- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061822061
感想・レビュー・書評
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『土か煙か食い物』の続編。前作よりグロテスクな描写が多いかも。現実に即しているようでいて、現実から離れてもいるので、想像力を使わなければ乗りきれる感じです(グロイの苦手なのですが…)。
ストーリー自体も現実っぽくて現実っぽくないというか。ミステリーではありつつも、流れを追うというより奈津川家の三男、三郎の思考を追いかけるというのが本筋なのかと。個人的には前作のが好きだったかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
デビュー作『煙か土か食い物』では主人公だった奈津川家の4男・四郎も活躍するが、本作はミステリー小説家の3男・三郎が中心となる。
ストーリーはところどころグロすぎるし、突拍子もなかったりするし、ちょっと話が長いのが難点かも。
不思議な13歳の由里緒、同級生の猿江楓との関係も面白し、疾走中の2男・二郎の消息も少しだけ解明されていて読みどころも多い。 -
すごい
この疾走感と読み終わった後のよくわかんないけど頭悪くなったみたいな感覚は舞城王太郎じゃないと味わえないんじゃないかなあ -
ずっと読みたかったけどノベルズだったので図書館で借りてきた。
読み始めたら止まらなくなってしまい、1日で読み終わりました。
愛!バイオレンス!!
土と煙と~以上にバイオレンス!
途中から現実なのか、三郎の物語なのかわかんなかった。
物語であってほしい、切実に。
好きな映画?映画好きになったきっかけが
「羊たちの沈黙」でよかった。
よかったかどうかはさておき、そうとう繰り返し見ているので
はいはい、あのシーンですねってかんじ。
しかしなんと言っても、愛!バイオレンス!という感想しかでてこない。
初めて舞城読んだ時同様にグッとくるところがてんこ盛りだった。
特に!!
「今や俺はパーフェクトラブをアテナに与えるパーフェクトボーイフレンドやぞ」
「俺の中にはたくさんの愛があるし、それをまだ誰にも与えていないのだ!
俺の中にもそれなりの魂があるのだが、それをまっとうに用いたことがないせいで
まだそれが無価値なままなんだ!」 -
始めて読んだのは高校生のときで、そのときは1作目の煙に比べて微妙だなと思ったけれど、最近読みなおしてみたらこの2作目の方が共感できる部分が多い。1作目の四郎がスタートダッシュなら、この2作目の三郎は1つめのコーナー。速度は落ちるけどテクニックで攻めてきた感じ。まあオチは賛否両論でしょうけれど。
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奈津川家物語第二弾。
これ、内容について語る意味があるのか?
JUNEなのは確かなので、気になった人は読んでみたらいいと思う。私はこーゆー現代のJUNEが読みたかった。
舞城の描く女の子は、皆血肉が通っているというか、ふつうにそこらにいそうでかつとても可愛くて、作品を気に入ってる理由のひとつでもある。
そしてこの作品における舞城の文章の読みやすさは異常。
どこまでもスイスイガンガンいけるおかげで、止め時が判らない。
でもこの文体、あるいは過剰な暴力表現故に人を選ぶのも事実なので、万人にオススメはできないのだった。 -
奈津川サーガは私にとってどうも暴力的に過ぎて苦手かもしれんです。
‘愛ゆえのエゴ’と‘唯一の真実の有無’みないなのがテーマなんでしょうか。
事実、創作、事実、創作事実入り混じり、といった構成なのかな?そこも読み手次第なんでしょうね。
ユリオがファム・ファタルって言い過ぎじゃないですか?可愛いだけじゃないか、三郎の面食いめ!
私、「舞城王太郎は村上春樹を特に好きではないけど読んでる人」って思ってたんですけど、違うなコレ、好きだわ。
嘔吐1979、狭い暗所に引き篭もり(ねじまき~の井戸と同じ)、ポケットの中のコイン、猫殺し、極め付けに「踊れよディスコティック」ですよ、どんだけ好きなんだよ!!勘ぐり過ぎか?否!
とは言え、二人のテイストは全く異なりますけどね。そんなかんじ。
10.03.08 -
ちょっとぶっ飛びすぎてて自分にはよくわからんかった・・・
自らに対して強烈な劣等感を持っている人間が、がんばるっていうストーリーは好きなんだけど -
よく行く図書館にないので読めていない。
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えっ????というような終わりで、すごい後腐れ感が・・・