- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061822061
感想・レビュー・書評
-
デビュー作が奈津川四郎で、今回はその兄貴の三郎が主人公です。舞城王太郎を始めて読んだ時は、とにかく訳が分からなかった。自分が今まで読んできた小説には全然ない文体だし、物語は常識を超えて破綻してるし、ミステリにしては壮大だし・・・・。
けれどここに来て、破綻してても、文体がいかれてても、素直に読める自分に驚き。
この本は個人的にミステリ・・・・というよりは、なんだか壮大で、馬鹿げていて、でも真剣な家族小説・・・あるいは「愛」についての物語だと思います。登場人物達は皆、度が過ぎていて、キチガイじみていて、簡単にある一線を越えてしまう。けれどそれは全部「愛」故。「愛」しているからこそ、傷付けられるし。「愛」しているからこそ、傷つけられない。「愛」しているから、ひたすらに許して。「愛」しているから破綻する。そんな痛々しくも本気の「愛」が詰まった一冊。それが「暗闇の中で子供」だと私は思います。
うーん、上手く言葉に出来ないのがもどかしい・・・・・。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三郎視点にしたせいで「煙か土か食い物」の疾走感がどこかへ行ってしまった。
-
奈津川兄弟物語の一作目「煙か土か食い物」に続く二作目。
一作目で舞城に惚れた読者がこれを読むと、少なからず落胆するのでは。
奈津川三郎が主人公、という点で星5つだけど、ストーリーとしてはう〜ん・・・というところ。
ユリヲの設定や、マネキンを埋めるあたりはワクワクして読めるのだけど、終わりは無茶がありすぎた感。 -
奈津川家の第二弾。前作同様フルスピード。
-
2003年2月読了
-
奈津川サーガ第二弾。好き嫌い分かれるだろう。個人的には創作に関して頷いてしまう。
-
「煙か土か食い物」に続く奈津川サーガ・第二弾です。
第一作のそれはとっても良かったのですが、これは絶対と言って良いほど消化不良を起こされる作品です。
なので★3(^w^;
あと、この作品は私からするとR18〜20なので、読むのはもう少し成長してからが良かったなあ、と。 -
さーぶーろーーー!
-
最後は本当にぞっとしました…。読み応えあります。好きです。
-
途中あれ?と思って気がついた完全にメタ(自己言及的な〜でいいかな?)小説になってました、という小説。傑作。
次作が出るようですが、多分物語が破綻する辺りから、主人公が三郎に変わって語っていくんだと思います。と思ったらいまだ続編が出ねええええぇえ!