サイコロジカル(下) 曳かれ者の小唄 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.50
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本棚登録 : 4732
感想 : 290
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822849

作品紹介・あらすじ

――絶体絶命、戯言遣い(いーちゃん)!

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感想・レビュー・書評

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  • 殺人容疑で博士に拘束される玖渚たち。いーちゃんは怪しい侵入者の助けを得て脱出し、真犯人を見つけるべく奮闘する‥
    もはやミステリではないし、ほとんどいーちゃんのモノローグで構成されているような内容で読むのがけっこうしんどかった。前に読んだときは普通だったはずなので、自分の感性の老化だと思う。
    意味ありげに書かれる彼らの過去が何も明かされていないので、シリーズ続編に期待。

  •  メガネっ娘の表紙がついにきた!!1
     石丸小唄さんの魅力に酔いしれろ! 話はそれからだ!!

  • "913-N-4-2
    人気作家コーナー","

  • いーちゃん、なかなか体を張ってますね。
    屋上から研究所を次々飛び移ったり、怪我したり、怪我したり。

    上巻がごちゃごちゃしてる(いつもだけど)と思いつつ、下巻も混乱させられました。
    よーく読めば、『死線の蒼』という呼称や石丸小唄=潤さんは気付いたんだろうな。

    しかし、さすがに神足と、志人の件は分からなかったです。
    惨殺死体は神足さんでいいのかな?

    後日談はいつもながらホッコリしました。
    家の中の物を没収されたのにいーちゃんは姫ちゃんに甘い。
    保険証と通帳だけしか返してもらってない…。

  • 戯言シリーズ継続。図書館で書籍版借りた。
    2002/11/05発行の作品。

    だんだんわかってくる。
    最後にどんでん返しの解説が入るシリーズ。

    ただ殺人が許されてるような。逃げてうやむや。

  • 戯言シリーズ四作目下巻。王道展開のエンタメだなぁと感じる。主人公が奔走しながら、事件の真相に迫っていく。なんというか、あんまりカタルシスがない。世界が反転するような大仕掛けも、人類最強の請負人の種明かしも中途半端だったからかな。
    ミステリ要素は、前作同様やや薄味感満載。ズルいような気もするけどね。
    エンタメとしては、読みやすくて面白いすよ。もちろん。

  •  答えをくれない意地悪な推理小説(という印象)。

     今回は、久渚から「兎吊木」を助けたいと言われて、向かった山奥の研究室が舞台。
     そこで兎吊木が殺されて、その容疑者として、久渚といーちゃん含む3人が閉じ込められる……というところからスタートでした。
     いーちゃんとしては、久渚が犠牲になるかもしれないと知って、黙っているわけにもいかず、頑張って、頑張って、頑張って、何とかしようとするけれども。
     最後の「人形劇」はなんとも無様。
     あまりにもスマートとは言えない回答。

     でもまあ、すべての人間の利害が一致して、一通りの「めでたしめでたし」。

     でした。
     所詮、この本自体が壮大な”戯言”だと思って読んでください。
     きれいで鮮やかな回答編を求める人には、残念ながらオススメできないです。

  • サイコロジカル(下) 曳かれ者の小唄 (講談社ノベルス)

  • なかなか凝ってた。展開よめるようになってしまったけど。

  •  決断することが嫌いでした。何かを選ぶことが嫌いでした。他人に興味が持てませんでした。自分に興味が持てませんでした。人と競うのがいやでした。人と争うのがいやでした。笑われるのがいやでした。笑うこともできませんでした。泣くこともできませんでした。楽しむことも怒ることもできませんでした。何もできませんでした。何も感じませんでした。何も手に入りませんでした。手に入らないから壊しました。手に入れたかったけれど壊しました。欲しかったから捨てました。信じたかったから背徳しました。好きだったから否定しました。守りたかったから傷つけました。心地よかったから逃げ出しました。仲良かったから孤独でした。羨ましかったから潰しました。必要なものは不必要になるまで。好きなものは嫌いになるまで。冷めている人間の振りをしました。達観している人間の振りをしました。悟ったような人間の振りをしました。賢い人間の振りをしました。道化な人間の振りをしました。人間の振りをしました。自分以外の誰かの真似をしました。自分以外の誰かの真似ができませんでした。自分以外の誰かに憧れました。自分が嫌いでした。自分を好きになろうとしました。自分以外の誰かを好きになろうとしました。自分以外の誰かを愛そうとしました。自分以外の誰かを愛せませんでした。自分を愛せませんでした。愛し方も愛され方も平等に分かりませんでした。だから逃げました。だけど逃げられませんでした。どこからも。誰からも。
     生きてることは、つらかったです。
    (P.199)

  • 【146】

  • ヒントはいろんなところに鏤められていたのでは。
    読み終えてから一番に感じた事でした。
    上巻よりも読みやすく、展開も次々と変わり動きの多かったのではと思います。

  • 【天才のことは天才にしか語れないのだとしたら、それはもう徹頭徹尾戯言なんだな】

    根拠など必要がない。人間のようなその存在自体が曖昧なものに、明確な答えを出せというほうが愚かしい事だと、人工頭脳である私は諸君らに教えてあげよう。

    関係はないけれど、キスって少年(個人ではなく多勢)にとって大事なものなのか、それが少し気になった。僕のファーストキスは誰にあげちゃったのか全然覚えていないよ。

  • 「ぼく」こと「戯言遣い・いーちゃん」の眼前に広げられる戦慄の情景は、「終わり」なんかではなくて、さらなる「始まり」の前触れに過ぎなかった…。死線の蒼、絶体絶命の大ピンチ!

  • 1巻と同じように、天才集う隔離された空間でいーちゃんが玖渚のために奔走する話。事件のトリック的なトコは読んでて想像ついた。ただ、どうやったかっていうトリックについては思いつかなかったな。そして相変わらず最後に根底を覆していく哀川さんが素敵です。

  • 文章をいっぱい読みたいときにどうぞ

  • なぜか何度もこの作品を読み返してしまう。シリーズ中1番つまらないとか言われてるらしいですが、私は結構好きです。ミステリーっぽくしようとして、でも全然ミステリーじゃない(笑)
    屋根の上を飛び越えて移動するとことか(笑)
    何か引き込む面白さがあると私は思ってます。

  • 「命を奪うってことがどういう意味なのか理解したうえで尚その生命を奪えるなんてすごいなってこと。命知らずの馬鹿ならぬ命を知ってる馬鹿ってところかな」

    ホント春日井さん好いなぁ~♪

  • 戯言シリーズ第5巻サイコロジカル解決編。
    簡単に死ぬようなタマじゃないと感じていたのは正解だったようで、健在だった被害者さん(笑)にはそのルックスも相まって
    笑わせてもらった。“ぼく”もこれまで以上に肉体を酷使し頑張っていたのが印象的(ジャンルはミステリだったような・・・)。
    人類最強の請負人には完全にしてやられた、ときめきを返してほしい。

  • 再読。感想は上で。

  • 回答編なこの一冊。
    いーちゃんのアクロバットも必見(笑)

    小唄さんが好きだ~!!
    口まねしたくなるよね。『十全ですわ、お友達』って。
    何度真似したことか←
    通じる人が少なくて寂しいのが残念。

    結局、いーちゃんの推理はハズレなのかしら?
    ハズレなんだろうな。
    哀川さんが言うのが絶対なんだから。
    いーちゃんの推理がハズレなのが残念な一冊です。

  • 推理もあったもんじゃないような。

    でも面白かった。

    あれが純さんとは気付かなかった。

  • 戯言シリーズ第四弾の下
    読了までに2回挫折しました。
    何というか、作品の全体像が
    ボンヤリしているというか、
    掴みどころのない感じで
    恐らく挫折したものと思われます。

    ようやく読了しましたが
    前三作に比べて、主人公が
    とってもアクティブな作品。
    そのぐらいのイメージ…
    何というか、謎解きに爽快感?というか
    持ち味としている感じが足りなくて。

    ただ、やはり最後にもう一回、
    読者を楽しませてくれる結末の感じは
    さすが、という感じでした。

    できれば、謎解きと、最後の結末で
    2回大きく感動したかったです。

    期待をこめすぎたのと、
    次回に期待しての辛口★3つ

  • 最初に読んだときはあんまりよくわかってなかったんだけど、答えを知った状態でもっかい読んでみるといろんな伏線が散らばってて、最後の数ページで全部回収するっていうのが見えてておもしろかった。

  • 推理小説としては、前3作よりはパワー不足

    最後に全部ひっくり返す手法は、さすが西尾維新!

  • なんだかなー と思いながらいーちゃんの推理を読んで、ラストで納得。
    全部分かってたであろう友が素敵。

  • ―『生きてることはつらかったです』―

    『強い人間より弱味のない人間の方が危険だ。』
    信念の無いところに裏切りは存在しない。
    行動の有無は問題にされない
    あとは認識の問題だ。
    完璧と完全の差異
    それすなわち
    100点をもらえる《解答》

    いーちゃんの《目的》
    いーちゃんは合目的的な生き方をしてるわけじゃなくって
    ただ単に玖渚友が好きなだけ。
    なるほど
    非現実的 辻褄合わせ こじつけ 牽強府会 狂った解決
    全部が全部《サイコロジカル》
    あーあ
    推理の甲斐もなく
    カーテンコールの必要すらなく
    終わってしまった
    いや、そもそも
    何も始まってはいなかった
    玖渚友は兎吊木垓輔を拘束し、解放した
    網膜と指紋
    個人のアイデンティティーの最後の砦は
    くりぬき、切り取った
    ただそれだけのこと。

    細菌というものはミクロの世界で何億何万と生き続けている
    そして我知らず菌を撒き散らす
    そしてそれは彼も同様
    《害悪細菌》は常に側にいる
    そして彼の営みに停止《レッド》は無い
    全て侵食《グリーン》、進行《グリーン》、感染《グリーン》
    こうしてまた質問《ターン》が回ってくる。

    『きみは玖渚友のことが本当は嫌いなんじゃないのかな?』

    この問いに対する戯言遣いの答えとは?

  • クビキリサイクルを裏返したお話という意味が途中はあまり分からなかったのですが、最後まで読んで、グワッと頭の中を裏返されました。面白いです。小唄さんの話し方好きです( ´ ▽ ` )

  • 多くの伏線やら何やらあって何回も読み返さないと理解できない。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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