってた粘膜人間に比べるとエロもグロも抑えた感じだし、設定も現代だったので読みやすくて一気に読めた。ミステリーもあったしラストもよかったのではないでしょうか。たまにはこういう作品を読むとストレス解消になるなぁ。誰もが持っている爛れた闇っていうのは納得。

  • 2011/03/26読了

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著者プロフィール

飴村行 1969年、福島県生まれ。東京歯科大学中退。2008年『粘膜人間』で第15回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞。デビュー第2作『粘膜蜥蜴』で第63回日本推理作家協会賞を受賞。特異な作品世界で注目を集める。著書に『粘膜兄弟』『粘膜戦士』『路地裏のヒミコ』『粘膜黙示録』『ジムグリ』など。

「2018年 『粘膜探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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