氷川清話 (講談社学術文庫)

著者 :
制作 : 江藤 淳  松浦 玲 
  • 講談社
3.84
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本棚登録 : 1098
感想 : 97
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061594630

感想・レビュー・書評

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  • 勝海舟さんが語ったことを、まとめたらしい本です。勝海舟さんの人物評や考え方などが描かれておもしろいです。今よりもさらに激動であったであろう景気や政治の話もされてますが、きっと昔のほうが大変だっただろうなと思ってしまう一冊です。

  • 男児世に処する、たゞ誠意正心をもつて現在に応ずるだけの事さ。あてにもならない後世の歴史が、狂といはうが、賊といはうが、そんな事は構ふものか。要するに、処世の秘訣は誠の一字だ!
    赤坂氷川の隠居宅で海舟が語る、あの人、あのとき、そして今。変わらずの自信家っぷりに微笑ましく笑い、明治の世を見る慧眼に驚きます。幕末に海舟と対峙した維新前期の志士たちは彼よりもずいぶん先に逝ってしまった、その昔語りと思って聞く(読む)。氷川翁は前馬の背に乗り無傷で生き残り政を語る若い政治家たちが忌々しくてしょうがなかったのだなあ!戦乱の後、蚕の繭で育てられた世代は風を知らずに膿んでしまう。それは今戦後まさにこの時代を翁に睨みつけられているような気分になりました。剣客であり志士であり幕臣であり、江戸っ子である翁が、「何事も誠意正心だよ」という。心に刻みたい言葉です。

  • 野尻湖で読もうと決めていた一冊。

    実は、歴史上イチバン好きな人物。
    (その次が北条早雲と織田信長 かなぁ)

    視野の広さと視点の新しさ
    自由な思想と冒険ゴコロ

    それでいてナンと言うか
    世界の果てというかこの世の限りというか
    どこか悟った風な諦観もちょいと漂うリアリズム

    自然のなかで、カレの語りを聞いてみたかったのデス

    べらんめぇ調な語録

    命を賭して生きてきた
    シュラバしゅらばの経験と
    開けたこゝろをベースに

    胆の据わりっぷり
    正心誠意
    人を世の中を見つめる実践主義
    シタタカさ

    のダイジさを語る海舟翁

    オイラも人のため世のために
    イノチを賭して動いてみるかぃ

    湖の景色とあいまって
    なんかそんな大きなキモチが湧いてくる

  • 幕末〜明治維新にかけての様子や、同時代に関わった人たちの人物評など、非常に興味深い。維新後に勝海舟が嘆いている政治や政治家については、今にまで通ずるものがあるように感じる。歴史書としてだけではなく、精神論や今日の政治書、そしてビジネス書としても読めると思う。彼のストレートで軽快な時事に対する批判や、幕末での体験談は、いろいろな意味で、とても面白い。

  • 20090728

  • あの時、あの時代、彼、勝 海舟が存在しない世界を想像すると何とも怖ろしい。

    幕末というのは日本史の中でも、人材輩出量ではトップクラスだと思うが、その中でもまさに天の配材と云うべき人物。

    「氷川清話」は、二十歳の頃から手元に置いている。
    何度も何度も読んで、ほとんど暗記しているような按配であっても、またパラパラと眺めているだけで心晴れやかになってくる。

    (この項、書きかけ)

  • 竜馬、西郷、勝海舟。
    なんとなく竜馬が一番で、『竜馬がゆく』を読んで決定的になり、『飛ぶが如く』を読み西郷にも心揺られ、その後、特にこれといった本があったわけでもないが今は勝に最も心がひかれるようになった。
    勝海舟のインタビュー集。しかし悲しいかな人物、事件等知らぬ、解らぬ事多し・・・。

  • 久しぶりに面白い本を発見!
    しかし、100年前の日本語、知らない語彙だらけであった。。。。。。。成田空港の北ウィングのお店で購入した電子辞書がやっと役に立つ。。。ちなみにこのときもらった一年間有効のクーポン券、南ウィングのお店では使えません。。。。

  • 5/30読了

  • 明治改元から140年近く経った今でも旧幕臣への一般的な評価は低すぎる気がします。この方などはもっと尊敬の念を持って語られてもいいと思いますが...。

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