青春離婚 (星海社FICTIONS)

著者 :
  • 星海社
4.32
  • (41)
  • (24)
  • (11)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 356
感想 : 27
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061388949

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  おじさんが(或いは若者も?)が青春恋愛小説に求めるものを体現した「こういうのでいいんだよ」を形にしたかのようなウェルメイドの恋愛小説。さほど深刻な気持ちにならずに、にやつきながら読めるという意味で非常に良いエンタメと言える。
     もちろん、冷静になれば(あとがきで言及されているように)2話目の主人公はどうなのよ、という感想が浮かんでこないでもないが、「細けぇ事はいいんだよ」精神をもって、力業で持って行かれたハッピーエンドにニヤニヤするのが正しい楽しみ方なのだろうと思う。

  • 爽やかな後味のお話でした。

  • ブランコ乗りの話が気に入ったので、やっぱり紅玉いづきさんの本はいいなぁと思い、探してました。
    ガーデンロストとはまた違った良さがありました。

    ガーデンロストの方はなんとも言えない思春期ならではの閉塞感とか少女たちの繋がりとかなんとも言えない雰囲気の良さが魅力でした。

    こちらはうってかわって男女の穏やかで甘酸っぱい恋の話。指先の恋とあるようにスマホを通した、でも温度のある暖かいお話です。
    どの話も心温まるよい話です。是非読んでみてください(*´-`)

  • 表題の青春離婚は小説版もコミックス版もネットで読んでいたのですが、他の二遍もとても良い。
    個人的には家族レシピのお二人がとても好きです、と書こうとしたけど非公式恋愛の感じも大変好みだし無論のこと青春離婚の二人も好きだしで結局甲乙つけられずに困った。
    皆いいです。

  • 思わず叫びたくなる恋愛短編集。デジタル文字にも温度はあるんだよ、という話

  • なんて甘く爽やか。
    あとがきもあったかいなあ。
    スマホとかとぅいったーとかよく知らなくても楽しめる。
    指先からはじまる恋…悪くない!

  • 指先で、伝える、想い
    機械を介する分、温度は冷めてしまうかもしれないけれど、言葉を使う分、熱意が伝わるといい
    3編とも思いが通じるところまでなので(付き合うところまでではない)、その後の進展が気になるところ

  • 淡い。淡過ぎる。
    「青春離婚」だけでもヤバイのに、続く「非公式恋愛」「家族レシピ」も涙腺崩壊率100%。くっつきそうでくっつけないもどかしい位置からくっついていく三組の男女。
    続きが見たいようで、見たくない、紅玉いづきの完成形でした。
    続け。

  • もうとにかく、かわいいいいいい!と地団駄したくなるおはなしでした。
    青春離婚はもちろん。
    灯馬さんと郁美さんが、Webで読んだときから、だいすきで、二人の話をもっと読みたかった気もしましたが!やっぱりあの終わりだからこそ、すき。
    そして、家族レシピの破壊力といったらなかったです。かわいい。なんだこのかわいいの!
    パスタのくだりで、笑いが止まらなくなりました。身に、覚えが、ありすぎる。

    どれも、やさしく、やわく、じんわりせつないような、でもあたたかみのあるおはなしでした。

    でも、アルファベットは、縦書き表記のほうがよかったんではなかろうかと思った。なんだか浮いてみえてしまった。つらなると気にならないのだけども。ひょいと出てくると。デザインによるのかなぁ。

    新ヤギさんの絵が気になる。

  • コミックでは読んでいたけど、小説では初めて。どうにか小説の方を読みたいと思っていたところ単行本化&二作書き下ろしって!紅玉さんありがとうございます!
    青春離婚。コミックで感じた二人の息遣いみたいなものが文章だと尚一層感じられて、この物語が、そしてこの二人が、だいすきだと何度も何度も叫びたくなりました。あの、終わり方はずるい。
    非公式恋愛。すっかり騙された訳ですが。一直線な女の子ってかわいいなーと思いながら読みました。好きな人のことは知りたいもの、というのに共感しまくりです。ふと気がつくとああ今ストーカーみたいなことしてるって、経験は、誰もがあります、よね。
    家族レシピ。僅差で一番好きなお話になりました。私には二人みたいな経験はないけれど、人と距離を近付けていく過程ってこんなに優しかったかな、と思うとなんだか泣きたくなってしょうがなかった。きっと美味しいレシピが完成するはず。

    紅玉さんの本を読むといつも泣きたくなるけれど、この本も例に漏れず。自分が物語に優しくされてるなーと思います。顔を上げなくちゃと思います。また紅玉さんの書く学生たちが読めたらいいなー。

著者プロフィール

1984年、石川県金沢市出身。金沢大学文学部卒業。『ミミズクと夜の王』で第13回電撃小説大賞・大賞を受賞し、デビュー。その後も、逆境を跳ね返し、我がものとしていく少女たちを描き、強固な支持を得ている。

「2022年 『雪蟷螂 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

紅玉いづきの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×