未明の家: 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス シI- 1)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061817999

感想・レビュー・書評

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  • いい意味で女性的な品があり、落ち着いて楽しめました。解き放たれた家族に幸あれ。ただ狂へ。

  • ずいぶん前に読んだ本。

    スペイン風の別荘で死んだ偏屈な老人、刺されたその息子。
    奇妙な雰囲気の建築に秘められた謎は?

  • 友人に勧められて。
    建築とミステリーの組合せが面白かったのと、登場人物が個性的で面白いです。
    主人公の見事なまでのひねくれっぷりが、しかし憎めず魅力的。
    江戸っ子の教授がとっても良い味だしてて素敵です。

  • 2010年2月5日読了。2010年19冊目
    とりあえず、第一部だけは読もうと思う。

  • 雰囲気がもろ好み。なんでこれに今まで手をつけなかったかなあ。
    事件そのものよりも「閉ざされたパティオ」の謎の方が印象的。これだよ、この雰囲気こそが館小説の醍醐味!と言いたくなった。ゴヤの絵に隠された謎、も良いなあ。「探偵小説好きの心をくすぐる」とはたしかにそう。「黒死館殺人事件」もいつかは読まなきゃな、と思った(いつだ)。

  • 「建築家探偵」の名に惹かれて目を付けていた本。

    久しぶりのミステリー。
    ストーリー性って本を読むスピードには重要。中でもミステリーはすぐ読めるからいいね!

    資産家一族の祖父の死、父の自殺未遂に続いて、不動産業者も「黎明荘」で亡くなる。
    黎明荘に残された祖父の想いとは何なのか。

    建物や室内風景の描写が上手い。情景がすぐ浮かぶ。

    探偵役の京介と蒼のコンビが師弟だとすれば、深春と蒼のコンビは兄弟。

  • ≪内容覚書≫
    建築探偵桜井京介シリーズの第1作。

    閉ざされたパティオ(スペイン建築における中庭)を持つ古い洋館。
    そこで起こった祖父の死と父の自殺未遂、そして続く事故死。
    果たしてこの奇妙な造りの館に隠された真実は何なのか?

    ≪感想≫
    面白くないわけではないが、ハラハラドキドキ感にやや欠ける。
    主人公である桜井京介が淡々としているせいか、作品全体から受けるイメージも淡々としている。
    全体を通して予想外な展開にはならない。やっぱりそうきたか、という達成感は味わえる。
    外国に留学に行った青年が向こうで恋をして・・・、というありがちなものに、馬をミックスした設定は面白い。
    スペイン語の名前の意味を無理な気がしないでもないが、うまく使ってきれいにまとめた感じがする。

    しかし、誕生日が同じだから、というネタは、乙女すぎて笑った。


    登場人物たちの過去話への伏線が張り巡らされているようなので今後に期待したいシリーズ。




  • 一風変わった探偵、建築探偵シリーズ。


    物凄い美貌だけど、前髪でそれを隠してる風変わりな大学生桜井京介が主人公。
    それから一緒に住んでるわけ有りの少年・蒼、親友の深春が取り巻きかな。


    私が読んだ小説の中では変わった話な分類。
    うん、確かに探偵?かな、うん。
    ただトリックが分かったためしはない(苦笑)



    主人公の京介自体がかなり謎。
    蒼くんについてはシリーズの途中で明らかになりますね。
    深春は普通の人。お人よしで京介をしょっちゅう心配している。親友だけど或る意味、兄貴分。


    「一角獣の繭」でのあまりの展開に驚いた作品。
    ちょっとの間立ち直れなかったり(苦笑)


    全体的に結構暗いです。
    面白いシーンもあるけど、物語特有の霧がかった感じがそれを覆い隠してる。
    そんな特有の世界にはまりこんだら、止まらずに読み進められる作品です。

    あ、時々グロイというか、結構苦しいシーンあったり。
    痛いそうだな、って思うとダメかも。



    京介のことが知りたくて読み進んでいった作品なので、主人公を好きに慣れたら面白いと思います。
    ただ、かなり難しい話だとは思う。



    「月蝕の窓」「原罪の庭」が好き





  • ほぼ10年前に、一度読んでいました。再読です。ああ、でも、やっぱり、いい話です!堪らないです。ってことで、しばらく、篠田真由美付けになってしまいそう。

  •  迷宮シリーズというマンガの探偵役は「綾小路京」といいます。その解説を、篠田さんが書いていたことがあり、その中で篠田さんも「京介」という探偵を書いているという話をされていました。それで興味を惹かれて読んでみた本。

     迷宮の「京」と似ているところがあるということだったので、ついそのイメージを捜して読んでしまったせいか、ミステリとしてあまり楽しめませんでした。読んだきっかけが悪かったな……。

     ミステリの型としてはホームズ型とでもいうのかな? 探偵の脇にいる人の視点で書かれていて、探偵の方はワトスン役や読者を置き去りにとっとと真相を見抜き、だけどしかるべきときまで明かさないという。浅見光彦とかだと、探偵役が右往左往するけれど、これは探偵役が苦労しているようには見えないタイプでした。ホームズの方が苦労してるかも。京極堂なんかも、探偵役の苦労は見えないな、そういえば。
     ともかく、これが「京介」かあと、終始そればかりで読んでいたので、ミステリの中味をどう感じたかほとんど覚えてません。もう一作借りてこようと思います。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。1991年、ミステリ作家としてのデビュー作『琥珀の城の殺人』が第二回鮎川哲也賞の最終候補となる。著書に、『建築探偵桜井京介の事件簿』『龍の黙示録』『黎明の書』『レディ・ヴィクトリア』『イヴルズ・ゲート』シリーズなどがある。

「2022年 『レディ・ヴィクトリア完全版1〜セイレーンは翼を連ねて飛ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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